スマホを持つ人が広がる中で、ガラケーの普及率がスマホの普及率を上回るというニュースが流れています。
そんな中携帯会社大手のauとドコモは、ガラケーとスマホの両方の機能を持ったガラホを販売しました。
このガラホを安く使うためには、どこの会社で契約すればよいのでしょうか。auとドコモの料金についてまとめました。
そもそもガラホとは何か
ガラケーの代わりに、よく耳にするようになってきたガラホですが、具体的にガラケーと何が違うのでしょうか。
ガラホの特徴として、見た目はガラケーの形をしていながら、スマホと同じAndroidというOSを搭載していることがあげられます。
操作性はガラケーのと同じで、さらに数字のキーパッドを備えており、ボタン操作ができる。
それでいて、ガラケーでは利用することができなかったLINEなどのアプリを使うことができるのです。
ガラホに移行をする人たち
ガラホに移行する人は、ガラケーからの人が多いですが、中にはスマホから移り変わる人もいるようです。
ガラホに移行する人で多い理由は操作性をあげます。
「スマホを使っていたけどタッチパネルの操作が難しい」「文字入力のフリック入力がいつまでたっても慣れない」といった操作性に難をあげる人が多くようです。
そして、もうひとつの大きな理由は料金面です。
ガラケーの頃は月々5,000円以下で収まっていた料金が、スマホに切り替えてから8,000円以上になったという声もよく聞きます。
スマホはデータ通信をよくする人では、月々10,000円以上もかかることはしくありません。
この料金を減らすために、スマホからガラホに移行する人もいるという訳です。
仕事でガラケーを使ってますが、ガラホに機種変更しようと思いますが、使いにくいのでしょうか?。スマホは普段使ってますが(仕事以外で…)ガラケーですと調べ物する時に表示されない事が多い
ので、ガラホにしようと思いますが、どう思われますか?。https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14173683274?__ysp=44Ks44Op44Ob
auとドコモどちらの料金プランの方がお得なのか
せっかくガラホにして料金を抑えるのであれば、よりお得に抑える手段を選びたいところです。
そこで、大手携帯会社のauとドコモでは、どちらの方がよりお得にガラホを使うことができるのでしょうか。
それぞれの会社がおすすめする料金プランで比べてみましょう。
auとドコモのおすすめ料金プラン比較
料金内容 | au | ドコモ |
通話基本料金 | 1,200円 | 1,200円 |
インターネット通信基本料 | 300円 | 300円 |
データ通信料 | 0~4,200円 | 300~4,200円 |
合計 | 1,500~5,700円 | 1,800~5,700円 |
ドコモ ドコモ ケータイ おすすめ料金プラン:
https://www.nttdocomo.co.jp/charge/recommend_plan/feature_phone/
au ケータイ (4G LTE) おすすめ料金プラン:
https://www.au.com/mobile/charge/4glte-featurephone/
どちらも3つの契約内容はほぼ同じになります。通話料金は5分以下であれば、どちらの会社も無料のプランです。
値段も同じなので、通話料金で差がでてきません。さらに、インターネット基本料金でも差はありません。
データ通信量はどちらも段階型定額
それでは、データ通信料金ですが、こちらは両会社とも段階型定額という料金体制になっています。
ガラケー利用者にはなじみのある段階型定額ですが、この料金は一定のデータ通信料(パケット通信料)になるまで、最低金額の料金の支払いになります。
もし一定の通信料を超えれば、そこからは通信料に応じて料金が加算されます。
そして、上限金額までデータ通信を利用した場合は、それ以降は一律上限の金額になるという料金体系です。
少し複雑なので、auの段階型定額を例にとって説明します。
auの段階型定額は最低通信量が500KBで、金額の上限までの通信量は137.2MBになります。
これを詳しく話すと、ガラホでデータ通信をほぼ使わずに、1か月を500KB以下の利用であればデータ通信料金は0円になります。
そして、500KBを超えたものの137.2MBまでは使わなかった場合は、その使った通信料分の金額になります。
