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カードローンは一度利用すると、なかなか返済が終わらないと思っている人が多いようです。
銀行系のカードローンに至っては、返済額が少ないため、はじめのうちは毎月の支払いのうち半分以上は利息の支払いになっています。
したがって元金が減らないのは当然です。そこで任意返済を上手に使っていきましょう。
カードローンは一度借りると返済が終わらない?借金苦にならないために覚えておくこと
カードローンを利用して、なかなか返済が終了しないと思っている人も多いのではないでしょうか。一体いつ終わるのだろうと思いますよね。
ここで、30万円を13.8%でお金を借りたときのおおよその予定表を作成してみました。返済金額はイオン銀行を例にします。
日付 | 残高 | 返済額 | 元金 | 残高 |
H28.4.20 | 300,000 | 0 | 0 | 300,000 |
H28.5.5 | 300,000 | 5,000 | 3,300 | 296,700 |
H28.6.5 | 296,700 | 5,000 | 1,524 | 295,176 |
~ | ||||
H42.9.5 | 6,917 | 3,000 | 2,920 | 3,997 |
H42.10.5 | 3,997 | 3,000 | 2,955 | 1,042 |
H42.11.5 | 1,042 | 1,053 | 1,042 | 0 |
支払利息合計 | 317,011 |
なんと14年以上も返済が終了するまで掛かり、利息も総額で30万円以上支払う結果になります。借りたお金が実に倍以上になる計算です。
13.8%とはカードローンのなかでは高い金利ではありません。
お金を借りるときに10%を超えると、決して低い金利ではありませんが、カードローンは商品の性質上金利が高くなっています。
このように銀行で設定している返済額を毎月まじめに支払っていても、お金をなかなか返済できないのは当たり前なのです。
これだけ年数が掛かってしまえば、返済をしている途中で、また一時的にお金が足りないときが出てきてもおかしくないでしょう。
そうなってしまっては返済が終わる前に、また新たにお金を借りてしまい、いつまで経っても借金がなくならないという結果になってしまいます。
返済期間が長いと言うことは、万が一のための赤字の枠を固定化してしまうことで、次に万が一のことが起きたときに対処が出来ないことを意味していませんか。
こうなっては、新たにカードローンを作ってしまうと言う行為になりかねませんので、借金苦の人が出てきてもおかしくはないのです。
そのようなことにならないためにも、カードローンの返済について、日頃あまり考えないことかも知れませんので、ここに要点をまとめていきますので参考にしてください。
返済額は利用者のために少ないの?銀行で儲かるために安いのかも知れない
最近のカードローンは返済額が少なくなってきている商品が多くなってきました。
これは、カードローンを利用している人の負担を軽くするための、金融機関の考えなのかも知れません。
昔はカードローンと言えば、返済額は10,000円からと言うのが多かったのですが、今では2,000円から返済可能なところもあり、手軽にお金を借りられるようになってきました。
しかしカードローンを利用する人にとって、ありがたいようで実はありがたくないのが、この低返済額です。
一見親切な銀行のように見えますが、私から言わせると大きなお世話、お節介と言うことになります。
先ほど見てもらったように、銀行で指定している金額だけを毎月返済していると、30万円借りたものを返済するのに、14年以上も掛かってしまいます。
しかも利息が30万円以上も支払わなければいけなく、実に元金が倍以上になっています。
この数字を見ると、カードローンの利用者が得しているのか銀行が得しているのか分かりませんね。
少しでも安い金利で借りようと、銀行のカードローンを利用しても、カードローンを利用する人にとってはあまりメリットはないかも知れません。
お金が一時的に不足する人は、この先また同様に一時的にお金が足りなくなることがあるでしょう。
そのときにカードローンの返済が終わっていなければ、いつまで経っても借金がなくならないことになります。
返済額が少ないと言うことは、カードローンを利用する人にとって一見いいことなのかも知れませんが、銀行の法が得をしていると言うことになるでしょう。
双方でメリットを共有していると言うことも言えるかも知れませんが、それは目先上のことだけかも知れませんね。
銀行のカードローンよりも消費者金融のほうがお得?
