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海外旅行保険をクレジットカードの付帯保険にたよっても大丈夫?


最近では海外旅行も普及して、多くの人が国外に行く機会がふえました。そんな海外旅行を安全にするために、しっかり決めておきたいのが保険についてです。

最近ではクレジットカードに保険が附帯しているものが、多いですが安心した内容なのでしょうか?今回はクレジットカードの附帯保険について、説明をしていきます。

 

意外と多い海外旅行でのトラブル

意外と多い海外旅行でのトラブル

グアムやハワイ、近場では韓国など、日本にはない魅力のある楽しみが海外旅行にはあります。

近年、LCCなどの格安航空がはやってきていますので、気軽に海外旅行に行くことも可能になっています。

その反面、海外旅行中に何らかのトラブルに、巻き込まれてしまう人も多くいます。

 

外務省が公開している「海外安全ホームページ」によると、2015年の1年間に海外で起きたトラブルを、すべて合わせると20,387件にものぼるそうです。

 

<抜粋>

集計年 2013年 2014年 2015年
総トラブル数 19,746 20,724 20,387

外務省 海外安全ホームページより 海外邦人援護統計:http://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_info/support.html

 

この統計を見ると分かるように、20,000件を超えるトラブルになっています。

この数字は非常に多く感じるでしょう。20,000件という数字は、30分に1回以上のペースで、海外でトラブルになっていることになります。

これほどトラブルに巻き込まれる可能性があるので、海外旅行に行くときには保険にしっかり入っておくことがおすすめです。

 

海外旅行の保険の種類

海外旅行の保険には大きく分けると種類がふたつあります。

まずひとつ目が保険会社に、旅行用の保険を申請するケースです。

大手の保険会社なら、旅行用の保険プランを用意しています。

 

保険会社に頼むメリットは、保険のかけ方を細かく設定できることです。

例えば、「死亡保険を多くかけたい」「死亡保険は生命保険があるので少なめでよい」などの条件を選び料金設定を変更したり、90日以上の長期間滞在などの条件を付加したりオーダーメイド感覚で条件を組み立てることができます。

デメリットとしては、お金がかかることです。保険のかけ方によっては、安く抑えることは可能ですが無料にすることは難しいでしょう。

 

クレジットカードの附帯保険を利用する

ふたつ目の保険のかけ方は、クレジットカードの附帯保険を利用することです。

クレジットカードによって、特典として様々なサービスが附帯していることがあります。そのひとつに保険があります。

海外で事故やトラブルにあったときに、その費用などを保証してくれるものになります。

 

保険会社の内容と重複している項目も多く、附帯保険で十分である場合もあります。

最大の利点はクレジットカードの附帯、つまりオマケなので基本的に費用はかかりません。無料で保険に入れるのでとてもお得です。

デメリットとしては、保険会社と比べると保障の幅が狭い場合や、保証の条件がついている場合があり、保険金がおりてこないケースがあるということです。

したがって、クレジットカードの附帯保険を利用するときには、保険会社のものとどの点が異なるかを、しっかり確認することが大切です。

 

附帯保険で気をつける5つのポイント

附帯保険で気をつける5つのポイント

クレジットカードの附帯保険で、気をつけなければならないポイントは大きく5つあります。

どれも、大事なポイントで下手をすると、トラブルにあったのに保険が1円もおりなかったという事態も発生します。

そこで、ひとつずつ説明をしますので確認してください。

 

保険金の補償金額、保証の分野がそれぞれ違う

海外旅行の保証と一言でいっても内容は多岐(たき)に分かれています。

一番大きく目につくのは、事故死でおりてくる保険です。これは1,000万円など高額保証されています。

しかし、海外旅行で実際に死亡事故に巻き込まれることはかなり稀(まれ)です。

したがって、本当に大切になるのは、事故の治療費や携行品の損害の補てんになります。

それぞれの補償費の内容は、クレジットカードによって全く違います。

 

カードによっては、「事故死は、高額保険がおりるが、治療費は少ない」「携行品損害の補償はしていない」といったものもあります。

このような保証の幅をしっかり確認していないと、海外でトラブルにあっても一切お金が保証されないことも十分に考えられます。

安心して海外旅行に行くには、クレジットカードに保険がついているから大丈夫と思わずに、内容を確認した上で本当に大丈夫なのか確認をしておくことをおすすめします。

 

