この記事の目次
1.年金受給者がお金を借りる方法
日本では一般的に60歳から65歳にかけて定年を迎え、年金生活に入ります。
退職後もそれまでと同じような生活を送るのであれば、年金だけでは少し心細く感じるかもしれません。
また年齢を重ねていけば、体の調子が悪くなり医療費にもお金がかかります。
身体が不自由になったらバリアフリーに改装する必要も出てきます。
実は年金受給者は想像以上にお金が必要になります。
年金やそれまで貯金してきたお金ではどうしても足りない時には、どこからお金を借りることができるでしょうか?
大抵の消費者金融では年齢制限を設けていて、65歳か69歳を上限としています。
年齢制限を超えてしまうと、年金による安定した収入がある場合でも審査に落ちてしまいます。
70歳を超えるとそれまでと比較して返済能力が落ちてしまいます。
万が一、亡くなった場合にはお金を返済してもらえないため消費者金融でも上限を設けています。
しかし、年金受給者であってもお金を借りることは可能です。
独立行政法人・福祉医療機構では年金を担保にした融資を行っています。
年金担保貸付事業と呼ばれています。
借入れ可能な金額は10万円から250万円となっていて、受給している年金の年俸の範囲内であれば借入れが可能となります。
金利は年利1.6%と消費者金融や銀行のカードローンに比べると非常に低金利でお金を借りることができます。
申込みは年金が振り込まれている銀行や信用金庫に「独立法人福祉医療機構代理店」の表示があれば、その金融機関で申し込むことができます。
分からない時には金融機関に尋ねることもできます。
2.年金受給者がお金を借りる際の注意点
年齢ゆえにお金を借りることが難しいので、質屋やクレジットカードの現金化を利用する年金受給者が急増しています。
しかし、質屋でお金を借りる時の金利は非常に高いことや、クレジットカードの現金化は各クレジットカード会社で規制されているため、利用には十分に注意が必要です。
また、消費者金融の中にも悪質業者が多いので注意しましょう。
年金受給者でも融資可能という謳い文句をしていますが、実際にお金を借りると法外の金利で借りることになる被害などが生じています。
年金を担保にしてお金を借りることが可能なのは、最初に挙げた福祉医療機構と日本政策金融公庫だけです。
それ以外の会社や機関が年金担保融資をすることは許されていません。
お金を借りる際には、安心して借りることができる機関を選ぶことも大切です。