カードローンやキャッシングサービスを契約する場合、スコアリング審査で不利な判定をされてしまうケースが多いため、転職直後に申込みを行うのはあまり賢明ではないとされています。
カードローンやキャッシングサービスの派生型ローンであると言っても過言ではないおまとめローンを契約する場合も、カードローンやキャッシングサービスと似たような審査が実施されると考えられるわけですが、果たしておまとめローン審査においても、転職直後に申込みを行うと不利な判定をされてしまうのでしょうか。
詳細などについて、徹底的に解説を行っていきます。
転職直後のおまとめローン申込みは賢明ではないの？
最初にはっきり結論を申し上げますと、転職直後のおまとめローン申込みは、不利な判定をされてしまうケースが多く、審査通過は厳しいものとなってしまうと言っても過言ではありません。
おまとめローン審査では、カードローン・キャッシング審査と同様に、「現在の職場での在籍期間がどのくらいあるか」ということが確認され、当然在籍期間が短い場合には低い評価をされてしまうこととなります。
金融機関側の立場に立って考えてみると、おまとめローンはある程度まとまった金額のお金を融資するわけですから、極力安心できる相手でなければ融資をしたくないと考えるのは当然のことだといえます。
現在の職場での在籍期間が極端に短い場合には、すぐに職場を変えて安定した収入を得ていない人なのではないか、と金融機関は考えてしまうため、どんなローン商品でも審査の際には不利となってしまうのです。
特に転職したばかりで、新しい職場での在籍期間が半年にも満たないという場合には、契約は非常に厳しいものとなってしまうことが考えられるので、転職後は新しい職場での在籍期間が最低でも半年を過ぎてから申し込みを行うようにするのがおすすめとなります。
転職直後におまとめローン契約をするのは無理なの？
それでは、転職直後におまとめローン契約を締結することは絶対に無理なのかというと、決してそのようなことはありません。
おまとめローン審査では、スコアリング審査、といって複数の項目ごとに採点を行い、その合計評価が一定以上であれば契約は可能とされています。
つまり、『在籍期間』の項目で低い採点がされてしまった場合でも、他の項目でそれをカバーすることができれば、おまとめローン契約は可能であると考えられるのです。
このことから、たとえ転職後間もない場合でも、転職前と比べてスコアリング審査で好評価を得られるような項目があれば、転職前よりもおまとめローン審査を通過できる可能性が高くなることさえ考えられるのです。
例えば、転職前はフリーターであり、職業はアルバイトという具合だった人が、公務員試験に合格し、公務員となった場合には、たとえ転職直後で『在籍期間』の項目で低評価を受けたとしても、『職業』の項目で最高クラスの評価を受けることが出来ると考えられますし、『年収』の項目でも評価が上がると考えられるので、トータルでの評価が上がり、転職前よりもおまとめローン審査を通過できる可能性が高くなると考えられるわけなのです。
『在籍期間』はおまとめローン審査における重要な審査項目の1つであることに間違いはありませんが、『在籍期間』の長短だけで審査のすべてが決まるわけではないということを覚えておくと良いでしょう。
転職直後は在籍期間不問のカードローン利用がおすすめ！
一部の金融機関では、審査の際に現在の職場での在籍期間を不問としているカードローンの取り扱いがあるので、転職直後にどうしてもおまとめローン契約が必要になった場合には、これらのカードローンをおまとめローンとして利用するのが有効であり、おすすめであると考えられます。
より具体的に名称を挙げて紹介をしますと、都市銀行の1つである、りそな銀行が取り扱いを行っている「クイックカードローン」であれば、申込時に現在の職場での在籍期間が問われない商品となっています。
都市銀行のカードローンなので、日本全国で申込み・利用ができますし、大手銀行のカードローンということで安心して利用できると感じる人も多くいることでしょう。
転職直後でも比較的契約しやすい銀行系カードローンの中では、一押しの商品だといえます。
りそな銀行以外では、中国地方に本店を構えるトマト銀行や福岡信用金庫などの地方の金融機関でも在籍期間不問のカードローンの取り扱いを行っています。
これらの金融機関のカードローンは、日本全国で利用できるというわけではないので、自身が利用可能である場合には、契約申込みを検討してみることをおすすめします。
まとめ
転職直後には現在の職場での在籍期間が短いとみなされてしまうため、おまとめローン審査の際には不利な判定をされてしまうことが考えられます。
確実におまとめローン審査を通過したいと考えるのであれば、転職後最低でも半年間は現在の職場で勤めてから申込みをすることで、おまとめローン審査が通過しやすくなると言えるでしょう。
なお、転職前と比べて、『職業』や『年収』などの他の審査項目での評価が上がると考えられる場合や、審査時に在籍期間不問とされているカードローンへ申込みをすれば、転職直後でもおまとめローン契約ができる見込があるので、転職して間もない時期におまとめローン契約をしたい場合には、これらのポイントを抑えて申込みをすると良いでしょう。