この記事の目次
おまとめローンに借り換えた後は、もう借金はしないと誰もが考えることでしょう。
しかし、急な事態はいつ起きるかわかりません。本人の意思とは関係なく、急な出費がでてしまいお金を必要とするケース出てくることもあります。
そんなときに気になるのが、再度お金を借りることができるのか、ということではないでしょうか?
おまとめローン後に新たに借り入れができるのか
おまとめローンを借りたあとには、本当は新たな借金をしたくないと思う人は多いでしょう。
そこで、急なときに備えて必要な知識として、おまとめローンを借り換えた後に、再度借り入れができるのかまとめました。
まずは、おまとめローンは、多重債務者を救済するための金融商品であることを覚えておきましょう。
※多重債務者とは、複数の会社からカードローンを行ない、返済が困難で生活が困窮している人のことです。
おまとめローンはお金を貸してくれる金融会社から、借金全額を借り換えて複数の借金をひとつにまとめる金融商品になります。。
そして、借金をまとめることにより、返済額が少なくなり生活を改善していくことになります。これがおまとめローンの一連の流れになります。
しかし、おまとめローンを借りていると、お金が必要なときに、新しいカードローンなどでを契約することはできるのでしょうか。
それは、おまとめローンの契約内容によります。
おまとめローン契約時に既存の借入を返済する旨は、どの金融会社でも規約に記載があります。
しかし、おまとめローンを利用後新たなローンを契約してはいけないかは、金融会社ごとに違うことが多いですので確認をしておくといいでしょう。
おまとめローンとして利用した借入の規約に、新たなカードローンについての決まりがなければ、借入を再度行なうことは可能です。
●おまとめ後の、他社借入は可能でしょうか?
当方、30代女性です。
西日本シティ銀行NCBおまとめローンで、3社、200万円を借り換え返済しました。
2社のクレ
ジット会社はキャッシング枠を解約しましたが、
残り1社は地方銀行のカードローンで、全額借り換え返済しましたが、まだ解約手続きをしていません。そこで、質問なのですが、残るカードローンで、もしまた借入をした場合、おまとめローンの方から全額返済措置がとられるのでしょうか?
また、どういう経緯で、他社の追加借入が西日本シティ銀行にわかるのでしょうか?
実は、ここ数ヶ月、体調を崩して、仕事を休んだり、検査入院などで医療費がかかりました。5万円程、地方銀行から借入をしないと、厳しい現状にあります。家族はおりません。情けないです。夏のボーナスで、全額返済する予定です。
おまとめローン利用されたことがある方、
ご回答の方、お待ちしております。よろしくお願いいたします。
返済後の会社から再度の借り入れは契約違反になるのか
また、金融会社の商品によっては、借金返済前のカードローンを解約しなくてもよい場合もあります。
そこで、借り換え前のカードローンを解約しなくてもよいのか、確実に確認をしておきましょう。
もしも、おまとめローン契約内容に、いままで契約していたカードローンを解約する文言があった場合、そのまま解約せずに持っているのは契約違反になります。
その際は最悪、その場で借金の全額返済を求められる可能性もあります。
したがって、カードローンカードを解約せずに残すときには、契約違反にならないよう気を付けてください。
また解約せずに残すカードローンカードは1枚にすることも大切です。
使わないように心がけていても、魔が差してしまうのが人間というものです。
残しておくとさ細ななことで使ってしまう可能性がありますので、できる限りカードローンは解約してしまいましょう。
再度借りるならば1年は待ちましょう
ふたたびお金を金融会社から借りるとするならば、できれば2年、短くても1年は申込を待ちましょう。その理由は個人信用情報にあります。
個人の借入情報は信用情報機関に情報が集約されています。その蓄積された借入情報を、個人を信用情報と呼んでいます。
この個人信用情報を見ると、おまとめローンを借りてから5年間ほどその事実が分かります。(カードローンを解約した情報が5年間保存されるため)
おまとめローンは多重債務で、返済に困った人が利用する商品です。金融会社からすると、おまとめローンをした直後の人にお金を貸すにはリスクがあります。