このときに支払いをする金額は、必ず4,200円以下です。そして、最後にデータ通信をたくさん行い137.2MBを超えてしまった場合は一律で4,200円になります。
最低料金ではauの方が安いが
この段階型定額を利用して、最低料金に抑えたとすると300円ほどauの方が安くなります。
ただし、この最低通信量である500KBは、とても少ないので注意をしてください。
auで最新のガラホは、カメラが1,000万画素以上の写真を撮ることができます。
もしこの写真をメールやラインで送ると、4,000KB以上の通信量が必要になります。
写真一枚も遅れない通信量となると、使い勝手は悪くすぐに限度となっている通信料は確実に超えてしまいます。
au | ドコモ | |
最低通信量 | 500KB | 10MB |
上限通信量 | 137.2MB | 137MB |
通信制限通信量 | 2.5GB | 2GB |
ドコモ ドコモ ケータイ おすすめ料金プラン:
https://www.nttdocomo.co.jp/charge/recommend_plan/feature_phone/
au ケータイ (4G LTE) おすすめ料金プラン:
https://www.au.com/mobile/charge/4glte-featurephone/
ドコモなら10MBと最低の通信量が多くなっています。
しかし、この通信量でも写真3枚分です。インターネットや、SNSを利用しているとなると軽々この通信量は超えてしまいます。
このことから、「データ通信は絶対にしません」という人か、「データ通信をWi-Fiで行なうようにしている」といった工夫をしている人でなければ最低料金は難しいでしょう。
そのため、両方の会社を比較しても月々の料金にほぼ違いはありません。
通信量以外で比較をする
通信量や通話料ではauとドコモの間で違いはほぼありませんでした。
しかし、差別化をはかることができる要素はまだあります。一番に考えられる差別化は機種料金です。
どちらも2016年に新作のガラホが販売されており、性能も少しずつ違っています。料金とともに比較してみましょう。
ドコモの新作SH-01JとP-01J
ドコモのガラホは2015年までの製品は、どちらかというとガラケーとしての側面が強く出ていました。
したがって、性能面もスマホに標準装備されているようなものが、搭載されていないなどスマホユーザーにはやや使いにくい印象でした。
ところが、2016年にSH-01JとP-01Jの新作ガラホが発表されて状況は一変しました。
この2016年の販売された2機種には、従来のドコモのガラホにはついていない機能がついています。
まず、Wi-Fi通信に対応しています。データ通信量を低く抑えるためには、Wi-Fi通信が行うことが必須ともいえます。
料金を抑える意味でも非常によい機能です。
また、通話がVoLTEに対応しました。従来のガラホはFOMA回線を使っての通話だったため、VoLTEになったことで一気に通話の質が向上しました。
さらに、LINEにも対応しているため、スマホユーザーとの連絡や通話の手段にも困らないです。
auでおすすめの機種はAQUOSケータイK SHF33
auからは2016年の夏にAQUOSケータイK SHF33が販売されています。
先ほどのドコモのSH-01Jは冬に販売されているので、こちらの方が先に販売されている機種になります。
製造元はドコモと同じシャープなので性能的にも、先ほどのSH-01Jと非常に似ています。
Wi-Fi対応やVoLTE対応、LINEにも対応しています。
おサイフケータイや防水機能も標準装備という、今のガラホの基本的な性能は全て網羅しています。
またカメラ機能はSH-01Jよりも高く、最大1310万画素の写真を撮ることができます。
カメラには夜景機能や逆光補正など撮影をサポートする機能もついています。
ドコモとauの料金比較
では機種代金はどちらの方が安いのでしょうか。
ドコモとauどちらもオンラインショップで購入したと仮定して、シミュレーションしてみました。
機種名 | SH-01J(ドコモ) | AQUOS K SHF33(au) |
一括料金(1) | 33,696円 | 45,360円 |
最大割引額(2) | 23,328円 | 23,760円 |
差引金額(1)-(2) | 10,368円 | 22,000円 |
docomo Online Shop AQUOS ケータイ SH-01J:
