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最近では、夫婦どちらかの稼ぎでは経済的に厳しい家庭が多いようです。その結果、共働きをして収入を増やしている家庭が増えてきています。
けれども、共働きで収入は増えているはずなのに、家計のやりくりに困っている家庭もあります。
今回は共働きでもできる家計のやりくりテクニックを紹介していきます。
共働きの家庭は増加している
共働きの家庭は年を追うごとに増加している傾向にあります。
厚生労働省の「平成28年版厚生労働白書」によると、1980年は男性雇用者と無業の妻からなる世帯、いわゆる「専業主婦」世帯が1,114万世帯だったものが、2015年には687万世帯まで減少しました。
一方、雇用者の共働き世帯は1980年には614万世帯だったのが、2015年には1,114世帯に増加しています。
1980年より増加しているので、今後も共働きの家庭は増加していくのではないでしょうか。
年代 専業主婦世帯 共働き世帯 1980年 1,114万世帯 614万世帯 1990年 897万世帯 823万世帯 2000年 916万世帯 942万世帯 2010年 797万世帯 1,012万世帯 2015年 687万世帯 1,114万世帯 参照:厚生労働省「平成28年版厚生労働白書」
http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/16/backdata/02-01-01-03.html
しかし、共働きになると、家事に割く時間がどうしても少なくなってしまいます。必然的に家計の無駄もできてしまうでしょう。
この無駄を省くために、上手に家計のやりくりを行なうことが大切です。
家計をやりくりする2つのコツ
パートナーと家計の打合せをする
共働き世帯で家計をやりくりする際に一番避けたいことは、どちらか一方が家計を管理することです。
家計の管理はどちらか主体になると、うまく行くイメージがありますが、共働きの場合は専業主婦ほど家事に時間をあてる余裕はないでしょう。
そんな中でどちらか片方に任せすぎてしまうと、家事や家計管理がうまく行かないどころか、ストレスで家庭が崩壊してしまう可能性もあります。
ではどのような対策をするとよいのでしょうか?それは家計の管理や将来の目標を、パートナーと一緒に確認し、共通認識を持つことです。
家計の管理と家事をどちらかが負担できないのなら、二人で分けてしまえばよいでしょう。
例えば、買い出しや料理を妻が管理して、掃除や水光熱費を夫が管理するといったようにするのです。
このように役割分担ができると、無理なく家計のやりくりが行なえます。
ライフプランニングをしっかり立てよう
さらに、ふたりで将来の目標を立てることも大切です。
将来は1戸建てに住みたいとか、旅行はどこにいつ行くのかなど、そしてその目標を達成するためには幾らお金をためる必要があるのか、そのお金を何年でためるのかといったことを、ざっくりでよいので計画を立ててみましょう。
ふたりで目標を立てることで、つらい時や苦しい時にも踏ん張ることができます。
なにかトラブルが起きても、パートナーに相談もしやすくなるでしょう。
大切なことは、しっかりコミュニケーションを取ることなのです。
収入と支出をしっかり把握する
専業主婦の人たちが節約のために必ず行っているものに、収入や支出の具体的に把握することがあります。
例えば、あなたはパートナーの収入を知っているでしょうか?まずは包み隠さずに、お互いの収入を確認しあいましょう。
正確な数字ではなくざっくりとであっても聞いておくと、家計の管理に役立ちます。
次に毎月の固定費を確認しましょう。
家賃や生命保険、車や住宅のローンなどがこれに含まれます。
この固定費がわかることで、その他のお金にどの程度回せるかも見当がつきやすくなるでしょう。
家計簿をざっくりつけよう
家計の管理をする上で役に立つのは、やはり家計簿をつけることです。
収入と支出を数字で把握できるので、毎月のお金の流れがわかりやすくなります。
ただ家計簿は手間暇がかかるため、長く続けることが難しいと考えている人も多いのではないでしょうか。
なにもこと細かく分類して記録する必要はありません。
お金の流れが分かればいいので、最初はざっくりと項目を少なめにして、まずは家計簿を続けることから始めてみましょう。
気軽に始めるために、どういった家計簿を使用するかも大事になります。
手書きが好きならノート型の家計簿がよいでしょう。
パソコンが得意であれば専用ソフトを使ったり、エクセルでオリジナルを作成してもいいです。
最近では、スマホやタブレットで利用できる家計簿アプリもたくさんあります。
自分にあった家計簿を選んでみてはいかがでしょうか。
生活費、貯金のための共通口座を作ろう
共働き世帯では、それぞれの収入をお互いに管理している人が多いようです。
しかしこの方法では、お互いの収入状況が把握できず、家計全体で収支や貯蓄がどのくらいあるのかを把握することが難しくなってしまいます。
そこで、最初は生活費と貯金の口座を共通で作ることがおすすめです。
ふたりで一緒に管理するという意識をしっかり持つことができ、またお互いにチェックしあうことで、気持ちが引き締まり主体的に家計のやりくりを行ないやすくなるでしょう。
家計管理について。
現在共働きの30代前半夫婦です。
5月に子供が生まれる関係で、4月に妻である私は離職します。これまでは、それぞれ別々の口座で、それぞれの支払い(携帯代、保険等)
をし、こづかいもそれぞれ稼いだお金を自由に使い、主人が生活費等の支払い、私が貯金担当と、別々にやり繰りしていました。
そして私の出産、離職を機にこれからは共通の口座を持ち、家計管理を全て私がやることになりました。共通の口座は主人名義の口座です。
光熱費など、この口座から自動引き落としにしようと思ったのですが、どうせならポイントが貯まるし、クレジットカード払いにしたいなと思ったのですが…私も主人もそれぞれ個人の口座に紐づけられたカードを持っています。
それらとは別に、
共通口座に紐付けた新しいクレジットカードを持ちたいのですが…
『家族カード』はまた違う意味合いのカードですよね。どのように新しくカードを作ればいいのでしょうか…(主人名義?私名義?)。
また、似たようなやり繰りをされている方がいらっしゃれば、ぜひどのようにやり繰りされているか詳しくお聞きしたいです。よろしくお願いします。
節約は固定費を見直すことがおすすめ
具体的な節約の項目ですが、おすすめは固定費の削減です。
固定費は家賃や保険料など比較的高額のものが多いです。そのため節約を行なった時の効果も高くなります。
固定費の削減でおすすめなのは、車や商品のローン返済です。
返済が楽になるからと、長期間の返済を組み立てている人が多いと思いますが、返済期間が長いと当然利子も高くなります。
そこで返済プランに一括返済ができるものがあれば、ある程度金額が減ったところで一括返済を行なってしまいましょう。
200万円の車を年10%のローンで組んでいたとしても、年間20万円近く利子を払っている計算になります。
一括返済でこの金額が返ってくるとしたら、儲けものですね。
まとめ
共働きの家庭は年々増加しているため、パートナーと将来のビジョンを話し合い、家計の収入と支出の管理を行なってください。
そして、共通口座を幾つか用意をして、支出削減の節約効果が高い固定費に着目をしましょう。
共働きでも、二人で力を合わせれば、専業主婦世帯の人と同じぐらいの家計管理は十分できます。
無理せずお互いのできる範囲を確認して、協力しあいながら家計のやりくりを行ないましょう。