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カードローンを利用していると、車を購入するとき、マイホームを購入するときの、ローン申込時に不利になるとよく言われています。
なぜカードローンを利用していると、お金を新たに借りようとするときに不利になるのでしょうか。
また、カードローンを利用していなくても、持っているだけで不利になるという人がいます。
カードローンを持っているとはどういうこと?
導入でも話をしていますが、カードローンを利用していると、車を購入するときにお金お借りるマイカーローンや、マイホーム購入時時の住宅ローンに影響があると言われています。
またカードローンは利用をしていなくても、持っているだけで審査に影響をすると言われているようです。
しかし本当にそうなのでしょうか。
私は金融機関で融資をしていた経験がありますが、その経験を踏まえてこの疑問について話をしていきます。
すべての金融機関で全く同じこととは言い切れませんが、一の目安としてこの情報を頭の片隅にでも入れておいてください。
インターネット上で話がされていることが、すべて本当ではないと言うことがあります。
それは実際に経験をしていない人が話をしていることがあるからです。
また実際に経験をしている人でも、すべてのことを知っているわけではないからです。
この記事もインターネットに掲載されますので、なんだか矛盾をしている話ですが、真のところは実際に自分自身で経験をしてみないと分からないということでしょう。
したがってインターネットの情報は参考程度と考えることをお勧めします。
本題に入りますが、カードローンを持っていると言うことは、どのようなことなのかをはじめに話をします。
カードローンを主に利用している人について、どのような目的で利用をしているか考えると分かるでしょう。
カードローンの利用目的は、特に定めがなく何にでもお金を利用できます。
またカードローンでお金を借りると言うことは、生活費が足りていないと言うことの一つの指標なのです。
生活費が足りていない、利用目的がはっきりしていないと言う点で、利用をしていると資金難だと言うことに判断をされることがあります。
ギャンブルでお金を借りたのか、生活費が足りなくてお金を借りたのか、浪費癖があるのかなど色々なケースが考えられるでしょう。
ではカードローンを持っているだけで、利用をしていないのになぜお金を借りるときに不利になるのかという疑問が出てきませんか。
このことはお金を借りると返済が生まれます。
返済が生まれると言うことは、今までにない出費が発生するでしょう。
このときに生活が苦しくなって、持っているカードローンに手を出されてしまう可能性があるからです。
そのためあらかじめ、持っているカードローンの限度額を、事前に借りていることにして審査がされる言うことになるのが理由になるでしょう。
借金地獄にはまりました。
ギャンブルが原因でカードローン7社計350万の借金を抱えてます。5月に仕事をクビになり
今は無収入です。(8月には新しい職場が決まりました。
)
家にあるあらゆるものを売って何とか5,6月の返済資金にあててきましたがもう今月、来月は返済のメドがたちません。
両親、友人、クレジットの現金化、日雇いバイトなどいろいろやりましたが底をつき来週には8万円の返済が迫ってきました。
今週末くらいまでに10万は必要なんです。たぶん銀行や消費者金融では新たな借り入れは無可能
だと思われます。
もうどうしたらいいかわかりません助けてください。http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14147848044
カードローンを持っている人が日頃注意をすることは?
ここまで余計なことを話題にあげてしまったこともあり、少し長めの話になってしまいました。
これからカードローンを持っている人が日頃どのようなことを注意していけばいいのか説明をしていきます。
先にも話をしたとおり、カードローンを利用をしているというのは、生活費が足りていないと言うことになりませんか。
この原因が他人の目から見て、なんで生活費が足りないのか分からないのです。
特にカードローンを限度額いっぱいまで利用している人は、なぜ利率が高いカードローンをそこまで医療する必要があったのか、金融機関では疑問に思うことでしょう。
ひょっとするとパチンコや、ギャンブルが好きでもしくは依存症などになっていて、カードローンの残高が膨らんでいる可能性もあります。
また浪費癖があり、好きなものを思いのまま購入してしまうという人なのかも知れません。
いずれにせよ、生活費が足りない状態を放置している人とみられてしまうわけです。
そこでカードローンを持っている人が注意をしなければいけないことは、カードローンを利用したらなるべく早く返済をする癖を付けることです。
そしてカードローンの返済は、絶対に遅れないと言うことが大事になります。
カードローンを限度額近くまで利用をしていて、延滞があるでは、これは生活が大変な人とみられておかしくないのです。
お金を貸す側から見ると、生活が苦しい人にお金を貸す気になるか容易に想像がつきます。
生活が苦しい人にお金を貸すと、踏み倒される危険性がありますよね。
そんな危険を冒してまで、利益を追求する金融機関はあまり存在しないでしょう。
しいていればまっとうな商売をしていない、怪しい会社ぐらいになります。
カードローンを持っている人は、利用をしたら出来るだけ早めに返済をすることと、延滞をしないことの2点は最低限注意を払うといいでしょう。
カードローンを利用したら早めに返済をしよう!
