この記事の目次
カードローンの利用方法について、誤解をしている人が多いようです。
それは、金融機関でしっかりと説明をしていないからかも知れません。
カードローンを利用すると、返済が終わらないという声も聞かれます。
それはカードローンの利用方法に気がついていないだけです。
利用法を身につけてお得に利用をしましょう。
銀行系のカードローンは返済額が小さいので家計に負担が少ない?
カードローンは銀行系、消費者金融系、信販系とありますが、今回は銀行系のカードローンについて話をします。
銀行のカードローンは金利が低い、返済額が少ない、保証会社の保証がついている、専業主婦でも借りられるとなっており、とても便利な商品設計となっています。
ただし、専業主婦で借りられる、銀行は限定されていますので、注意が必要です。
しかし、専業主婦は消費者金融では、ほぼ全ての会社で申し込みができません。
専業主婦の人は銀行系のカードローンを色々と調べてみましょう。
簡単ではありますが、銀行系のカードローンがどのような特徴があるのか、主なものをあげてみました。
ここにあげたものは、銀行系のカードローンについてネットを検索すると、これらの特徴はすぐにでてくることでしょう。
金利が低いとこぞって話をしているのをみかけますが、金利が低いからお得に利用できるとは限りません。
ここを間違えている人が多いようです。
また銀行系のカードローンは、金利が低いのでお得であるという説明をしているブログなどもありますが、これだけでは説明不足になってしまいます。
金利というのは、意外と目くらましになりますので、銀行の思うつぼにならないようにしてください。
銀行のカードローンといえども、利息の負担は少なくはありません。
お金を借りて10%以上の金利がかかるということは、10,000円を1年間借りて、1,000円の利息がかかるということです。
100,000円であれば10,000円も利息を取られます。
決して安い利息ではありませんので、気をつけましょう。
ただ単に、消費者金融と比べて金利という数字を比較すれば、低い数字というだけに過ぎません。
言葉遊びみたいなところもあり、言葉だけでは判断をしないようにしてください。
銀行系カードローンよりも低金利がウリの消費者金融があれば教えて下さい。もし無いのならその理由も教えて下さい。経営が成り立たないという理由とは他の理由があれば。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12166021172
返済額が少ないことは返済期間が長いこと意外な落とし穴
返済額が少ないというのも、銀行系のカードローンの特徴になるでしょう。
銀行によっては、昔からのスタイルを変えず、返済額を最低10,000円にしているところもあります。
しかし、最近では返済額を少なくするというスタイルに変わりつつあるようです。
地方銀行のCMでも、カードローンのCMでは返済額を少ないことを売りにしているCMをみたりします。
銀行ではこの返済額が少ないことを強調しますが、お金を借りる人にとっては、このことはありがたいことなのでしょうか。
月々の出費のことを考えると、少しでも支払いが少ない方がありがたいのは事実でしょう。
しかしこれは、借りたお金が確実に減っていけばの話になります。
返済額が少ないということはなにを意味しているのでしょうか。
借りている人の家計が楽になるということを意味しているのかというと、実はそうでもないのです。
返済額が少ないということは、全額返済をするまでに時間がかかるということになります。
単純に利息のことを考えずに、10万円を2,000円ずつ毎月支払うと、50回の支払いになります。
実に4年間も返済を続けなければいけません。
これに利息を支払っていかなければいけませんので、当然返済が終わるまではさらに長い時間がかかることになります。
返済額が少ないということは、ありがたいようで、実はありがた迷惑なことなのかも知れません。
返済期間が長いと急な出費でカードローンを利用する可能性ある
返済期間が長いと、どのような不都合があるのか、話をしていきます。
返済期間が長いと、支払わなければいけない利息が増えていくでしょう。
お金を借り続けることになりますので、利息の支払いが当然多くなっていくことになります。
実感をしてもらうために、10万円を楽天銀行スーパーローンを利用したときにどうなるのかみてください。
日付 | 残高 | 返済額 | 元金 | 残高 |
H28.4.20 | 100,000 | 0 | 0 | 100,000 |
H28.5.5 | 100,000 | 2,000 | 1,406 | 98,594 |
H28.6.5 | 98,594 | 2,000 | 787 | 97,807 |
~ | ||||
H34.7.5 | 4,689 | 2,000 | 1,945 | 2,744 |
H34.8.5 | 2,744 | 2,000 | 1,967 | 777 |
H34.9.5 | 777 | 786 | 777 | 0 |
支払利息合計 | 52,786 |
支払利息が、50,000円以上にもなります。
100,000円を借りて、50,000円も支払わなければいけません。
一方、アコムのカードローンで1年間の返済とした場合は、10,000円未満の利息で済みます。
(参考:アコム公式ホームページアコムHP)
実に40,000円以上もの差がでてくるのです。
返済期間が長いということは、このような差がでてきますので、知らず知らずに損をしていることになるでしょう。
不都合はこれだけではありません。
カードローンというものは、なぜ利用するのでしょうか。
カードローンを利用する人で、生活に余裕がある人というのはどのぐらいいるでしょうか。
カードローンを利用せずに、生活ができるのであればなにも高い利息を払ってまで、お金を借りることはありません。
一時的にせよ、収入が生活費に追いつかないときがあるということを、意味しているのではないでしょうか。
長い間カードローンの返済を続けているということは、その間はカードローンからお金を借りているということになります。
これは当たり前なことでしょう。
しかし、長い間借りているということは、その間に生活費が足りなくなったときにどうなるかということです。
カードローンの返済が終わらないうちに、カードローンを利用しなければいけないことが発生する可能性がでてくるでしょう。
カードローンの返済を終わらないうちに、再びカードローンを利用するということは、いつまで経っても返済が終わらないということになるのです。
そして、いつかは限度額いっぱいまで借りることになってしまう可能性があります。
返済額が少ないことが原因!カードローンの返済が終わらない理由はここにあった
ここまで銀行系のカードローンの特徴として、いかにも便利であると触れ込みされていることについて、その実態の話をしてきました。
返済額が少ないということは、実はお金を借りている人のためにならないということが、お分かりいただけたと思います。
カードローンを利用すると、いつまで経っても返済が終わらないというのは、この返済額が小さいということが原因になっています。
100,000円を借りて利息を支払いしなくても、2,000円の返済では4年もかかってしまうことは説明をしました。
このことは、単純に計算をしてもらえれば、誰でも分かることでしょう。
しかし、意外とこの返済額が少ないということが、便利で手軽なためにあまり意識をしないで、カードローンを利用してしまうのではないでしょうか。
返済額が少ないということは、実はありがた迷惑なもので、決して好ましいものではないのです。
一見顧客目線のようにもみえますが、長く借りてもらうことにより、銀行の収益があがっていきます。
お客様に優しいのか、銀行に優しいのか全く分かりません。
金利が低い、返済額が少ないというのは目くらましになってしまっています。
この言葉に惑わされずに、しかりとカードローンは管理をしていくことが重要でしょう。
カードローンは保証会社の保証もついています。
保証会社はただで保証をしてくれているわけではありません。
保証料を受け取って、保証をしてくれています。
なぜ保証会社をつけているかは、銀行で貸したお金を返してもらえなくなるリスクを軽減するためです。
そのために、カードローンを利用している人は、金利の一部を保証料として支払っています。
銀行は人の懐で、利益をあげる実においしい商売をしているのです。
返済額が小さいため利息を損している!早期完済を目指そう!
