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消費者金融のカードローンを借りている人が、新たにカードローンに申込みをするときに、前の借金をまとめた上で、新たな借金をしたいと考えるでしょう。
しかし、消費者金融のカードローンには総量規制があり、年収の3分の1までしか限度額の申込みができません。
そこで、銀行系の楽天銀行はお勧めのひとつです。
多重債務を防止する総量規制とは
多重債務とは様々なところから借金をしてしまい、返済をするのが困難になり、生活が困窮することを言います。
そして、多重債務を防ぐために、金融機関が借主に対して、お金を貸しすぎないようにしたものが、総量規制です。
総量規制の対象となる金融機関は、消費者金融と信販会社です。
また、対象となる商品はカードローンになります。
消費者金融と信販会社のカードローン利用限度額が、全ての会社の合計が年収の3分の1を超えてはいけないのです。
そのため、消費者金融や信販会社ではカードローンの受け付けをするときに、50万円以上の申込みがあったときには収入証明書を求めて、収入を確認した上でお金を貸しています。
これは、貸金業法で規制されており、この法律の規制で事務取扱がされていることを表しています。
また、貸金業法施行規則には総量規制の例外処置なども制定されて、消費者金融ではこれらの法律に沿って貸金業を営んでいるのです。
カードローンは気軽にお金を借りることができる便利な商品なのですが、その反面気がつかないうちに借金が膨らんでいることがあります。
そして、新たな借金に手を出して、気がついたら返済をするのが困難になっていた、と言う人が出てきてしまうのです。
このような人があとを絶たないため、法律で貸手側の取扱いを厳しくして多重債務者を生み出さないようにしています。
そのため、追加でお金を借りるときには、注意が出てくるのです。
(個人顧客の利益の保護に支障を生ずることがない契約等)
第十条の二十三 法第十三条の二第二項 に規定する個人顧客の利益の保護に支障を生ずることがない契約として内閣府令で定めるものは、次に掲げるものとする。
一 債務を既に負担している個人顧客が当該債務を弁済するために必要な資金の貸付けに係る契約であつて、次に掲げるすべての要件に該当するもの
イ 当該貸付けに係る契約の一月の負担が当該債務に係る一月の負担を上回らないこと。
ロ 当該貸付けに係る契約の将来支払う返済金額の合計額と当該貸付けに係る契約の締結に関し当該個人顧客が負担する元本及び利息以外の金銭の合計額の合計額が当該債務に係る将来支払う返済金額の合計額を上回らないこと。
ハ 当該債務につき供されている物的担保以外の物的担保を供させないこと。
ニ 当該貸付けに係る契約に基づく債権につき物的担保を供させるときは、当該物的担保の条件が当該債務につき供されていた物的担保の条件に比して物的担保を供する者に不利にならないこと。
ホ 当該債務に係る保証契約の保証人以外の者を当該貸付けに係る契約の保証契約の保証人としないこと。
ヘ 当該貸付けに係る契約について保証契約を締結するときは、当該保証契約の条件が当該債務に係る保証契約の条件に比して保証人に不利にならないこと。
一の二 債務を既に負担している個人顧客が当該債務を弁済するために必要な資金の貸付けに係る契約であつて、次に掲げるすべての要件に該当するもの
イ 当該個人顧客が弁済する債務のすべてが、当該個人顧客が貸金業者と締結した貸付けに係る契約に基づき負担する債務であつて、貸金業者又は法第四十三条 の規定により貸金業者とみなされる者(次項第一号の二ロにおいて「みなし貸金業者」という。)を債権者とするものであること。
ロ 当該貸付けに係る契約の貸付けの利率が、当該個人顧客が弁済する債務に係る貸付けに係る契約の貸付けの利率(当該個人顧客が弁済する債務に係る貸付けに係る契約が二以上ある場合は、弁済時における貸付けの残高(極度方式基本契約に基づく極度方式貸付けにあつては、当該極度方式基本契約に基づく極度方式貸付けの残高の合計額。ハにおいて同じ。)により加重平均した貸付けの利率)を上回らないこと。
ハ 当該貸付けに係る契約に基づく定期の返済により、当該貸付けの残高が段階的に減少することが見込まれること。
ニ 前号イ及びハからへまでに掲げるすべての要件に該当すること。
消費者金融のカードローンが複数になった場合は?
