投資はお金を増やすもの、というのはみなさんご存じかと思いますが、投資にまつわる用語については、投資初心者の方には分かりづらいですよね。
ここでは、投資信託やETF、株式の解説と、それぞれの違いについてお話します。
メリットやデメリットについても触れていきますので、これから投資を始めるという方は、ぜひ参考になさってください。
投資初心者必見!株式や投資信託、ETFって何?用語を解説!
投資初心者が投資を難しいと思う理由の1つに、聞きなれない用語ばかりが飛び交っているという点が上げられるかと思います。
ここでは、株式や投資信託、ETFとは何なのかを、順に解説していきます。
まずは一番馴染みがあるであろう「株式」について解説します。
株式とは、株式会社が資金を調達するために発行する証券のことで、この株式が値上がりすることで得られる利益や配当金などを目的として投資をすることを株式投資といいます。
個々の株式会社の成長に期待して、資金を援助するものと考えると分かりやすいです。
個人でどの会社の株式を買うか決められるため自由度が高い反面、自ら運用しなければならず、利益を上げるためには投資の専門知識が必要不可欠です。
次に、「投資信託」についてです。
投資信託とは、ファンドマネージャーと呼ばれる投資の専門家に細かい資産の運用をお願いするもので、株式や債券など複数の金融商品を組み合わせて運用し、得た利益を投資家に還元するものです。
投資は初めてという方でも、情報やデータに精通している専門家が代わりに運用してくれるため、比較的はじめやすい金融商品です。
しかし、自分がこの会社の株式を買いたい、この債権を買いたいと思っていても、必ずしもその通りにいかないため、個々の会社や債券を選べる選択の自由はほとんどありません。
また、ETF(Exchange Traded Funds)も投資信託の一種です。
ETFは、投資信託を誰でも証券取引所で株式と同じように売買できるようにした金融商品です。
上場投資信託とも呼ばれており、TOPIXと連動したETFを購入することで、上場企業約2000社に分散投資をしたことになります。
細かい運用は専門家に任せられる上に、株式のように手軽に売買ができるというメリットがあります。
ETFは投資信託の一種!投資信託との共通点はどんなところ?
先ほど、ETFは投資信託の一種であるとお話しました。
ここではETFと投資信託が共通している点を、株式との違いを交えながらお話したいと思います。
投資信託とETFは、どちらもファンドマネージャーと呼ばれる投資の専門家に運用を委託できるため、細かい市場の動きや業界の事情などをよく知らないという投資初心者の方でも比較的気軽に始めることができます。
一方、株式は投資家自身がどの会社にどれくらい投資をするか決めなければならないため、常に市場の最新情報にアンテナを張っておかなければなりませんし、投資の専門知識が必要になります。
初めて投資をするという方は、投資信託やETFの方が気軽に始めやすいでしょう。
運用を専門家に委託する分、投資信託やETFには購入価格や手数料以外に別途信託報酬という運用管理費用がかかります。
信託報酬は金融商品ごとに決められた額を、保有している間支払わなければなりません。
一般的に、投資信託よりもETFの方がリスクも利益も低いため、信託報酬は低い傾向にあります。
運用を投資家自身で行う株式投資には信託報酬はかかりませんから、投資の知識を身につけて自分で投資先を決めたいという方は、株式投資をすると余計な手数料を節約できます。
ETFの仕組みは株式と似ている!?株式との共通点を紹介!
ETFは投資信託の一種ですが、実は仕組み自体は株式と非常によく似ています。
投資信託の一種でありながら、どこが株式と似ているのか、ここで学んでいきましょう。
まず、投資信託は金融商品を扱っている証券会社や銀行などの販売会社で購入し、信託銀行にて資産を管理するという形をとっていますが、ETFは違います。
ETFは株式と同じように、証券会社で売買することとなっています。
また、ETFや株式は頻繁に変動する市場の値をダイレクトに反映させた価格で売買をすることになります。
投資信託は1日の取引終了時点で価格が決まるため、突然の大暴落が起きても取引が終了するまで価格が分からず、臨機応変に対応することが難しいのがデメリットです。
そのため、市場の値をすぐに反映するETFの方が利益を出しやすく、臨機応変に対応できてリスクも少ないとされています。
ETFが対象としている東証一部上場の銘柄を対象としたTOPIXという値は、ニュースなどでも簡単に知ることができるため、投資初心者でも比較的動きがわかりやすいというメリットがあります。
このように投資信託や株式と比較してわかることは、ETFは両者の良い所取りだということです。
専門家に運用を任せられるため株式投資ほど専門知識が必要ない上に、売買の値が市場で決まるため自分が良いと思ったタイミングで取引ができる柔軟さを持っており、優良な金融商品であると評価されています。