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おまとめローンに借り換えたい人でも、審査に通過しないということもあるようです。
おまとめローンの審査は厳しいともいわれており、借り換えができない人は通過しない理由を考えて、事前に準備をしておくことが大事になります。
おまとめローンの審査に通過するため、何をしなければいけないのか見ていきましょう。
おまとめローンの審査はなぜ厳しい?
おまとめローンは複数のカードローンなどをひとつにまとめて、月々の返済額を少なくするローンです。
借金の返済で生活が苦しくなり、少しでも出費を減らしたいときに利用をします。
しかし、ここで注意をしなければいけない点があります。
おまとめローンに借り換えをすると、利息支払いが損をするということです。
おまとめローンは、借金を長期にわたり返済をすることで、返済額を少なくします。
長期にわたり返済をすることで利息の支払いが多くなり、結果的に損をすることになります。
特に消費者金融のおまとめローンは、キャッシングの金利と変わりがなく、総支払利息が確実に多くなります。
銀行系のカードローンは、消費者金融のおまとめローンよりも、金利が低くお得ですが上手に返済をしないとやはり利息の支払いで損をするでしょう。
このように、利息が損をするのですが、月々の返済額が減るということで、損得で借り換えるものではありません。
そして、既に複数の借金を背負っている状態で、審査を受けるため本当に長期の間お金を貸しても大丈夫なのか、審査が通常より厳しくなるのです。
おまとめローンの審査通るでしょうか。
輸送機械メーカー勤務の正社員30代後半、勤続15年で年収は約430万円くらいです。
妻と小学生の子供が二人います。
今はもうやめていますが、ギャンブル(パチンコや競馬)やゴルフなどの遊興費などが主な理由でサラ金や銀行、クレジットのキャッシングなど5社から合計200万円以上の借金があります。独身時代につくった借金がほとんどなのですが、借りては返しての繰り返しで気付けばここまで借金が増えてしまいました。
いずれ給料も増えるだろうと、楽観的な考えだったのですが、逆にボーナスカットなどで、収入は減っています。
借金の返済が楽になるのでしたら、おまとめローンに申し込んでみようと思いますが、審査は厳しいものでしょうか?
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13160841373
借金をまとめるには幾つかの方法がある
一言で「おまとめローン」といっても”おまとめローン”というそのものの商品名のものもあれば、”カードローン”もあります。
また、”フリーローン”や”不動産担保ローン”など、借り換えるには幾つかの方法があります。
どの方法で申込みをしても、一般的には審査が行われてから、お金を借りることができます。
そこで今回は、「おまとめローン」としておすすめな商品である、銀行系のカードローンで借りるときの審査に通過するための、ポイントを見ていきましょう。
取扱金融機関 | ローン名称 | 利用目的機 |
消費者金融 | おまとめローン | 複数のカードローン・キャッシング をまとめる目的として利用 |
銀行など | フリーローン | お金の使い道は事由、借金をまとめる ことにも利用可能 |
銀行など | おまとめローン | 複数のカードローン・フリーローン などをまとめる目的として利用 |
銀行など | プロパーローン | お金の使い道は、銀行に伝えた目的 に利用をする |
銀行など | カードローン | お金の使い道は事由、借金をまとめる ことにも利用可能 |
ふたつのポイントを改善して審査に通過しよう
おまとめローンを借りるためには、どのようなポイントを抑えると良いのでしょうか。
まずは、そのポイントをあげていきます。
○個人信用情報を改善する
○収入にあわせた返済額にする
上記ふたつのポイントがとても重要です。また、個人信用情報といっても、気をつけるポイントは幾つかあります。
そのポイントを、これから見ていきましょう。そして、収入にあわせた返済額というものが、どの程度なのか覚えておくことも大事です。
個人信用情報はどこを見られる?
個人信用情報に幾つかポイントがあると話をしました。
では、どのようなポイントがあるのか見ていきましょう。
個人信用情報には実に様々な、個人ローンの情報が蓄積されています。
その情報は、いつ借りたのか、幾ら借りているのか、借りている先はどこなのか、延滞の有無など色々な情報が登録されています。
そして、金融機関では、現在どの程度の借金があるのか確認をします。
申込書にも現在の借金の件数と金額を記載しますが、記載した情報に偽りがないのかチェックをします。
そして、過去の個人信用情報の履歴も確認して、延滞の有無などを確認するのです。
このように、ローンの審査は個人信用情報の内容が大きく鍵を握っています。
複数のカードローンを利用していることは、既に個人信用情報に傷をつけていることになります。
傷口を広げないようにカードローンの返済をして、個人信用情報の内容をよくする必要があります。
現在の借入状況で借りすぎていると審査に通過しない?
現在の借入状況では金額と、件数について確認されます。
まず真っ先に確認されるのは、申込書の申告にうそ偽りがないかです。
ここで誤りがあれば審査に通過することは、難しいので申込書には間違いがないようしましょう。
金融機関との信用問題と、借金に対する意識を金融機関で見ています。
意図的にうそをついていれば信用されません、間違えていれば認識が低いため借金を繰り返したと見られるのです。
そして、借入件数についてですが、4件以上していると計画性がないと判断をされることがあります。
また、過去の個人信用情報の履歴も確認がされます。
過去の履歴は、延滞の有無、いつお金を借りたなどの情報を調べます。
特に、延滞がないことが重要視されますので、できれば1年間は延滞をしないように気をつけてください。
収入にあわせた返済額とは?