カードローンは利用をしたら、早めに返済をすることを注意点として話をしました。
これは、カードローンを借りていると生活費が足りないと判断をされてしまうため、お金を借りるときに不利になるからです。
またカードローンの月々の返済金額は、金融機関によって異なります。
下に金融機関ごとの返済金額を50万円以下でまとめてみました。
銀 行 | みずほ銀行 | 三菱UFJ銀行 | 三井住友銀行 | 楽天銀行 | ソニー銀行 | 東京スター銀行 | |
金 利 | 14.00% | 12.60~14.60% | 12.00~14.50% | 14.50% | 13.80% | 14.60% | |
返済額
|
1千円~2千円未満 |
1万円
|
2千円
|
1万円
|
2千円
|
2千円
|
5千円
|
2千円以上~10万円以下 | |||||||
10万円超~20万円以下 |
5千円
|
4千円 | |||||
20万円超~30万円以下 | 3千円 |
6千円
|
1万円
|
||||
30万円超~40万円以下 | 4千円 |
1万円
|
|||||
40万円超~50万円以下 | 5千円 | 8千円 | |||||
保証会社
|
オリエント株式会社
|
アコム株式会社
|
SMBCコンシューマーファイナンス
株式会社 |
楽天カード株式会社 |
アコム株式会社
|
新生フィナンシャル株式会社
|
|
株式会社セディナ |
金融機関で設定してる返済額で、返済をするとどうなるのか見ていきましょう。
例えば13.8%のカードローンで10万円を借りたことを想定すると下のような返済スケジュールになります。この条件はソニー銀行ですね。
日付 | 残高 | 返済額 | 元金 | 残高 |
H28.4.20 | 100,000 | 0 | 0 | 100,000 |
H28.5.5 | 100,000 | 2,000 | 1,434 | 98,566 |
H28.6.5 | 98,566 | 2,000 | 845 | 97,721 |
~ | ||||
H34.5.5 | 4,215 | 2,000 | 1,953 | 2,262 |
H34.6.5 | 2,262 | 2,000 | 1,974 | 288 |
H34.7.5 | 288 | 290 | 288 | 0 |
支払利息合計 | 48,290 |
どうでしょうか、10万円を返済するのに6年以上も必要です。しかも支払利息は、お金を借りた金額の半分近くも取られてしまいます。
これを1万円づつ返済をすると1年以内で返済は終了します。返済のスケジュールは下のようになります。
日付 | 残高 | 返済額 | 元金 | 残高 |
H28.4.20 | 100,000 | 0 | 0 | 100,000 |
H28.5.5 | 100,000 | 10,000 | 9,434 | 90,566 |
H28.6.5 | 90,566 | 10,000 | 8,940 | 81,626 |
H28.7.5 | 81,626 | 10,000 | 9,075 | 72,551 |
H28.8.5 | 72,551 | 10,000 | 9,151 | 63,400 |
H28.9.5 | 63,400 | 10,000 | 9,258 | 54,142 |
H28.10.5 | 54,142 | 10,000 | 9,387 | 44,755 |
H28.11.5 | 44,755 | 10,000 | 9,477 | 35,278 |
H28.12.5 | 35,278 | 10,000 | 9,601 | 25,677 |
H29.1.5 | 25,677 | 10,000 | 9,700 | 15,977 |
H29.2.5 | 15,977 | 10,000 | 9,813 | 6,164 |
H29.3.5 | 6,164 | 6,228 | 6,164 | 0 |
支払利息合計 | 6,228 |
利息も4万円以上も変わりますよね。かなりお得感が出るでしょう。
そしてこの例はイオン銀行のカードローンと同じ条件なのですが、13.8%と言うのはカードローンとしては金利が高い部類に入りません。
この金利以上のカードローンを利用すると、もっと損をする可能性が出てくると言うことになります。
カードローンをお得に利用するには、お金を借りる前に、いつまで返済を終わらせるのか、返済と財源をどうするのかしっかりと考えなければいけないでしょう。
カードローン以外で注意すること、期日の管理はしっかりと
カードローンを利用したら、遅れることなく返済を続けていかなければいけないのは当然な話ですね。
しかし、カードローンだけではなく、支払いをしなければいけないものは、しっかりと期日の管理をしましょう。
どこで立て替え払いが発生しているか分かりませんので、お金を借りているつもりがなくても、借金を無意識でしている可能性があります。
したがって、支払期日の管理は日頃から注意を払ってください。
クレジットカードの利用は、借金であることは分かる人が多いと思います。
したがって、クレジットの支払いに気をつけるのは当然でしょう。
また最近では携帯電話の料金について、借金であることを注意喚起している、ブログなどもよく見かけますので、これも知っている人は多いのではないでしょうか。
では家賃はどうでしょうか。
家賃の場合は、大家さんがアパートの管理をハウスメーカーにお願いをして、家賃保証をしてもらっているケースは要注意です。
この場合は収入代行会社を通して、大家さんに家賃が支払われます。
このときに一時立て替え払いが発生していることがありますので、家賃の滞納にも気をつけなければいけません。
