カードローン契約を行う際には、貸付利率がどのくらいなのかということや、毎月の約定返済額はいくらになるのかという、返済に関する事柄についても注意を払うことが重要ですし、実際に多くの人がこれらのポイントについてチェックしてカードローン選びをしていると考えられます。
金利や毎月の約定返済額等については、各カードローンの商品概要ページで比較的簡単に確認することができますが、返済における最も重要な事柄の1つでありながら、ついつい確認を見落としてしまいがちなのが、毎月の返済方式になります。
カードローンの代表的な返済方式は、元金定率リボルビング方式という方法と元金定額リボルビング方式となっています。
これらの返済方式の違いや、元金定額型のメリットなどについて解説を行います。
元金定率型と元金定額型の返済方式ってどう違うの？
まずは、元金定率方式と元金定額方式の違いについて、説明を行っていきます。
・元金定率方式とは？
元金定率方式の特徴を簡単に述べますと、基本的に毎月一定の金額を返済していくことになるので、計画的な返済がし易い返済方式である、と言うことができます。
元金定率方式は、元金と利息を組み合わせた一定の金額を毎月返済していく方式であり、殆どのカードローン商品において採用されている返済方式です。
この返済方式は、返済金額こそ毎月一定額となっていますが、返済金が充当される割合については、返済の進捗状況によって変わってきます。
返済の初期段階では、利息充当分の割合が大きく、完済に近づいていくに従って、段々と利息充当分の割合が小さくなり、元金充当分の割合が大きくなっていきます。
元金定率方式は、利息の支払を優先する返済方式であると考えられ、特に変最初期の頃は、きちんと返済しているのに、利用残高が減っていない、と驚く人も多い返済方式であるとも考えられるのです。
元金定率方式は、マイペースで返済ができるというメリットがある一方で、金利負担を出来るだけ小さくしたいという人には不向きな返済方式であるといえるでしょう。
・元金定額方式とは？
元金定額方式とは、毎月一定の返済元金に利息を加えた金額を返していく返済方式であり、返済金額についてはその都度変わっていくという特徴があります。
返済金額が毎月一定額ではないので、返済管理がやや面倒だという側面はありますが、元金定率方式とは異なり、毎月決められた金額の元金返済ができるので、比較的短期間で完済が出来るというメリットがあります。
元金定額方式は、利息の支払よりも元金の返済を重視した返済方式であるとも言い換えることができ、できるだけ短い期間で完済を目指したい人や、支払う金利をできるだけ抑えたいという人に向いている返済方式であると考えらるのです。
元金定額型返済方式の代表的なカードローンって？
比較的短期間での完済が可能であり、金利負担も少ないというメリットがある、元金定額型の返済方式ですが、具体的にはどのようなカードローン商品がこの返済方式を採っているのでしょうか。
・三井住友カードゴールドローン
三井住友カードゴールドローンは、実質年率が3.8％から9.8％（2016年12月13日現在）であり、契約限度額は最高で700万円という、信販系カードローンの中では屈指の好商品となっています。
同カードローンは、返済の延滞がなければ、毎年適用金利が引き下げられていく、という特徴を持っていて、真面目に返済をしていけば翌年には年0.3％金利が引き下げられることとなります。
金利の引き下げ幅は最高で年1.2％にもなるので、上限金利である年9.8％で契約した場合でも、利用実績を積むことで年8.6％まで金利を引き下げることが可能となっています。
なお、毎月の約定返済額についてはゴールドローン入会時は2万円＋利息、となっており、その後利用残高が増加した場合には、3万円〜5万円＋利息という具体に段階的に上がっていくこととなりす。
・JCBカードローンフェイス
JCBカードローンフェイスは、実質年率が4.4％から12.5％（2016年12月13日現在）、契約限度額は最高で500万円までとなっています。
同カードローンは、キャッシングリボ払いで返済できることに加えて、翌月に一括での返済方式を選ぶこともできる、カードローンキャッシングの特性とクレジットカードキャッシングの特性を併せ持つ、利便性の高いカードローンとなっています。
まとまったお金が必要なときにはリボ払いとすることで無理のないペースでの返済ができますし、給料日前の金欠時など、一時的にお金が要るという場合には一回払いとすることで、返済負担を抑え、より合理的な借り入れができるでしょう。
まとめ
元金定率型と元金定額型は、名称こそ似通っていますが、返済方式についてはそれぞれ全く異なっています。
カードローン商品の多くは元金定率型となっていますが、支払利息の節約を重視したいという人には元金定額型返済方式のカードローンの方が絶対的に合っていると考えられます。
カードローン契約をする際には、様々な条件をチェックすることが大切ですが、返済方式についてもしっかり確認しておくことで、カードローン利用後の負担を少なくすることが出来るでしょう。