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家計の節約というと、最初に思い浮かぶのは光熱費かもしれません。
しかしこまめに電気を消すだけでは、余り節約になっている気もしないのではないでしょうか。
光熱費はポイントを抑えることで、実は上手に節約することができます。
今回は光熱費がかかる理由と、節約上手になるテクニックの紹介をしていきたいと思います。
意外と費用がかさむ光熱費
総務省統計局の「家計調査報告(家計収支編)平成28年度」によれば、全世帯を対象とした光熱費の平均は17,905円となっているようです。
光熱費だけで約18,000円というのは、家計にとって結構な負担となります。
また独身であれば光熱費は10,000円強で済みますが、2人以上の世帯では人数が増えると光熱費も増えるため、しっかり節約していきたい費用といえるでしょう。
世帯人数
光熱費
(水道代を含む)
全世帯平均
17,905円
単身世帯
11,028円
2 人以上の世帯
21,177円
総務省統計局:家計調査報告(家計収支編)平成28年度
光熱費がかかるのは冷暖房代
全世帯平均約18,000円かかっている光熱費ですが、やはり夏と冬に特に費用がかさむ傾向にあります。
これはやはり冷暖房代としてエアコンの使用率が高いからでしょう。
資源エネルギー庁「家庭エネルギー消費の実態」によると、電気代に占めるエアコンの割合は7.4%で、これは冷蔵庫、照明器具、テレビに次ぐ4番目となっています。
意外とそこまで高い数値ではありません。
しかし、エアコンの使用時期は夏と冬場以外はほとんど使うことはないでしょう。
つまりエアコンをよく使用する夏場と冬場に、電気使用量が1位となるであろうエアコンを節約することで、年間を通して最も光熱費がかかる、夏と冬を乗り越えていきましょう。
参考:資源エネルギー庁:家庭エネルギー消費の実態
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/actual/
エアコンは風量よりも温度を調節する
エアコンの節約に効果的なことは、温度設定を変更することです。
夏場の冷房であれば、27度に設定されていれば、28度に上げるというものです。
たかが1度と思うかもしれません。しかし、たった1度温度を変えることで、10%ほど電気代を節約できるといわれています。
例えばエアコンに月に1,000円かかっているとすると、その10%である100円を節約することができます。
年間にすれば1,200円もの節約になります。
20度から28度に上げるような急激な変化ではないため、1度ぐらいの変化はまだ我慢できる範囲ではないでしょうか。
またエアコンは、起動するときに電力を大量に使います。そこで1時間程度の外出でしたら、消さずにつけたままでおく方が、実は結果的に節約になります。
エアコンの温度、風量について。
設定温度を下げて風量を弱くするか、設定温度を高めにして風量を強くするのでは、どちらが電気代が高くなりますか?
サーキュレーターを活用する
エアコンの節約に効果的な器具に、サーキュレーターがあります。
空気は暖かいものは上に、冷たいものは下にたまりやすくなります。
エアコンだけでは、空気がどちらかに偏ってしまうため、空間全体を均一な温度にするには時間がかかってしまいます。
そこでサーキュレーターを利用することで、偏った空気を撹拌し、空間全体を素早く均一の温度にするわけです。
夏場は下から上に向かって、冬場は上から下に向けて風を送ると効果的です。
サーキュレーターがなければ、扇風機で代用ができます。空気が部屋の中を循環できるように配置しましょう。
家電を最新式にして節約をする
いま使用している家電を、壊れる前に新しいものに買い替えるということをためらう人も多いのではないでしょうか。
しかし、毎月の電気代を節約しようと考えた時、最新の家電に買い替えた方が結果的に得する場合もあります。
エアコンで例えると、最近のものは自動で人の存在を感知し、その場所に向けて風を送ってくれる機能がついています。
またフィルター洗浄も自動で行なってくれ、熱効率を上げるためにこまめに清掃する必要もありません。
さらに家族の人数にあったサイズではない家電を使用していると、必要以上に電力を使用している場合があります。
二人暮らしで小型冷蔵庫を使用していて、もし食材が冷蔵庫いっぱいに詰め込まれていたら、冷却効率が悪くなり結果として大量の電気を使うことになってしまいます。
家族の人数が増えて、使いまわしが悪くなった場合は、迷わずに大きいサイズを買ってしまった方が節約になります。
統一省エネラベルを活用しよう
エアコンや冷蔵庫のように、製品ごとに消費電力が変わるものには、統一省エネラベルというものが貼られています。
このラベルには、「省エネ度合いを5段階評価で表示」「一年間で幾ら節約できるか」「使用電気量」などが記載されていて、一目みれば、その製品がどの程度省エネなのかが分かりやすくなっています。
年間で幾ら節約できるかが記載されているので、商品を比較するときに参考になります。
購入代金は高額になってしまったとしても、使い続けていくうちに節約できた分でカバーできるのではないでしょうか。
待機電力も気をつけよう
テレビや雑誌でも取り上げられ認知度が上がっている、「待機電力」も電気代を節約する上で重要なポイントです。
家電を使っていなくても、ただコンセントをつないでいるだけで、いつでも使えるように微量の電気が流れています。
このわずかな電気のことを待機電力といいます。
待機電力は一つのコンセントなら、そこまで大きな電力ではありません。
しかし、家中のコンセントにつながれている家電は、かなりの数になるでしょう。
10個単位で待機電力を減らすことができれば、年間でかなりの電気代を節約することができます。
いちいちコンセントを抜くのが面倒な人向けに、延長コードに電源スイッチがついたものもあります。
これならコンセントから電源コードを抜くよりも、気軽にオン・オフを切り替えることができます。頻繁に使うものは、電源スイッチつきに替えるとよいでしょう。
まとめ
光熱費は全生体平均で毎月18,000円ほどかかっています。
特に夏と冬場の光熱費は、エアコン代に最もかかりますので、エアコンは温度調整で節約をしましょう。
そして、壊れかけている家電は新しいものをそろえて節約をすることをおすすめします。
光熱費の節約は、実際に幾ら節約できるのかが分かると長続きしやすいものです。
こまめに行なう節約法も多いため、途中で嫌にならないように、自分に合った節約法で頑張ることが大切です。