したがって、個人信用情報から情報が分からなくなる5年後がおすすめする時期です。
ただし、遅滞なくおまとめローンを返済していくと、1年経過したころから個人信用情報が改善されていきます。
このことから、最短で1年経過するとお金を借りられる可能性がでてきます。
信用情報の種類 主な情報項目 保有期間 申込情報 ■ご本人を識別するための情報 照会日より クレジットやローンの新規申込みにおける支払能力を調査するため、加盟会員が照会した事実を表す情報氏名、生年月日、郵便番号、電話番号等 6ヶ月間■お申込み内容に関する情報 照会日、商品名、契約予定額、支払予定回数、照会会社名等 クレジット情報 ■ご本人を識別するための情報 契約期間中および契約終了後5年以内 加盟会員と締結した契約の内容や支払状況を表す情報氏名、生年月日、性別、郵便番号、住所、電話番号、勤務先名、勤務先電話番号、公的資料番号等 ■ご契約内容に関する情報 契約日、契約の種類、商品名、支払回数、契約額(極度額)、契約終了予定日、登録会社名等 ■お支払状況に関する情報 報告日、残債額、請求額、入金額、入金履歴、異動(延滞・保証履行・破産)の有無、異動発生日、延滞解消日、終了状況等 ■割賦販売法対象商品のお支払状況に関する情報 割賦残債額、年間請求予定額、遅延有無等 ■貸金業法対象商品のお支払状況に関する情報 確定日、貸付日、出金額、残高、遅延の有無等 利用記録 ■ご本人を識別するための情報 利用日より クレジットやローンの利用途上における支払能力を調査するなどのため、加盟会員が照会した事実を表す記録氏名、生年月日、郵便番号、電話番号等 6ヶ月間■利用した事実に関する情報 利用日、利用目的、利用会社名等
おまとめローン後はすぐに返せる額にする
おまとめローン後に新たに借入をすることで一番大切なことは、確実に返済できるように計画することです。
おまとめローンとは、多重債務者にとって最後の手段であるともいえます。
したがって、おまとめローン後に新たに借入をして返済に失敗したら、自分で借金を返済する術はないでしょう。
このことから、借りる金額も無理なくすぐに返済できる金額にしたいところです。できれば、次の月には返せるような金額がおすすめとなります。
もし長くなっても1年間まで返済できるよにしましょう。参考までに1年間で借りることができる金額を表にしてみました。
返済額月に1万円 | 返済額月に2万円 | 返済額月に3万円 | |
1年間 | 約100,000円 | 約200,000円 | 約300,000円 |
(金利18%で計算)
年収にもよりますが、月々3万円程度がおまとめローンの返済に、支障を来さない上限と考えてください。
上記の表を目安に、新たな借金の調整をしてください。
急な事態に備えて貯金が必要
急な出費に備えて、新たな借り入れの注意点を話しました。しかし、できれば新たな借金をせずに、急な出費を乗り越えたいところでしょう。
そのためには、貯金をすることがおすすめです。おまとめローンを行なうことによって、月々の返済額が幾らか楽になるはずです。
その浮いたお金をどのように使うかで、今後の返済計画が左右されるといっても過言ではありません。
返済に困る方人は、月々のお金を生活費にあてすぎていることもあります。まずは生活費の見直しから行なってみるのがよいでしょう。
収入に見合った生活をすることが大事で、余計なものを買っていないかなど確認をしてください。
出費を見なおして、1,000円、2,000円単位でよいので削減してみてください。そして、そのお金を貯金にまわすのです。
貯金ができない人は、毎月コツコツためるという習慣付けができないことが多いです。少しの金額を無理のない範囲で構いませんのでためてみてみましょう。
このようなコツコツためたお金があれば、急な出費の際にも使えるため、新たな借金をせずに乗り越えることもできるかもしれません。
まとめ
・おまとめローン後に再度、借り入れができるかは契約による
・再度の借り入れは1年以上待つことが必要
・貯金を行ない再度の借り入れを行なわないようにする
おまとめローン後は信用が低い状態にあります。滞りなく毎月返済を行ない、信頼の回復にまずは努めてください。
万が一、再度借り入れされるときも、生活に困らないように計画的に返済を行なうようにしましょう。