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カードローンを利用していると、住宅ローンを借りるときに不利になると言われています。
そればかりか、カードローンを保有しているだけで、使っていなくても不利になるとネット上では出回っています。
本当のことなのでしょうか。私は実際に住宅ローンの審査をしたことがありますが、その実態の話をしていきます。
カードローンを借りていて住宅ローンの申し込みをするとは
カードローンを借りている人が、マイホーム購入のために住宅ローンを検討した場合に、審査が通過しない可能性があると言われています。
確かにカードローンを借りている人が、審査に通過しないことはあるかも知れません。
しかしこれはカードローンだけが原因ではない場合が多いでしょう。カードローンでお金を借りている人は、どうしてカードローンを利用しているのでしょうか。
その理由は何でしょう?収入が生活費に追いついていない可能性はあるかも知れません。
または不必要なものを頻繁に購入していると言うことはないでしょうか。
カードローンを利用していても、冠婚葬祭などが続き一時的に生活費が足りなくなっているのであれば、すぐにカードローンの返済をしてもおかしくはありません。
カードローンを借りていて住宅ローンを申し込みすると、ネット上の情報で不安になる人も多いようです。
しかしカードローンを借りていて、住宅ローンの審査に通過しない人は、カードローンを持っている、カードローンを利用している以前に、審査に通過しない原因があることが多いのではないでしょうか。
カードローンを解約すれば、確かに住宅ローンの審査に通過しなかった人が、住宅ローンを申し込みし直したら審査に通過したと言う人がいるでしょう。
そもそも住宅ローンに通過しなかった人は、カードローン以前に問題があるのです。
そこで住宅ローンを借りられたとしても、かなり返済が大変になっていく可能性があります。
もちろん生活を改善して、苦しくても問題なく住宅ローンの返済をしている人も多くいます。しかし当初考えていた以上に、住宅ローンの重みを感じてしまうことがあるでしょう。
住宅ローン本審査中の、クレジットカードリボ払いについて
事前審査が通り、先日住宅ローンの本申込を済ませました。今月のみクレジットカードの利用額が少し多かったため、リボ払いを
利用しようか迷っているのですが、やはり審査中は避けた方が良いでしょうか?実際銀行の方にリボ払いについて伺ってはいないのですが、金融機関が情報を照会する際には、少し前の情報になっているということはお聞きしました。
ですので、今月のみであれば大丈夫かな?と思っていたのですが、甘いでしょうか(汗)
詳しい方いらっしゃいましたら、ご回答よろしくお願いいたします。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13151664713
カードローンを借りていると金融機関でどのように判断をするのか
カードローンを借りていると、金融機関ではどのように見るのか覚えておきましょう。
カードローンの利用はどのようなときにするのでしょうか。
カードローンの利用目的は、特に定められていません。
お金を借りるための目的は、何に利用をしても問題がないようにされています。
ただし事業用の資金としてお金を借りてはいけません。
それ以外では、ギャンブルで利用しても、借金の返済でお金を借りても問題がありません。
この何にでも利用できると言うことが問題になっています。
金融機関ではお金を何に利用をしたのかが分からないのです。
簡単に言ってしまえば、浪費癖があるかも知れないと言うことを推測されてもおかしくはないのです。
また浪費癖がないとしても、カードローンの残高が増える一方であれば、収入に生活費が追いついていないことになります。
つまりお金を貸しても、返す余力がないことを意味するでしょう。
そして収入に見合った生活をしていない可能性もありますので、あまりいい印象がないのはこのようなことを考えられるからです。
カードローンを利用していると、ここで話をしたことが容易に想像できるため、住宅ローンを申し込みすると金融機関はカードローンの残高などからチェックをすることになります。
ただしカードローンを利用したとしても、常に利用をしていなければ、後は収入との兼ね合いになりますので、カードローンの有無だけでは審査が出来ません。
また銀行のカードローンではなく、消費者金融のキャッシングを利用していると、銀行ではあまりよく見ない傾向があるようです。
このことは銀行のホームページなどでは公にされていませんが、実際には心証が良くないことはあるでしょう。
【私が住宅ローンの審査をしていたことは、あまり心証はよくありませんでした。】
ただし、この心証で住宅ローンの審査が必ず通過しないと言うことではありませんので、このような情報は正しいことだとは言えないでしょう。
住宅ローンを組むのに、カードローンの延滞があり、出来ませんでした。もう一年くらい延滞はしてないのですが、再度申し込んでも、完済してないかぎり、信用機関に引っかかるでしょうか?延滞し
てた時は返済日を一週間すぎたくらいです。http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14151995384
カードローンは利用をしていなくても限度額を借りていることになるのか?