クレジットカードの海外保険についてです。
5月から3か月ハワイに滞在することになりました。その後も,年に数回ハワイを訪問,もしくは移住することになります。
今現在,アメリカンエキスプレスカードを持っており,それで航空券を購入すると海外保険が付きます。ただ,傷害治療費用等の額に少し不安があります。そこで,クレジットカードの海外保険についてお知恵をいただけたらと思います。

1.現在持っているアメックスのカードをゴールドに変更する。その場合,どのゴールドがいいか。特別,こだわりのエアラインがあるわけではありません。ハワイに行くのに使用したことがあるエアラインはANA,JAL,アメリカン,デルタです。
2.他社のクレジットカードを持つ。その場合,どのクレジットカードがいいか。

ゴールドカードにこだわっているわけでもありません。先ほど,3か月の海外保険の額を調べましたら40,000円程度かかるのです。それなら,マイルの貯まる率も高くなりますし,ゴールドカードの充実した保険の方がいいのかなと思っただけです。

カードにお詳しい方,よろしくお願いいたします。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11168048286?__ysp=44Kv44Os44K444OD44OI44Kr44O844OJIOa1t%2BWkliDkv53pmbo%3D

 

病気による死亡は保証外

海外で病気になってしまい死亡してしまった場合、どのクレジットカードでも保険はおりません。

例として、海外に行ってインフルエンザなどの大きな病気にかかり、その結果命を落としてしまっても、保険金がおりることはありません。

病気による死亡の保険をかけたいのであれば、保険会社の商品に加入するしかありません。

 

ただし、海外旅行中の短期間で病気にかかり、その結果死亡してしまうというケースは稀(まれ)なケースになります。

人によってこのポイントは、気にしなくてもよいかもしれません。

(旅行前に既に持病を持っている人は、旅行保険の適応外になりますので気をつけてください)

 

保険期間は最大90日間である

保険の有効期間は最大で90日間になることがほとんどです。

最大と表現したのは、この期間も会社によって差があるからです。多くのものは90日と60日となっています。

 

90日を超えるものは、どのクレジットカードでも扱っていないので、長期滞在の場合は保険会社の商品に加入しなければいけません。

しかし、90日以上の旅行に行く機会もかなり稀(まれ)なため、余り気にする必要性がない人も多いのではないでしょうか。

また、旅行の途中で一度でも帰国をすれば、日数がリセットされます。日本に一時帰国する旅行プランの場合も気にしなくて大丈夫です。

 

自動的に保険が有効にならないカードもある

保険が適用されるかどうか気をつけないことがありますので、ここで話をすることは特に大切です。

クレジットカードによっては、カードを所有しているだけでは保険が有効にならないものもあるのです。

このように、保険を適用するために条件がいるものを「利用附帯」といいます。

しかしクレジットカードを持っているだけで、保険が適用されるものは「自動附帯」と呼んでいます。

 

それでは、「利用附帯」の保険はどうすれば有効になるのでしょうか。

有効になる条件は、「海外旅行の費用もしくは、海外旅行に行くための公共交通機関の料金を附帯のあるクレジットカードで支払う」ということです。

例えば、旅行代理店でツアーを組んだときに、支払いを保険の附帯があるクレジットカードで行なえば保険適用の条件を満たします。

その他にも、空港までの移動に、「バス」「電車」「タクシー」を利用して、クレジットカードで支払いをすることでも条件を満たせます。

支払金額がバス1区間、タクシー1メーターでも旅行途中の支払いであれば問題ありません。何らかの形でクレジットカードを利用しましょう。

 

○利用附帯を使ったテクニック

ここまで見てみると、利用附帯のクレジットカードはデメリットがしかないように思えます。

しかし、上手に活用することで、保険の有効期限である90日を引き延ばすことも可能になるのです。

有効期限を延ばす方法は、まず2枚のクレジットカードを用意します。その内1枚は、利用附帯のカードにしてください。

「自動附帯」と「利用附帯」の2枚のクレジットカードを準備した後に、通常通り海外旅行に行ってください。

 

