カードローンの申し込みに際しては幾つかの条件をクリアすることが求められています。
例えば「年齢が20歳以上69歳以下であること」や「毎月安定した収入を得ていること」などです。
では現在無職の人が支払いなどのためにカードローンを利用したいと思う場合、即日で融資を受けることは可能なのでしょうか。
もし世帯としての収入がまったくない場合、即日に借り入れをすることはほぼ不可能です。
●何か仕事をしていれば審査をパスする可能性はアップする
カードローンを利用しようとする場合、消費者を過剰債務から守るために制定された「総量規制」がポイントとなります。
これは「貸付限度額は収入の3分の1以下」という規定で、これに違反すると貸し付けを行った業者が業務停止などの行政処分を受けてしまうことになるのです。
そのため「無職で収入がない」という人に対して融資をしてくれる消費者金融はまずありません。
また返済してもらえる見込みがない人にお金を貸そうとする金融業者がないのも事実です。
とはいえ、配偶者に定期的な収入がある場合には「配偶者貸し付け制度」を利用して融資を受けることができます。
これは夫婦の収入を合わせて「世帯収入」とみなすことにより、総量規制の範囲内で融資を行う制度のことです。
ただしこの制度を導入している金融機関は限られており、審査に当たっては婚姻証明書など複数の書類提出が必要になることを覚えておきましょう。
「現在職についていないものの、間もなく定期収入を得られる見込みがある」と判断された場合には、借り入れができることもあります。
例えば派遣会社に登録した、あるいはアルバイトの面接を受けて結果の通知を待っている状態などです。
ただしこうした説明はwebの申し込みフォーマットには記載できないので、どうしてもすぐに融資を受けたいと思うなら各金融機関の窓口に直接出向いて事情を説明するのが賢明です。
●違法な貸し付け業者に注意
「収入はないものの支払いが迫っている」という状況で「審査なし・即日融資」という広告を見つけたなら、思わず申し込みたくなることでしょう。
ただし「審査がない」ということは「正規の手続きを踏んでいない業者」つまり「違法なヤミ金業者」であるということです。
ヤミ金業者を利用してしまうと借金はあっという間に膨れ上がっていってしまいますから、決して手を出さないようにしましょう。