また税金支払いを口座振り替えしている場合は、金融機関では普通預金の口座を見ると、納入の遅れを把握できます。
税金まではカードローンでチェックしませんが、遅れることは決していいことではありませんので、しっかりと支払日の管理をしましょう。
このように色々な支払いをチェックされることがありますので、カードローンの返済以外でも、期日の管理はしっかりとすることをお勧めします。
マイカーローンの審査とカードローンの審査の違い
カードローンの審査は、個人信用情報と本人確認を中心に行われることでしょう。
個人信用情報とは、個人用でお金を借りた情報を蓄積しているものです。
借金をしたことがある人は、この個人信用情報に情報が登録されています。
カードローンや、クレジットカードの申し込みや、利用でも情報が登録されます。
どのような情報が登録されているのかというと、氏名や住所、電話番号はもちろん、勤務先、収入、勤続年数の基本的な情報は登録されています。
そしてお金を借りた日、借金の申し込みをした日、現在の借金残高、過去の延滞履歴、延滞回数、自己破産、代位弁済などの様々な情報が蓄積されていることでしょう。
代位弁済とは、カードローンなどを借りると保証会社の保証がついています。
銀行に3回返済をストップすると、保証会社がお金を借りた人に代わって、銀行に借金全額を返済してくれることです。
お金を借りた人のその後は、銀行に返済をするのではなく、保証会社に返済をすることになります。
この信用情報にネガティブな情報が無く、本人確認が出来ればカードローンは審査に通過する可能性が強いのです。
マイカーローンは、このカードローンの審査とほぼ同様になりますが、これに車の見積書のチェックが入ります。
また月々の返済が、可能であるかどうか収入から見て、妥当な返済額になっているか審査がされるでしょう。
返済額合計が年収の30%以下であれば審査に通過する可能性はあります。
この返済額合計には、カードローンの返済額も含まれますので、カードローンを持っていると不利になるというわけです。
なお30%以下という水準は、金融機関によって異なるのですが、住宅ローンの場合はこの30%とというのが一つの目安となっています。
マイカーローンも同様と言えるでしょう。
この比率のことを返済負担率と言っています。
このようにカードローンと、マイカーローンの審査の体型は若干異なるのですが、実はこのような審査を銀行では行っていないことが多いでしょう。
それはなぜかというと、カードローンも、マイカーローンも保証会社がついているケースが、ほとんどだからです。
金融機関では申し込みの受け付けをして、本人確認をしてしまえば、保証会社に審査を依頼して、保証が得られればお金を借りることが出来ます。
住宅ローンにカードローンはどのように関係してくる
マイカーローンで、カードローンとの関係性の話をしました。では住宅ローンとカードローンではどうなるのでしょうか。
住宅ローンにも保証会社がついていますので、保証会社に審査を丸投げして終わりかというと、そういうわけにがいかないのが住宅ローンです。
金融機関側でしっかりと、返済負担率を計算して、土地と建物の評価をして、家族構成をチェックしてと実に様々なものをチェックしていきます。
ここで個人信用情報をチェックすることは、カードローン、マイカーローンと同様なのですが、住宅ローンはこの内容もくまなく見ていくでしょう。
特にカードローンの情報は注視をするのですが、あくまでも収入との見合いでチェックをしますので、家族収入と、資産状況を加味しながらチェックをします。
住宅ローンは通常のローンと違って、返済期間が相当長いです。
35年というもの普通でしょう。
この35年の間に様々な出来事が発生することが考えられます。
子供が大きくなれば、教育費が嵩んでいくこと、マイカーローンを借りていれば、車の買い換えが発生すること、勤務先の状況などによる失業の可能性など様々なことを確認していかなければいけません。
最も重要視されるのが、返済負担率になるわけです。
30%であれば借りられる可能性が高いと言われていますが、年収にもよりますが、私の経験から話をすると、実は30%では生活が困窮する可能性が高いのも実情です。
私の経験からお話しすると、返済負担率は20%を切る、出来れば15%程度になるように住宅ローンの計画を立てることが一つの目安となります。
返済負担率がぎりぎりで、カードローンを持っていると当然審査が不利になるというわけです。
この返済負担率が少なく、収入が多いのであれば、カードローンを持っていても利用をしていない人は、差ほど影響はないことでしょう。
収入が大事、生活に見合った生活を心がけていれば怖くはない
カードローンを持っていたとしても、結局は収入がだいじなのです。
またいくら収入が多くても、出費を重ねている人は、カードローンを利用していると言い影響がないでしょう。
収入に見合った生活を送り、しっかりと貯金をしながら、そのうえで生活費が足りないときに、ボーナスで返済できる程度にカードローンを利用する。
このように考えていれば、特にカードローンを持っていても差ほど影響はないでしょう。
むしろカードローンを利用して、しっかりと返済をすることで、信用力は上がってきます。
カードローンを持っているだけで、不利になるという状況はありません。
複合的に見て、お金を貸すときに疑問に思われてしまうと言うことが原因なのです。
ただし生活費と収入のバランスがぎりぎりだと判断される人も少なくはありませんので、そのような人はお金を借りるときにカードローンを持っていると不利になることはあるでしょう。