銀行のカードローンは安心して利用できると言う感じもしますが、ここまで話をしてきたことで、実は層でもないと言うことはお分かりいただけたでしょうか。
カードローンは銀行系、消費者金融系、信販系とありますが、その中でも信用が高いのが銀行系でしょう。
カードローンと言えば銀行系を作りたがる人がほとんどだと思いますが、なぜ銀行系にこだわるのか個人的には不思議に思います。
確かに住宅ローンなどの申し込みをしたときに、銀行系のカードローンを持っているよりも、消費者金融のカードローンを持って利用していた方が、点数が下がる可能性はあります。
それは、そのとき考えればいいのであって、利用するには実は銀行系はあまり親切な商品設計になっていないと個人的には考えるのです。
金利も返済額が少ないことも、単なる利用者の目くらましにしか感じないのは私だけでしょうか。
ここで消費者金融の返済方法について、ちょっと考えてみましょう。金利は18.0%の設定をしているところが多いのは事実です。
しかし返済額は持っているカードローンの限度額で異なってきますし、お金を借りている金額によっても異なります。
銀行のような残高がいくらであればいくらと言うものではなく、いちいち計算をしなければいけません。
限度額50万円のカードローンで30万円を利用したことでおおざっぱな返済予定表を作成しました。
毎月の返済額は最低で、300,000円×3.0%=9,000円※1,000円未満切り上げ
(参考URL:アコムHP)
日付 | 残高 | 返済額 | 元金 | 残高 |
H28.4.20 | 300,000 | 0 | 0 | 300,000 |
H28.5.5 | 300,000 | 9,000 | 6,782 | 293,218 |
H28.6.5 | 293,218 | 9,000 | 4,518 | 288,700 |
~ | ||||
H32.1.5 | 18,245 | 9,000 | 8,723 | 9,522 |
H32.2.5 | 9,522 | 9,000 | 8,856 | 666 |
H32.3.5 | 666 | 675 | 666 | 0 |
支払利息合計 | 114,675 |
いかがでしょうか、先に示した銀行の返済予定と比べて、返済期間も4年以上短ければ、支払利息も3分の1になっています。
このことを考えると、決して銀行のカードローンが安心だと言えないでしょう。また消費者金融でいいところは、返済の早見表があるところです。
(参考URL:アコムHP)
これを目安にすると、一体いくらずつ返済をするといつに終了するのかが分かります。銀行系はこのようなことが記載されていないところがまだまだ多く残っているでしょう。
金利だけを考えると落とし穴に落ちる
金利だけを考えて申し込みをすると、実はお得にならないことがお分かりいただけたでしょうか。
金利が高い消費者金融でも、返済方法によっては、銀行よりずっとお得にお金を借りることが出来ます。
手軽で便利というのは、銀行系よりも消費者金融系のカードローンかも知れませんね。
金利だけを見比べて、金融機関の言うとおりに返済をしていると、利用者にとってお得にはならないでしょう。
なおみずほ銀行は、金利も14.0%ととされており、毎月の返済金額も1万円からとなっていますので、トータル的に見てお得に利用できる銀行商品の一つといえます。
もし返済が大変になったときには、一旦10,000円を返済をして、元金に返済されて金額を計算のうえ、その金額以下を借りると借金が増えずに、低額の返済をしたことと同じ扱いになるでしょう。
例
10万円を借りて以下月後に10,000円を返済するときには下のような計算です。1ヵ月30日とします。
【利息】
100,000×14.0%÷365×30=1,150
【元金】
10,000-1,150=8,850
※8,850円以下の範囲でお金を借りると、借金が増えることはありません。
忙しい人は金利だけを比較せずに、返済額もしっかりとチェックをして、カードローンの申し込みをすることがお勧めです。
金融機関の言われたとおりに返済をすれば、着実に借りたお金が減っていく商品を選ぶことがポイントではないでしょうか。
そう言った意味では、消費者金融のカードローンは手軽に借りることが出来ると言えるでしょう。
銀行のカードローンは特に随時返済を頻繁に利用しよう
