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カードローンは使っていると、マイカーローンや住宅ローンの審査が不利になるとも言われています。
そのなかでも、消費者金融のカードローンは持っているだけでいい影響がないと言われているようです。
これは消費者金融のカードローンが悪いイメージである理由のひとつでしょう。
本当に審査に影響があるのでしょうか。
消費者金融のカードローンはなぜイメージが悪い?
消費者金融のイメージが悪いのは話を昔にさかのぼる必要があるでしょう。
1986年12月まで話が戻ります。
1986年12月から19991年2月までの間をバブル景気と言われ、昭和から平成3年までの間は土地などの資産価値がどんどん上がり、好景気でどこの企業も業績がとてもいい時代でした。
ボーナスも年3回出るところが多く、夏と冬、3月の決算期ともらう家庭も多かったでしょう。
また残業代も当たり前にもらえる時代で、サービス残業などがあったとしても、満足のいく賃金体系でみんながやる気に満ちていたのです。
専業主婦も簡単にお金を借りられる時代で、消費者金融に申し込みをしてお金をすぐに融通できました。
後にバブル景気が崩壊して失業をする人が増えてきます。
土地の価格は暴落をして、大きな借金を背負う人が増えてきたのですが、金融機関も大きな転換期を迎えたのです。
そして失業により職を失った人の家計は、次の仕事が見つかるまでのつなぎ資金として消費者金融に手を出す人も増えました。
しかしながら、仕事がなかなか見つからず返済する充てもないままお金を借りる人が増えていき社会問題化していきます。
そこで強引な取り立てが横行し、一家離散となる結果になる場合や、ときには自殺という道を選ぶ人も多く出てきたのです。
また消費者金融は金利が高いことで知られていたのですが、そのなかでもグレーゾーン金利と言われている金利を適用していたところが多くありました。
金利が高く、強引な取り立てのイメージがこのときに植え付けられてしまったために、消費者金融のイメージが悪くなったのでしょう。
金利の上限を定めている法律はふたつあり、そのふたつの法律である利息制限法と出資法の上限金利が異なっていたのです。
利息制限法が貸付額に応じ15%~20%が上限となっていて、出資法は29.2%が上限とされていました。
この上限金利の違いによって、出資法の上限金利を用いていたところが、グレーゾーン金利となったわけです。
そこで2010年に出資法の上限金利が20%にされ、グレーゾーン金利が撤廃されました。
消費者金融がイメージが悪い理由は、その生い立ちが原因になっているのでしょう。
上限金利の引下げは
法律上の上限金利には、
(1) 利息制限法の上限金利(超過すると民事上無効):貸付額に応じ15%~20%
(2) 出資法の上限金利(超過すると刑事罰):改正前は29.2%
の2つがあります。
これまで、貸金業者の場合、この出資法の上限金利と利息制限法の上限金利の間の金利帯でも、一定の要件を満たすと、有効となっていました。これが、いわゆる「グレーゾーン金利」です。
他方、金利負担の軽減という考え方から、今回の改正により、平成22年6月18日以降、出資法の上限金利が20%に引き下げられ、グレーゾーン金利が撤廃されます。これによって、上限金利は利息制限法の水準(貸付額に応じ15%~20%)となります。なお、利息制限法の上限金利を超える金利帯での貸付けは民事上無効で、行政処分の対象にもなります。出資法の上限金利を超える金利帯での貸付けは、刑事罰の対象です。
カードローンを利用していると審査ではどのような判断をされる?
カードローンを利用していると、ほかの融資を申し込みするときに悪影響があると言われています。
世間的には先ほど話をしたように、消費者金融のイメージを悪く持っている人も多いようです。
昔の消費者金融のイメージがなかなか抜けないのでしょう。
しかしながら最近では金融庁の指導方針もあり、消費者金融のイメージも金利が高いと言うことだけでだいぶ改善されてきたのかも知れません。
ただし世間的にはカードローンというものがいいイメージにはなかなかならないようです。
したがって消費者金融だけでなく、銀行系のカードローンもあまりいいイメージがありません。
どのようなローンの申し込みをしても、必ず審査がされます。
その審査のときに個人信用情報を必ずチェックがされるでしょう。
個人信用情報には、氏名や生年月日、住所、電話番号が記録されています。
そしてお金を借りている情報として、現在の借入額、ローンの種類、延滞の有無など様々な個人用の借金情報が蓄積されているのです。
その情報にカードローンがあるとどのように金融機関では判断をするのでしょうか。
金融機関によって判断の方法は異なりますが、カードローンを持っているだけで影響があるところと、複合的に判断をするところがあります。
カードローンを持っていると言うことは、収入が生活費に追いついていないと判断される可能性があるでしょう。
付き合いでカードローンを作る人もいるでしょうが、付き合いで作っている人はカードローンの残高が作ってから一回も増えていることがありません。
完済の記録がないため金融機関でも利用をしていないことが判断できます。
カードローン借りたいけど、複雑でそれに、ちょっと怖い。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12151077312
カードローンは利用目的がはっきりしていない借金
カードローンを持っているとなぜ評価が落ちる可能性があるかですが、それはカードローンの特徴が影響をしているのでしょう。
カードローンでお金を借りる理由は、なにに利用するお金でも借りていもいいことが少なからず原因となっています。
カードローンはお金を借りる理由は関係がないのです。
借金の返済でも、博打の資金としてもお金を借りることができます。
カードローンがそもそも使われる理由は、収入が足りずに生活費が一時的に不足したことによるものが多いでしょう。
カードローンを利用していると言うことは、生活費が収入で足りないということを意味しています。
生活をするのに収入がぎりぎりであることを意味していますので、ローンの審査ではいい影響がないのかも知れません。
利用目的がはっきりしていないと言うことが、審査にいい影響を与えない理由ではないでしょうか。
カードローンが住宅ローンの審査にどのように影響する?