https://www.mydocomo.com/onlineshop/products/i_mode/SH01J.html#fromHere
au Online Shop AQUOS K SHF33:
http://auonlineshop.kddi.com/disp/CSfLastGoodsPage_001.jsp?GRP_ID=SHF33&dispNo=001006
ドコモは代表してSH-01Jの料金を、参考にしました。
割引金額は携帯会社の指定した月額料金のプランに加入することで、月々の支払いを割引してくれるものです。
ドコモとauどちらも割引に適用されるプランはほぼ同じです。
このように確認すると、ドコモの方が機種料金は安くみえます。
実際にその他の割引プランがない状態で、機種変更をするのであれば、ドコモの方がお買い得です。
しかし、auにはガラケーを、4年以上使用している人向けの割引が存在します。
この割引額が10,000円程ですので、ガラケーを利用している人は利用年数次第では差がなくなります。
さらに、乗換えや新規購入となると割引が入るので、やはり差はほぼなくなります。
基本料金では、ドコモがお得ですが、両者の割引をしっかり確認することが大切です。
データ通信量は段階型定額よりも定額の方がよいのか
データ通信量の料金プランは、ガラケーからの乗換えの場合、そのまま段階型定額にする人がよく見受けられます。
しかし、人によっては段階定額にすると損をする人がいます。そこでもう一度説明をしますが、段階定額は上限通信量を超えると定額になるプランです。
つまりauで考えると137.2MBを使おうと、2GB使おうと料金は一律で4,200円です。
そして、ガラホの料金プランに2GB以内であれば、幾ら使用しても一律という料金プランもあります。(3,500円)
したがって、137.2MBを毎月超えてしまうという人は、段階型定額にせず定額の料金プランにした方がお得という計算になります。
段階型定額にするのならばWi-Fiを活用すること
毎日インターネットを使ったり、LINEで連絡や通話をしたりする場合は、月々の通信量が137.2MB以内に抑えることは難しいでしょう。
そんな人におすすめがWi-Fiを活用することです。
自宅のパソコンを無線LAN経由でインターネットにつなげているのであれば、その回線をガラホで利用してデータ通信を行なうことができます。
この場合は自宅でのデータ通信が、使用量としてカウントされないので無料でインターネットを使うことができます。
また出先であったとしても、店の中に携帯会社のWi-Fiスポットがあるところも多くあります。
このWi-Fiスポットの利用も、データ通信に加算されません。
注意点として、契約した携帯会社のWi-Fiスポットしか無料で利用できない点です。
例えば、ドコモの携帯を持っている人は、auのWi-Fiスポットは無料で利用することはできなくなっています。
このような注意点を守り上手に、データ通信をやりくりすることで、段階型定額を利用することもできます。
段階型定額の天敵「バックグラウンド通信」
段階型定額はWi-Fiを利用することで、費用が抑えられるのですが、中には「Wi-Fiを利用しているのに料金が安くならない」とお悩みの人もいます。
この原因に考えられることが「バックグラウンド通信」です。
最近の携帯電話はとても便利になっているので、お知らせやメッセージの通知を即座に行なってくれています。
実はこれは携帯電話を持っている人が操作していない間も、こまめにインターネットに接続しているからなのです。
このこまめに接続することを「バックグラウンド通信」と呼んでいます。
「バックグラウンド通信」に必要なデータ量はそこまで多くありませんが、段階型定額の人にとっては馬鹿にできない通信量となります。
この「バックグラウンド通信」は設定を変えることで、止めることができます。
機種にもよりますが「設定」の欄に「データ通信」という項目があるので、その中からアプリを選び「バックグラウンドデータを制限」と選択すると、機能を止めることができます。
まとめ
ガラホの料金をauとドコモで見比べてみましたが、どちらもそこまで月額料金に違いはありません。
携帯料金を安く抑えるのであれば、機種代金の割引を探したり、データ通信を抑える工夫したりすることがおすすめです。
また携帯会社ごとに、機種の違いやサービスの違いもあるのでそこで比べるのもよいのではないでしょうか。