既に複数の消費者金融からカードローンを借りている場合は、総量規制により申込みが制限されることがあります。
新たな借金をすることは総量規制の範囲で可能であったとしても、カードローンをまとめたいとしても、消費者金融のカードローンではまとめることができません。
そこで出てくるのが、おまとめローンなのですが、おまとめローンは借金をまとめることしかできないため、新たな借金をするには別にカードローンを作らなければいけないでしょう。
おまとめローンで借金をまとめたあとに、新たなカードローンの申込みをするという手順になります。
しかし、銀行系のカードローンであれば、審査に通過をすれば借金をまとめた上で、新たな借金ができる可能性が出てくるでしょう。
銀行系のカードローンは総量規制とは関係ありませんので、総量規制を超えたカードローンの申込みができるのです。
消費者金融のカードローンが複数になった場合は、借金をひとつにまとめて効率よく返済をしたいと考える人もいます。
そのときには、幾つかの方法がありますので、このあとに紹介をしていきます。
ケースバイケースで借換えの方法を考えていき、上手に借金を返済していきましょう。
生活を楽にしたいのか、利息をお得にしたいのか、早く返済をしたいのかによって、対策は異なりますのでその場その場で一番良い方法を考えてください。
借金をまとめるには3つの方法がある
カードローンを使いすぎてしまったときに、まとめる方法として3つの方法があります。
ひとつは消費者金融のおまとめローンを利用する方法です。
これは、月々の返済が少なくなるので、とても効果が大きいのですが、支払利息が大きくなる可能性があるため、返済に困っていない場合は余り意味がありません。
次に銀行のフリーローンでまとめる方法があります。
これは、消費者金融のおまとめローンよりも金利が低い可能性がありますが、やはり支払利息が大きくなる可能性があります。
ただし、少しでも金利が安く、借金をまとめるにはお勧めの方法と言えるでしょう。
また、新たに必要なお金を上乗せして、借りられる可能性もありますので、おまとめローンよりも使いやすい商品と言えます。
そして、3つ目の方ほうとして銀行系のカードローンで、借金をまとめてしまうという方法です。
あくまでもカードローンでまとめることになりますので、審査はカードローンと同じにになります。
申込みのときにほかのローンをまとめることを伝えることにより、審査では借金をまとめることを前提にして審査をしてくれるでしょう。
カードローンですので、反復利用ができますし、新たな借金をしたいときには便利な商品になります。
ただし、複数のカードローンをまとめたのであれば、カードローンの使い方をしっかりと見つめ直すことが大事になります。
したがって、返済の計画を立てて借金が確実に減るようにしていきましょう。
おまとめローンは支払利息が増えるので注意が必要
おまとめローンは借金をまとめるだけで、新たな借金をすることができません。
消費者金融で借金をまとめるのであれば、おまとめローンでまとめることも良いのですが、幾つか注意点がありますので覚えておきましょう。
おまとめローンは借金をまとめて10年返済などで固定化するので、必然的に月々の返済額が少なくなります。
カードローンと違って反復利用はできず、新たにお金が必要になったときには、別途カードローンを作る必要が出てきます。
ここで、また借金が膨らんでいく可能性が出てきますので、新たにカードローンを作るときには、いつまで返済するのか、幾らずつ返済をするのか考えた上で利用をしなければいけません。
そもそも、カードローンを借りすぎてしまった根本的な原因は、月々に支払ができる返済額を自分自身で決めずに、金融機関で指定している最低返済額にしていたからではないでしょうか。
同じことを繰り返さないためにも、カードローンは利用をしたら、自分自身の生活から返済可能な金額を考えて、その金額に6~12を掛けた数字を上限にして借りることが大事でしょう。
このことに気をつけて、新たなカードローンに申込みをしてください。
また、おまとめローンは10年間などの支払に借金を固定化してしまいますので、支払利息が多くなることがあります。
したがって、返済に困っていない人はおまとめローンにすると、逆に損をすることがありますので注意をしてください。
月々の返済に困っている人は、おまとめローンで借金をまとめることで、生活は楽になるでしょう。
