2016年に発売された「初めての人のための3000円投資生活」が、ここしばらくビジネス書ランキングでトップの座を維持し続けています(日販調べ)。
誰もが投資に関心が持てるよう、分かりやすく解説されているということで大変話題を呼んでいます。
貯蓄や年金だけに頼るのは限界!これからは積極的に投資するべき!
現在の日本では、多くの方が将来や老後にお金の面で不安を持っています。
景気が停滞したままであることが原因で、以前と比べて収入が減り、思うように貯蓄ができなくなっている方が増えています。
また、これまで安定していると思われてきた雇用制度や公的年金制度も大きく変化し始めています。
確かに私たちの将来は多くの不安定な要素に取り巻かれていると言えるでしょう。
こうした先行き不透明な時代を乗り越えていくには、貯蓄や年金だけに頼るだけで充分だとは決して言うことができません。
そうした不安を補うには、自分達の将来に起こるさまざまなイベントについてしっかり計画を立て、それに関わるお金をどのように作っていくかについて考える必要があります。
海外では投資について子供の頃から教育を受けてきますが、残念ながら日本ではお金や投資についての教育を学校で受ける機会はほとんどありません。
そのため、投資や資産形成に対する知識を持っている方も非常に少なく、投資や資産形成を敬遠してしまう傾向にあります。
景気の後退や少子高齢化などの背景を受け、ようやく投資や資産形成の重要性がクローズアップされてきましたが、多くの大人はお金に関する教育を受けていないのですから、具体的に何をどうすれば良いのか分からないのは当たり前でしょう。
そんな中、難しい知識を身につけていなくても月々3000円から気軽に安全に投資に挑戦できる、ということで人気に火がついたのが、「3000円投資生活」です。
少額からでも投資はできる!リスクの少なさと分かりやすさが人気の理由
あなたは投資についてどのようなイメージを持っていますか?
「お金にゆとりがある人がすること」「リスクが高いのではないか」「専門知識もないのに失敗したらどうするの」と、マイナスのイメージを持つ方も多いでしょう。
こうした意見は、投資についてほんの一面しか見ていない場合に出てきがちです。
余裕資金のある方が、さらに大きく資産を増やすための手段が投資なのだと思っている方は多いものです。
実際は投資全てがギャンブルのようなものではなく、むしろ自分の将来に備えるための手段になりうります。
投資の方法にはいろいろあり、リスクの度合いも投資する商品によって大きく異なります。
ですからハイリスク商品に大きく投資して大きく儲けるというのも確かに一つの方法ですが、ローリスク商品で月々わずかランチ代程度の出資で安全に運用することも充分可能なのです。全てはそれぞれの方の方針しだいということです。
「3000円投資生活」では、投資について多くの方が持っている固定概念を取り除き、初心者が「これなら自分にだってできそう」と思えるようにハードルを低くして分かりやすく説明している点が人気を呼んでいます。
貯蓄よりもお得?長期投資+複利効果の絶大な効果とは
「3000円投資生活」では、投資の基本的なポイントを2点のみに絞っています。
毎月「バランス型投資信託」を積立購入すること、そして基本的にそれらを長期間運用すること、ということだけです。
加えて、月々の貯蓄を併用することでより効率的に資産を形成していこうというスタンスをとっています。
①バランス型投資信託というのは、投資対象資産を様々な国の様々な商品に分散させているファンドを指します。
この商品を一口購入すれば複数の対象資産に投資することができるのでリスクを分散させることができるというわけです。
②また、投資信託は長期運用が基本であることも分かりやすく説明されています。
再投資による複利効果は、時間をかけるほど資産を増やしてくれます。
投資信託の運用で利益を出すために、「基本的には放ったままにしておけばよい」という手軽さを強調しているところが初心者に受け入れられる点なのでしょう。
月々3000円という無理のない金額を長期間投資信託に積み立てし、後は基本的に放置したまま。
それでいて貯蓄よりもはるかにお得だというのなら、難しく考えていた投資もやってみようと思えてきませんか?
「3000円投資生活」を足がかりに小さな投資を始めることによって、投資に対する意識はきっと徐々に変化してくるでしょう。
少しずつ結果が見えてくると、経済に関する知識をもっと蓄えようという欲も出てくるかもしれませんし、そうなった時がより資産を殖やすことができるチャンスになるのではないでしょうか?