複数の借り入れを一本化できるおまとめローンは魅力的です。上手に利用できれば今ある借金を減らせます。
しかし、おまとめローンは通常のローンよりも審査が通りにくいといわれています。残念ながら断られてしまう人も多いと聞きます。
今ある借金と向き合いながら、おまとめローンの審査を成功させる方法を紹介します。
おまとめローンの審査が通るために
それでは実際におまとめローンで確認される項目を、チェックしてみましょう。
まず現在の借入状況において金額と、件数が確認されます。まず真っ先に確認されるのは、申込書の申告にうそ偽りがないかです。
お金の貸し借りで最も大切なことは信頼関係が築けるかどうかです。申込書という第一印象が決まる書類で間違いがある場合、第一印象が最悪になってしまいます。
金融機関は信用問題と、借金に対する意識を見ています。
意図的にうそをついていればもちろん信用されません、仮に間違えていた場合も、借り入れに対して認識が低いと判断されてしまうでしょう。
そして、借入件数についてですが、4件以上の複数の金融業者から借りていると計画性がないとみなされることがあります。
また、過去の個人信用情報の履歴も確認がされます。過去の履歴では、延滞の有無、いつお金を借りたなどの情報を調べます。
特に、延滞に関しては厳しく見られます。延滞をしてしまうと信用情報機関に延滞をした旨が記録されるのです。
この記録は1年間ほど信用情報機関に保有されるので、1年間は延滞をしないように気をつけてください。
このような点を注意することで、おまとめローンの審査が通りやすくなります。
信用情報の種類 主な情報項目 保有期間 申込情報 ■ご本人を識別するための情報 照会日より クレジットやローンの新規申込みにおける支払能力を調査するため、加盟会員が照会した事実を表す情報氏名、生年月日、郵便番号、電話番号等 6ヶ月間■お申込み内容に関する情報 照会日、商品名、契約予定額、支払予定回数、照会会社名等
断られやすい人の特徴断られる人のポイントとは
それでは逆に断られる人の特徴は、何でしょうか。
まず、おまとめローンの審査は通常のローンの審査よりも難しくなります。
その他のローンで審査が通らなかった場合、(例えば、住宅ローンを断られたり、教育ローンを断られたりしたとき)現状のままでは審査に通るのは厳しいでしょう。
そこで、おまとめローンの審査に通らない人のポイントを確認しましょう。
ポイントの詳細はあとから紹介いたします。おまとめローンの審査に通過しない人は、次のような特徴があります。
審査に通らない人の共通点
・嘘をつく
・勤続年数が短い
・申込みブラックになっている
上記のポイントが重要になります。なお嘘をつくというのは特に厳しく見られています。
話をしにくい内容でも、嘘をつかずに正々堂々と話をすることが重要です。くれぐれも気をつけてください。
窓口で申込みには、嘘はつかずに、受け付けをしてくれた担当者と信頼を築くことを第一にしましょう。
勤続年数が短いとは
勤続年数が短いときに考えられるのは借り入れ当時よりも収入が減っていることです。
収入が借り入れ当時よりも減っている場合は返済の可能性が低いと判断されるため断られる可能性があがります。
よって、勤続年数が短くても収入が多いことを証明できれば、プラスにはたらく可能性はあります。
申し込みブラックになっている
金融機関ではあなたの借り入れ状況や信用度が共有されています。
よって、立て続けに金融機関を利用したり、審査に落ちたりしていると「申し込みブラック」に認定される可能性が高いです。
ちなみに「申し込みブラック」は俗語です。金融業界では利用されていません。
6か月~1年は信用情報の履歴は残るようです。おまとめローンを断られた場合は次の審査まで、ある程度の時間を空けることをおすすめします。
おまとめローンの審査を通るためにすること
具体的におまとめローンの審査に通らないときにはどうするとよいのでしょうか。
少し考えてみましょう。
おまとめローンの断られる理由に借入件数の多さがありました。そこで、借入件数を減らせる仕組みを作ればよいのです。
そして、カードローンの返済額を操作することにより、切り抜けることができるかもしれません。今回はその説明をしていきます。
例えば仮に3社から合計で100万円を借りていることとして進めていきます。
おまとめローンで10年の返済にした場合は、月々24,000円程度の返済額になると予測します。
A社18.0%30万円、B社18.0%50万円、C社17.8%20万円の場合に返済額が各々、11,000円、15,000、8,000円を例にして説明をします。
合計の月々返済額は、34,000円になります。おまとめローンよりも10,000円以上は確実に返済額が多くなります。
まずは1か月のおおよその利息を計算してみましょう。
A社
300,000×18.0%÷365×31=4,586円
B社
500,000×18.0%÷365×31=7,644円
C社
200,000×17.8%÷365×31=3,023円
利息の支払が合計で15,253円です。
返済額合計が34,000円ですので、元金に18,747円返済されるでしょう。
これを一旦全ての会社に通常に返済したあとに、次のように借り入れ返済を行います。
A社
5,000円借り入れ
C社
3,000円借り入れ
B社
5,000円返済
そうすると、実際の総返済額31,000円になり、おおよそ1年後にはB社の借金がなくなります。
それは、利息を除いた元金返済部分の金額だけを際借り入れしているからです。
そのため、返済額も減り、借入会社も減らすことができます。
そのあとに、やはり一旦全ての会社に通常に返済したあとに、次のようにすると
C社
3,000円借入れ
A社
10,000円返済
実際の総返済額26,000円になり、1年程度でA社の借金もなくなります。
そして、C社に月々の返済のほかに最後に次のようにします。
C社
10,000円返済
1年程度で全ての借金が返済終了となります。
こちらでは返済期間はA社1年、B社1年、C社1年でおまとめローンより短い期間で完了します。年数の端数を考えても4年程度の期間で返済となります。
ただし、この方法はカードローンの出金停止になっているとできません。そもそも借り入れができませんからね。
出金停止や延滞をする前に、このように返済計画を練って対策を採ることでおまとめローンへの審査対策が行えます。
年月 | 残高 | 返済額 | 元金 | 残高 | |
H28.4.20 | 100,000 | 0 | 0 | 100,000 | |
H28.5.7 | 100,000 | 10,000 | 9,326 | 90,674 | |
H28.6.7 | 90,674 | 10,000 | 8,884 | 81,790 | |
H28.6.7 | 81,790 | -8,000 | -8,000 | 89,790 | 8,000を借りる |
H28.7.7 | 81,790 | 10,000 | 9,027 | 72,763 | |
H28.7.7 | 72,763 | -8,000 | -8,000 | 80,763 | 8,000を借りる |
H28.8.7 | 72,763 | 10,000 | 9,105 | 63,658 | |
※月々の返済が終わったら、元金に返済される金額より少なくお金を借りる。 | |||||
※お金を借りたら、金利の高いカードローンの返済をする。 |
まとめ
・おまとめローンはどこでも審査が厳しくなっている
・おまとめローンの審査は信用が大切
・工夫次第で借入会社を減らし信用をあげることもできる
おまとめローンだけではなく、ローン全体で大切なのは家計を見直し返済計画を立てることです。
おまとめローンも返済計画のひとつとして捉えるようにしましょう。