住宅ローンの申し込みをするときに、カードローンがあると審査に影響があると言われています。
本当にカードローンがあると、住宅ローンの審査に通過することがないのでしょうか。
私が住宅ローンの申し込みをしたときに、カードローンの残高があったまま審査を受けたことがありますが、審査に落ちることなく無事に通過しました。
一概に住宅ローンの審査のときに、カードローンが悪さをすると言うことが言えないでしょう。
住宅ローンにせよ、マイカーローンにせよ一番は貸したお金が返ってくるかどうかと言う点が金融機関では重要になります。
したがってカードローンを持っていたとしても、しっかりと返済ができると判断されたときには審査に通過する可能性が高いでしょう。
収入で借りたお金を無理なく返済できると判断されたときには、カードローンを持っていたとしても住宅ローンの審査に通過する可能性があります。
私も住宅ローンの審査の実務をした経験がありますが、消費者金融のカードローンを保有している人は、職業によっては審査に通過しにくいことも確かにありました。
審査が通過しにくい人はいるものの、カードローン単体だけで判断をされるわけではないということを覚えておきましょう。
銀行でよく使う総合的判断で、住宅ローンを貸すかどうかを判断しているのです。
年収とカードローンの関係|支払い能力があるかがとても重要
カードローンがほかのローンに影響するかどうかは、収入が大きく影響することでしょう。
カードローンを利用していても、しっかりと収入に見合った借入額であればあまり心配をすることがありません。
新たに申し込みをしたローンを借りた場合でも、延滞をする可能性が低いのであれば審査に通過することができる可能性があります。
ローンの審査は支払い能力があるかどうかがとても大事になるでしょう。
したがって年収に見合った返済額になっているか、借入額が年齢に見合っている借入額になっているかがとても重要です。
無理のない返済額になっていて、借りたお金を遅れなく返済できるかが重要となります。
生活をしたうえで年収がお金を借りたときでも破綻をする危険性が少なければ、カードローンを持っていたとしても差ほど支障はないかも知れません。
ただしお金を借りてその返済をしつつ生活をしていった場合に、生活費がぎりぎりであると判断をされた場合は、カードローンを持っているといい影響がないでしょう。
生活がぎりぎりになってしまうと、カードローンに手を出す可能性が出てきますので、審査に影響すると言うことになります。
カードローンが審査に影響をする人は、審査に通過するかしないかぎりぎりの人になりますので、そのような人はカードローンを解約すると審査に通過することがあるようです。
今の収入で返済が可能かどうか判断するコツ|住宅ローンの返済負担率を参考にする
住宅ローンの審査で計算されるものがあります。
返済負担率というものですが、借金の年間総返済額が年収の何割なのか示すものです。
30%と言う数字がひとつの目安と言われているようですが、30%の返済負担率で生活をするにはかなり厳しくなるでしょう。
本来は20%を切ることがいいのでしょうが、できれば15%前後に納めておくとゆとりを持った生活ができると思います。
30%の返済負担率の場合、実際に生活をおくると家計のやり繰りが大変になる可能性があるのです。
この返済負担率を計算するときの収入というのが、税引き前の収入ですので手取りの収入を考えると、返済負担率が30%ではかなり生活が大変でしょう。
例えば「【(月収×12)+ボーナス収入】÷12」で考えたときに、手取りが収入が25万円であったとした場合、18万円で生活をしなければいけません。
借金をしていない状態で25万円の生活をおくっていた人にとっては、かなりやり繰りをするには大変な金額ではないでしょうか。
これが返済負担率が15%の場合は、21万円で生活をおくることができますので、それほど大変にならないでしょう。
カードローンを保有している場合は、この返済負担率が高くなって、生活が大変になると判断されると審査に影響が出てきます。
新たにお金を借りるときには、この返済負担を計算してみて審査に通過するかどうか判断をして見るといいかもしれませんね。
収入に見合った返済額になっているかどうかが、お金を借りるときに最も重要なことになります。
カードローンを持っていることが影響するかどうかは、自分自身の収入がとても大事です。
収入に見合った返済額でお金を借りることができるかどうかがとても重要になるのです。
銀行で目安としている返済負担率ぎりぎりにしないことがキーポイントですので、自分自身でしっかりと生活に負担にならない返済額かどうかを判断することが大事でしょう。