ここまでカードローンについて誤解があることを、多少なりとも伝えたくて話をしてきました。
住宅ローンを借りるには、カードローンの有無が大きく影響することはないでしょう。
この理由は先に話をしたとおりになっています。
そこでもう一つのネット上のうわさとして、カードローンを持っていると、利用をしていなくてもその限度額を借りたこととして扱われてしまうと言うことが本当かどうかと言うことです。
これは嘘ではありませんが、本当でもないでしょう。
金融機関によっては、このように見なすところもあるかも知れませんが、全ての金融機関でこのように判断をするかと言えば、決してそのようなことはありません。
実際に私が勤務していた金融機関では、カードローンを限度額いっぱいに借りていると見なして、住宅ローンの審査を行ったことはありませんでした。
審査担当者がどうしても住宅ローンの申込者にお金を貸したい場合は、悪いところを見つけるのではなく、よりいい情報を見つけようとします。
書類や、申込人に関する情報を穴が開くぐらい見ることでしょう。
そこから見えてくる情報で、カードローンがあることが決してマイナスにならない申込人は存在します。
そのような人は、カードローンを利用していなければ、限度額いっぱいに借りていることにすることはないかも知れません。
銀行から見れば確かにカードローンは利用をしていなくても、限度額を勝手に借りられる可能性はなくならないでしょう。
しかしこれは住宅ローンを借りた後に、勝手にカードローンを借りられてしまえば防ぐことが出来ないのです。
ただし住宅ローンを借りた後に、カードローンの審査に通過するかしないかは分からないため、事前にカードローンがある人よりは、リスクが多少なりとも少ないと言えるかも知れません。
住宅ローンを借りる前にカードローンを解約した方がいいのか
ここまで話をしてきたことで、カードローンの有無はあまり住宅ローンに影響がないとも言えることが分かったのではないでしょうか。
しかし万全を期するのなら、住宅ローンを申し込みする前にカードローンを解約することは悪いことではありません。
なんだかここまで話をしてきて、矛盾したことの話をしていますが、借金はないに超したことがないのは誰が考えても分かることでしょう。
審査については金融機関によっても違いますし、審査担当者によっても見解は違うものです。
一応各金融機関で制定している規定のとおり、審査をするのでしょうが、同じ銀行でも審査担当者によって通過する場合と通過しない場合もあるでしょう。
審査担当者が如何に親身になって相談に乗ってくれるかどうかがすごく重要なポイントになります。
またカードローンについては、住宅ローンを申し込み前に解約をしていると、スコアリングがあがると言うこともあります。
少しでも有利に審査を進めたい人はカードローンは精算をしておくことをお勧めします。
ただし利用をしたこともなく、収入も問題なくと考えるのであれば、あまりカードローンの存在を意識する必要はないと個人的には考えます。
収入に問題がないというのは、ローンの返済額の合計が、年収の15%以内であればまずは安心してもいい範囲となるのではないでしょうか。
そのときは、カードローンの存在はさほど意識する必要はないでしょう。
そしてこの年収に対する返済額の割合を返済負担率と言います。
カードローンの有無が影響をするのは、この返済負担率が20%を超えてきて30%に迫る人が黄色信号であることを一つの目安とするといいのではないでしょうか。
住宅ローンの審査で重要視されるポイントを簡単解説
では住宅ローンの審査で重要視されるポイントを本当に簡単なところだけを解説していきます。
住宅ローンの審査は、個人の融資の中では色々な要素をチェックしなければいけません。