ここで大事なことは、軽減された返済額の全てを生活費に回すのではなく、一部を貯蓄に回すようにすることです。
例えば月々10,000円の返済額が少なくなったのであれば、3,000円は生活費から取って、少しでも貯蓄をすることがお勧めです。
カードローンでまとめることも?お勧めは楽天銀行
複数のカードローンをまとめるときに、銀行系のカードローンを利用する方法があることの話をしました。
銀行系のカードローンは総量規制に関係がないので、申込みの段階で年収の3分の1に近づいていたとしても、まとめた金額でカードローンの申込みができます。
消費者金融のカードローンであれば、まとめた金額でカードローンを申込みすることができません。
しかし、銀行系は貸金業法に影響されないためおまとめローンと同じような利用ができるのです。
なお、おまとめローンはまとめた金額以上のお金を借りることができません。
その反面、カードローンの申込みになりますので、新たにお金が必要な場合はその金額を上乗せして申込みが可能となっています。
ただし、審査に通過しなければ利用をすることはできないのは同じことです。
また、カードローンになりますので、増額で申込みができなかったとしても、返済をしていくと利用限度額の枠が出てきますので、お金を借りることができるようになるでしょう。
そこで、お勧めな銀行が楽天銀行です。
申込みのときに、利用目的を借換えやおまとめとすることにより、おまとめローンと同じような審査になるでしょう。
ほかの銀行でもカードローンを利用しておまとめローンとして、申込みができますので色々と見比べてみることをお勧めします。
楽天銀行の場合は、金利が14.5%になっており消費者金融よりもお得になります。
金利の半額キャンペーンなど行なうことも度々あり、お得に利用できるカードローンです。
また、楽天市場をよく利用をする人であれば、ポイントなどが付いてきますのでお得なカードローンでしょう。
全額借換えをできないときには?
カードローンで借金をまとめるときに、審査によっては全額まとめられないときがあります。
そのときにはどのようにするといいのか、例をあげて話をします。
年収800万円で、4社から合計で250万円を借りていると仮定したものです。
カードローンに250万円の申込みをして、160万円の利用限度額で審査に通過したときにはどうすると良いのでしょうか。
もともとはA社は18.0%で80万円、B社は18.0%で60万円、C社は18.0%で40万円、D社は17.8%で70万円のお金を借りていたとしましょう。
そのときの返済額は、A社が24,000円、B社が16,000円、C社が11,000円、D社が18,000円であれば、合計の月々返済額は69,000円とします。
これを、楽天銀行160万円、C社20万円、D社70万円にしましょう。
返済額は、楽天銀行30,000円、C社8,000円、D社18,000円で56,000円になり、13,000円の返済額軽減になります。
しかし、このままでは借りているお金が減りません。
そこで、まずは1か月のおおよその利息を計算してみましょう。
楽天銀行
1,600,000×14.5%÷365×31=19,704円
C社
200,000×18.0%÷365×31=3,057円
D社
700,000×17.8%÷365×31=10,582円
利息の支払が合計で33,343円です。
返済額合計の56,000円から利息を差し引くと、22,657円が元金返済になることが分かります。
これを一旦全ての会社に通常に返済したあとに、次のようにすると
楽天銀行
10,000円借入れ
D社
6,000円借入れ
C社
10,000円返済
実際の総返済額50,000円になり、おおよそ1年半後にはC社の借金がなくなります。
しかも、19,000円の返済が軽減されるのです。
そして、その後にはやはり一旦全ての会社に通常に返済したあとに、次のようにすると
楽天銀行
10,000円借入れ
D社
10,000円返済
実際の総返済額48,000円になり、3年後にはD社の借金がなくなります。
最後に楽天銀行の返済ですが、一旦全ての会社に通常に返済したあとに、次のようにすると
楽天銀行
10,000円返済
総返済額が40,000円で、4年半程度で返済が終わります。
返済期間は楽天銀行4年半、C社1年半、D社3年になり8年半程度で返済が終了することになります。
返済金額を多くすることで、早く返済が終わりますので、これを参考に返済計画を立ててください。