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テレビのCMや雑誌の広告などを見ていると、様々な情報があふれています。
その中でも医療保険は多く、たくさんの種類の広告があります。
そのためどの保険を選べばいいのかわからない、そもそも医療保険は必要なのかと疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。
今回は医療保険の必要性についてまとめていきます。
医療保険とはなにか
そもそも医療保険とは、病気や怪我の治療にかかる経済的な負担を軽減するものです。
大きく2種類にわかれ、1つは健康保険と呼ばれる政府が運営する公的医療保険と、民間の保険会社が販売する医療保険があります。
日本の健康保険は充実していますが、突然の事故や病気で入院しなければならなくなった時の負担を補うために、民間の医療保険を利用する人も多いでしょう。
医療保険の加入率
民間の医療保険に加入している人はどのくらいいるのでしょうか。
マイボイスコム株式会社が行ったアンケート「医療保険に加入」の結果から、7割の人がなんらかの医療保険に加入していることが分かります。
医療保険加入者は71.0%です。「医療保険として単独で加入している」が33.8%で、「生命保険の特約としての医療保障に加入している」は24.4%です。 加入者は、男性40代以上、女性30代以上では7~8割を占めます。
特に30代以上の加入率が高く、万が一の病気や怪我に健康保険のみでは不安だと考えて、医療保険などを備えている人が多くいることがわかります。
医療保険の具体的な保障内容
医療保険の保障は保険会社によって様々ですが、共通する保障に「入院給付金」「手術給付金」「死亡保険金」「その他の給付金」があります。
入院給付金
入院給付金は、病気や怪我で入院するときに受け取ることができます。
入院給付金は、災害入院給付金と疾病入院給付金の2つにわけられます。
災害入院給付金とは、災害や事故によるケガで入院した場合の給付金で、疾病入院給付金は病気になって入院した場合の給付金になります。
給付金のしくみや限度は以下のよう取り扱われています。
給付金の種類と給付内容(一般的なしくみ) 給付限度 災害入院給付金(災害や事故によるケガで180日以内に入院したとき受け取れる)疾病入院給付金(病気で入院したとき受け取れる)<0泊1日型(日帰り入院から保障)>
災害入院給付金・疾病入院給付金とも入院1日目
から受け取れる。 · 1入院支払限度日数は60日、
120日、180日、360日、730
日、1000日、1095日などが
ある
· 通算支払限度日数は700日、
730日、1000日、1095日など
がある<1泊2日型>
災害入院給付金・疾病入院給付金とも継続して2日
以上入院したとき1日目から受け取れる。<5日型>
災害入院給付金・疾病入院給付金とも5日以上継続
して入院したとき5日目から受け取れる(4日間は
支払い対象外)。<8日型>
災害入院給付金は通算で5日以上、疾病入院給付金
は継続して8日以上入院したとき1日目から受け取
れる。http://www.jili.or.jp/knows_learns/basic/variously/medical.html
入院給付金は日額1万円程度の設定が一般的です。
あまりにも安い設定では、いざ入院した場合に費用がたりないということにもなりかねません。
保険料と保障を見比べ、負担にならない程度で設定するとよいでしょう。
手術給付金、死亡保険金、その他の給付金
手術給付金は、病気や怪我で手術を受けた時に受け取ることができる給付金です。手術の種類によって金額は変わります。
死亡保険金は保険に加入している人が保険期間中に死亡した時、あらかじめ指定されていた人が受け取る給付金です。
受け取り人は両親や配偶者、子供であることが多いようです。
その他の給付金は成人病や女性疾患特約、がん特約などの特約を付加することで受け取ることができる給付金です。
医療保険を選ぶ際のポイント
医療保険を選ぶ時に迷ってしまうのは、各保険会社で保障が変わってくるからです。
よく耳にする「がん保険」や「終身医療保険」など、どの保障を充実さえればよいのでしょうか。
「がん保険」は必要か?
がんは日本人の死因第一位であることから、がん保険に加入する人は多いでしょう。
一般的にがんにかかる治療費は、平均で約100万円と言われています。
健康保険に加入していれば自己負担は1~3割、10万円から30万円となります。さらに高額療養費制度を利用すれば、実際の自己負担額はかなり抑えられます。
「医療費の家計負担が重くならないよう、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1か月(歴月:1日から末日まで)で上限額を超えた場合、その超えた額を支給する「高額療養費制度」(こうがくりょうようひせいど)があります。」
引用元:厚生労働省「高額療養費制度について」
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/juuyou/kougakuiryou/
高額療養費制度で治療にかかる負担を減らすことはできます。
しかし、がん治療は長期にわたって治療を受け続けなければならないことが多く、月々の治療費も年間で合計するとかなりの額になってしまうでしょう。
また治療のために仕事を休めば、世帯収入も減少してしまう可能性もあります。
安心して治療に専念するためにも、治療費や治療中の生活費をカバーしてくれる備えとして、がん保険は必要であるといえるのではないでしょうか。
保障が生涯続く「終身保険」は必要?
医療保険は保険期間で、定期型と終身型の2つにわけられます。
定期型は一定期間、もしくは一定の年齢までと保障が限定されるものです。
保険期間が満了しても自動更新できるタイプもありますが、その場合はその時の年齢や保険料率で保険料が加算されるので、保険料が上がる場合が多いようです。
ただし、保険が日々新しくなるので、常に新しい保障を受けたいと考えている人にはおすすめです。
一方、終身型は保険期間が一生継続するもので、基本的に保険料は変わりません。
定期型とは違い、新しい保障に更新されることがないため、保障内容の見直しがされにくいというデメリットがあります。
どちらにもメリット・デメリットがあるのでどちらがよいというわけではなく、自分のライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。
保障を選ぶ時のポイント
保障は必要なものを選ぶ必要があります。
貯蓄があるならばたくさんの保障は必要ないかもしれませんが、貯蓄がない場合は、保険料が負担にならない程度に保障を増やしていくとよいでしょう。
保障を選ぶポイントは、「残される家族に必要なお金」「病気・怪我」「老後」「介護」です。健康保険や貯蓄で補えない部分はどこなのかを知っておきましょう。
まとめ
医療保険は、保険会社によってその保障は様々です。特に入院給付金は、しくみや限度が細かく分かれています。
そのため、医療保険を検討するにも、保障内容などで迷う人も多いのではないでしょうか。
大切なのは生活の負担にならない範囲で保険を活用するということです。自分の健康を補う材料として、医療保険を活用してください。