本当に上辺だけの話になりますが最も重要視されるポイントについて、ここではまとめていきます。
住宅ローンは通常20年以上、ひょっとすると35年で借りる人が多いでしょう。これは本当に長い間お金を貸すことになります。
この長い間、返済が滞らなくきちんと返済されるかが、最も重要なポイントです。
今現在支払いが出来たとしても、10年後どうなるかは誰にも想像は出来ませんよね。
そう言った意味で、とてもリスクのあるローンであると考えてください。
私自身も勤めていたときにまさか退職して、フリーランスになると言うことを自分でも考えていませんでした。
住宅ローンを借りてしまったのですが、借りた当時はまさかこんなことになるとは想像をしていません。
10年先、20年先なんて言うのはどのような世の中になるかというのは想像も出来ず、自分で意図しなかった方向に物事が進んでいることがあります。
そこで金融機関ではまずは勤め先について、慎重に検討をします。
長く勤めていられる勤務先か、勤続年数がある程度経過していて、これからも転職など考えられないか、勤め先が安定しているかなどを考えていきます。
そしてその上で、現状の収入状況で無理のない返済でいられるかどうかを重点的に見ていくわけです。
土地の用件や、所有者の確認、登記上の住所や債券書類(借用書など)の記載相違などは事務的な確認のため、審査では大きなポイントとなりません。
現状は支払いできたとしても、貸した後も支払いに困らないかどうかが重要となるでしょう。
そんな中カードローンでお金を借りているとなると、本当に返していけるのか審査が厳しくなると言うことになるわけです。
家族構成から資産状況や今後のライフステージを推測される
収入が大事で、長い間返済を継続していけるかが重要であると話をしました。
銀行がその確認をする段階で、家族構成を重要視します。
同居であるかどうか、子供が何人で何歳なのか、共働きかどうかなどを見ていくでしょう。
同居の場合は同居している親が、働いているのか、年金収入なのかもチェックして世帯での総収入を加味していきます。
また子供の年齢も重要で、将来の学費の負担増加を想定して、住宅ローンを支払っていけるのかもチェックされます。
車の所有については、マイカーローンで借りている場合は、固定的な支出があると見られますし、次の買い換えもローンを組むことを想定します。
住宅ローンは長い間借金生活になりますので、その間にどのようなイベントが家族内で発生するのか、家計の波を想定して安全だと判断される必要があります。
判断ががされれば住宅ローンの審査に通過することになるでしょう。
住宅ローンを借りるときに、この辺を整理してみて、住宅ローンを借りている途中でいくら必要になるのか、事前に確認をしておくことをお勧めします。
くれぐれも現状のことだけを考えず、最悪自分自身が体を壊してしまったらどうするかと言うことまでも視野に入れて、住宅ローンの計画をするといいでしょう。
カードローンは常態化しないように気を付けよう!
住宅ローンについてここまでで基本的なところを説明してきました。
その中でカードローンを持っていると、どうなるのかと言うことについて話をしましたが、収入との兼ね合いでカードローンの有無だけで判断されるものではないと話をしました。
しかし注意をしなければいけないのは、カードローンの残高が常にある状態ではありません。
カードローンを利用するときには長くても1年、出来れば半年以内に返済できる計画を立てて利用をする癖を付けておきましょう。
カードローンの残高が常にある状態は決していい評価を受けないでしょう。
カードローンは短期でお金を借りるもので、長期化するものではありません。
またカードローンの返済は遅れることがないように、しっかりと期日の管理をするようにしなければいけません。