返済額が少ないので、返済期間が長くなる原因であることの話をしました。
銀行のカードローンのメリットは、金利が低いことは間違いがありません。
では、どのようにするとお得に銀行のカードローンを利用できるのでしょうか。
その答えは簡単です。
消費者金融のカードローン同様に、返済金額を増やせばいいだけです。
返済金額を増やして、早期完済をすれば、お得にカードローンを利用することができます。
そこで楽天銀行で、100,000円を借りたときに10,000円ずつ返済をするとどうなるのかみてみましょう。
日付 | 残高 | 返済額 | 元金 | 残高 |
H28.4.20 | 100,000 | 0 | 0 | 100,000 |
H28.5.5 | 100,000 | 10,000 | 9,406 | 90,594 |
H28.6.5 | 90,594 | 10,000 | 8,886 | 81,708 |
H28.7.5 | 81,708 | 10,000 | 9,028 | 72,680 |
H28.8.5 | 72,680 | 10,000 | 9,106 | 63,574 |
H28.9.5 | 63,574 | 10,000 | 9,218 | 54,356 |
H28.10.5 | 54,356 | 10,000 | 9,353 | 45,003 |
H28.11.5 | 45,003 | 10,000 | 9,447 | 35,556 |
H28.12.5 | 35,556 | 10,000 | 9,577 | 25,979 |
H29.1.5 | 25,979 | 10,000 | 9,681 | 16,298 |
H29.2.5 | 16,298 | 10,000 | 9,801 | 6,497 |
H29.3.5 | 6,497 | 6,568 | 6,497 | 0 |
支払利息合計 | 6,568 |
どうでしょうか。
50,000円の支払利息が、一気に減りましたね。
銀行系のカードローンは、銀行で指定している返済額を返済するのではなく、自分自身で返済額を決めて、いつまで返済をするのか計画しなければいけないのです。
カードローンをお得に利用するには繰り上げ返済が大事!重要なポイントである!
銀行系のカードローンは、自分自身で返済計画を立てることがいかに大事であるか、お分かりいただけたでしょう。
カードローンは繰り上げ返済をしても、手数料はかかりません。
カードローンを利用する前に、いつまで返済をするのか、返済財源はなにか、いくらずつ返済をするのかしっかりと計画をする必要があります。
返済計画を立てないで、カードローンを利用すると、いつまで返済を続けなければいけないのか分からず、カードローンは一度借りると返済が終わらないとなるでしょう。
ボーナスがある人は、その一部を返済に充ててもいいと思います。
1年以内できれば半年以内に返済が終了できる金額以上は、カードローンでお金を借りることはお勧めできません。
そのような金額のときは銀行の窓口にいき、フリーローンやお金を使う理由によって商品を選ぶことをお勧めします。
銀行系のカードローンを利用するときの、重要なポイントは繰り上げ返済がとても大事になります。
そして、お金を借りることができる限度額は、カードローンの限度額ではないということです。
半年から1年以内に返済が可能な金額でお金を借りるようにしてください。
セールストークに気をつけよう!銀行のためにカードローンを借りるのではない!
銀行の窓口などいくと、カードローンのセールスをされることがあるでしょう。
セールストークとして
「急な出費に備えて、一枚準備をしておきましょう」
「保有をしていても手数料はかかりません」
「返済額は少ないので、家計への負担は少ないです」
「手軽に借りられて、月々の返済が少ないためお支払いが楽です」
などのカードローンのメリットしか話をしないでしょう。
しかし、ここまで話をしてきたことで、これらのメリットはお客様のメリットではなく、銀行にとってもメリットでもあることはお分かりいただけたのではないでしょうか。
お金を借りるのは銀行のために借りるのではなく、自分の生活を補助するために借りるのです。
できる限り損のないようにしなければいけません。
銀行系のカードローンの裏側に隠されている落とし穴に十分気をつけて利用をすると、とても便利な商品であるのは間違いがないでしょう。
カードローンの利用の仕方まで、銀行では教えてくれませんので、しっかりとお得になる利用方法を身につけてカードローンを便利に使いこなしましょう。