注意点として、利用附帯の方のクレジットカードは、旅行代金では使用しないことです。

そして旅行に出発して89日目の移動時に利用附帯のカードで決済をします。

このようにすると、最初の90日間はひとつ目のクレジットカードの保険が有効になり、90日目からは利用附帯のクレジットカードの保険を有効にすることができます。

もし、90日以上の長期間で旅行に出かける場合には、この利用附帯を使ったテクニックを利用してください。

 

医療費キャッシュレスサービスの有無

最後のポイントは、医療費キャッシュレスサービスがあるかどうかです。

医療費キャッシュレスサービスとは、病院にかかったときにお金を支払うことなく、保険会社が医療費を支払ってくれるシステムです。

このシステムが利用可能な場合、お金を持っていないときでも、病院で診察、治療をしてもらうことができます。

日本では考えにくいですが、海外ではお金がなければ診察を受けられない病院も数多くあります。

 

キャッシュレスサービスを利用すれば、このような心配もなくなります。

しかしながら、このキャッシュレスサービスを使える病院は限られています。

国や地方によっては、そもそもこのサービスが存在しないところもあります。

これは保険会社の保険も同じですので、気休め程度に捉えておきましょう。

 

複数のクレジットカードを持つことがおすすめ

複数のクレジットカードを持つことがおすすめ

クレジットカードで保険会社の有料の保険と、同じクラスのサービスを受けるのは難しいです。

しかし、複数のカードを持つことで、保険内容を近づけることは可能です。

複数のカードを持つことで、補償金額をふやすことができます。

死亡に関する保険は、残念ながら併用することができません。

 

これはどのようなことかといいますと、複数のクレジットカードを持っている場合は、一番高い金額分だけ保証されます。

しかし、死亡保険以外の保険については異なります。

例えば治療費や携行品の損害は、併用が可能になります。

クレジットカードを複数持つことによって、有料の保険会社で販売する保険と同等の金額までもっていくことも可能です。

 

クレジットカードを複数持った場合

保険が附帯するクレジットカードを2枚持っていると仮定して、どの程度保証がふえるのか確認してみましょう。

 

例えば、楽天カードとSBIゴールドカードの2枚を持っているとします。

1枚ずつでは以下のような補償金額になります。

楽天カードのみですと、携行品が20万円までしか、保証されていないなど少なく感じます。

カード名 事故死 けがの治療費 携行品損害
楽天カード 2,000万円 200万円 20万円
SBIゴールドカード 5,000万円 500万円 50万円

 

 

これが2枚同時に持つことで、ふたつのクレジットカードの保険を併用することができます。併用した表が以下になります。

カード名 事故死 けがの治療費 携行品損害
楽天カード 2000万円 200万円 20万円
SBIゴールドカード 5000万円 500万円 50万円
合計 5,000万円 700万円 70万円

どうでしょうか。2枚持つことで治療費や携行品損害の費用が一気に上がりました。

70万円の保証があれば、よほど大きな金額のものでない限り大丈夫でしょう。

 

楽天カードが併用におすすめ

楽天カードが併用におすすめ

ここまでの話で、クレジットカードを併用することをおすすめしました。

そして、クレジットカードを併用する場合でおすすめは楽天カードになります。

楽天カードのメリットは何といっても年会費や入会金が無料な点です。

しかも、最短3日で発行されるため、旅行の日取りが近づいていても対応できる可能性があります。

海外旅行には、VISAとマスターの両方のブランドを持っていることがおすすめです。

旅行先によっては、どちらかのカードしか使えないというケースが多いでしょう。

 

もしどちらか一方のブランドしか持っていない場合は、楽天カードでどちらかを作れば、附帯保険も利用できるので一石二鳥となります。

楽天のネット通販を利用している人は、使えばポイントがたくさん付与されます。

日本での買い物などでも活用の幅が広いので、ふだんから使うカードとして所持するのもありです。

注意点として、楽天カードは利用附帯になります。

したがって、ツアー代金か移動費用を楽天カードで支払わなければ、保険が利かない点だけ気をつけてください。

楽天トラベルなどを利用して、楽天カード決済にすると便利かもしれませんね。

 

まとめ

海外旅行に行くときに、クレジットカードの保険だけでまかなうことは十分に可能です。

しかし、今回紹介した確認する点を確認しないと、保険がおりないというケースもたくさんあるようです。

賢く保険費用をやりくりして少しでも節約できるように、クレジットカード会社のホームページを確認して、内容をしっかりチェックしましょう。







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