銀行は返済額が小さいと言っても、金利が低いのは魅力がありますよね。
そこで、銀行のカードローンをもっとお得に利用できる方法はないでしょうか。
金利が低い商品を利用できた方が、わざわざ金利が高いと分かっているものを使用したくないのが普通ですよね。
そこで登場するのが、随時弁済というものではないでしょうか。
随時弁済というのは、毎月の定まっている返済額以外に、自分で好きな金額をカードローンに返済をすると言うものです。
口座振替で毎月返済されることが多い低額の返済とは違い、いつでもいくらでも返済できるのが随時返済となります。
この随時弁済を利用して、毎月の定まっている返済金額以上の金額を、カードローンのカードを利用してATMから入金をするだけです。
この随時弁済は入金した金額全てが、元金に返済されるため借りたお金が減っていくのが目に見えて分かるでしょう。
カードローンを利用するポイントとして、毎月定めてある金額以上に一体いくらずつ返済が出来るかがポイントになります。
一手間掛けることで、カードローンはみるみる手軽で、便利で、お得な金融商品となるでしょう。
毎月決まって返済をしなければいけないものは、返済用口座に入金をしておき、そのときに同時に余計に入金するお金をカードローンに直接入金をしましょう。
カードローンの商品説明のときに、あまり説明を受けることのないのが随時弁済です。
カードローンの利用の基本は、この随時弁済が中心となることを覚えておきましょう。
任意返済の代表的な資金源はボーナスで!
カードローンは定額返済と、随時弁済の2種類があります。
この2種類のうち随時弁済は、借りた人が自分で余裕があるときに毎月の返済額以外に返済をする場合に利用をするものです。
窓口に行かなくとも、ATMからカードを利用して入金をするだけですので、それほど手間は掛かりませんので積極的に利用をしましょう。
カードローンはボーナス払いというものが存在しません。そこでボーナスで借りたお金の一括返済をしたいという場合は、この任意弁済を利用することをお勧めします。
カードローンは定まっている金額だけを返済するだけでなく、この任意弁済を利用してこその商品です。
クレジットカードのようにボーナス払いと言うことを選択できないため、カードローンは自分自信でボーナス払いの行動を起すことになります。
ボーナスで支払うと決めたら、その分はほかのクレジットでボーナス払いをしないように注意をしてください。
利息の計算方法を覚えておこう
利息をお得にするには、利息の計算方法を知っているといいでしょう。
利息の計算方法はそれほど難しいものではありませんので、ここで覚えてしまいましょう。
1月10日に20万円を借りて、翌月2月10日10,000円を返済したときに、利息はどのようになるのでしょうか。利率は15.0%としておきます。
まず計算式で出てくる数字を覚えておきましょう。
365と言う数字が必ず出てきます。これは1年間を日数にしたものです。
30、31、28(2月の日数、閏年は29になる)などの数字が出てきますが、1ヵ月の日数になることを知っておいてください。
では計算をしていきます。
元金×金利÷365×前回利息支払日から今回支払日までの日数
200,000×15.0%÷365×31=2,547
2,547円が1ヵ月の利息になります。返済金額10,000からこの利息を差し引くと「10,000-2,547=7,453」になり、元金に返済される金額は7,453円です。
翌月に利息を計算するための元金は「200,000-7,453=192,547」で192,547に利率を掛けて日数計算をしたものが、翌月の利息になります。
カードローンは利用をする前にしっかりと計画を立てることが大事
カードローンは随時弁済を有効に利用することで、お得に、便利に、手軽にお金を借りることが出来ます。
お金を借りる前にしっかりと返済の計画を立てることが重要になります。
一体いつまで返済をするのか、毎月いくらずつ返済が出来るのか、ボーナスなどで返済をするのかをしっかりと計画するといいでしょう。
長くても1年以内に返済できるような計画を作って、出来れば半年以内に返済できれば本来はいいと思います。
これ以上の返済になる場合は、借りすぎになってしまうことがあります。
カードローンの限度額の枠が余っているからと言って、無理に借りてしまうと後で大変になることでしょう。