おまとめローンでは、収入状況をしっかりと審査をします。
お金を貸すわけですから、しっかりと返済できるかどうかを確認しなければいけません。
特に、勤務先情報はとても重要です。そして、勤続年数が意外と大事になります。
勤続年数は長いほど良いのですが、短くても半年以上は勤めていることが条件になります。
初めてお金を借りてから、どの程度収入があがっているのか、真面目に働き続けているのかはとても大切な情報です。
また、年収は返済負担率を計算するのにも非常に重要な役割を持っています。
なお、返済負担率とは、年収に対しての年間総返済額の割合です。
この返済負担率の条件は年収によっても異なりますが、は35%以下に抑えることとされています。
しかし審査に通過したいのであれば、20%以内に抑えるように考えましょう。
20%と35%では大きな差になります。
この差で、収入にあった返済額になるかどうかが決まってきますので、よく考えてからおまとめローンに借り換えると良いでしょう。
返済負担率を計算できるようになる
年収300万円で計算をしていきます。
おまとめローンの金利は14.5%で、80万円を借り換えるとしましょう。
年間の支払利息は、「80万円×14.5%」として、大ざっぱに計算します。
この大ざっぱに計算するということが大事になりますので、利息を計算するときにはおおよその支払額をつかむために、ざっくりと計算する習慣をつけましょう。
ところで、「80万円×14.5%」の利息は116,000円が年間支払利息になります。
ここから、返済負担率の計算をします。
返済負担率を20%に抑えたい場合は、「300万円(年収)×20%」で600,000円が返済可能な上限です。
そして、「600,000-116,000(利息)」で、元金が484,000円まで返済可能となります。
この計算から、48万円が年間返済額と考えて、80万円は2年間で返済可能です。
このことから、月々の返済額が40,000円(480,000÷12)になるのが分かります。
年収300万円の手取り月収が20万円程度と考えると、生活をするのに16万円が利用できるお金になり、何とかできる範囲になるでしょう。
この返済負担率が、35%になると、年間の返済額総額が105万円になります。
月々9万円弱の返済額になりますので、生活費は11万円になるため、家計が苦しくなりますね。
家計が大変になれば、借金をまとめる意味が薄れますので。返済期間を延ばすか、借金を減らしてから申込みをするか検討が必要になります。
個人信用情報を改善する
おまとめローンで審査に通過するための、基礎知識をここまでまとめてきました。
そこで、おまとめローンの審査に通過しなかった人、これからおまとめローンを申込みする人は、審査に通過するための前準備をしっかりとできるように、ここからあげることを参考に対策を採ってください。
まずは、個人情報の改善ですが、これには時間がかかるものと、即効性があるものがあります。
即効性があるものは、カードローンを完済できるものは解約をする方法です。
複数のカードローンにあき枠などがあり、そのあき枠を上手に利用して、完済ができるのもは解約をしましょう。
また、貯蓄が万が一あるのであれば、その貯蓄を切り崩して解約をすることをおすすめします。
カードローンを解約するには、お金が必要になりますので、現実的におまとめローンを考えている人には厳しいかもしれません。
しかし、利用額が少ないカードローンを集中的に返済をするなどをしてカードローンの保有口座数を少なくしましょう。
なお、クレジットカードで利用していないものがあれば解約をしてください。
そして、時間をかける方法は、1年間は延滞せずカードローンの申込みも一切しないという方法です。
1年間はちょっと長いですが、その間に個人信用情報の内容を改善すると、金利の低いカードローンに借り換えができる可能性があります。
ただし、全額となると難しいかもしれませんので、借金の一部だけ借り換え可能となることもあります。
また、1年間のうちに、カードローンをひとつでもカードローンを解約できれば、審査に通過する可能性が大きく出てきますので頑張ってみてください。
急がば回れということで、1年間は生活が大変かもしれませんが、借り換えると生活を立て直すチャンスが生まれますのでやれることはやってみましょう。
返済額を少なくする
月々の返済額を少なくするには、借金を減らす必要があります。
しかし、借金を減らすことなく、返済期間を長くして、返済負担率を引き下げる方法もあります。
ただし、期間を長くしても返済負担率が減らなければ、借金をスリム化しなければいけないでしょう。
そのためにも、個人信用情報を改善するためにも、1年間辛抱すると話をしましたが、やはり1年間は借金の返済に専念をするということはおすすめの方法です。
1年間は延滞をしないで、返済することに集中してください。
そして、おまとめローンに切り替える下準備をすることが大事です。
月々の返済ができることを金融機関に認めてもらうことが大事で、認めてもらわないと借り換えをできません。
生活が大変でも返済に専念をして、借金を減らす時期をもうけるようにしましょう。
カードローンは立て続けに申込みしない
借金をまとめたく、立て続けにローンの申込みをする人もいます。
これは、個人信用情報の内容を悪くする要因になります。
特に、カードローンを複数持っている人は、立て続けにローンの申込みをすることは要注意です。
立て続けに申込みをして審査に通過しないと、新たに申込みをする金融機関で審査もせずに結果が出てしまうことがあります。
これは、申込み記録が個人信用情報に半年間は情報が記録されているからです。
よくいわれている申込みブラックになるということになります。
金融機関では、お金を貸したら返済ができない可能性がある人には、審査を通過させるわけにはいきません。
一度審査に落ちた場合は、理由が存在しますので、まずはその理由が個人信用情報にあるか、収入になるのかしっかりと考えてみましょう。
そして、改善しなければいけない点を把握して、審査に通過するために事前準備をしてください。
先ほども話をしたとおり、申込みをした記録は半年で消えますので、1度審査に落ちたら半年は待った方が得策です。
信用情報の種類 主な情報項目 保有期間 申込情報 ■ご本人を識別するための情報 照会日より クレジットやローンの新規申込みにおける支
払能力を調査するため、加盟会員が照会した
事実を表す情報氏名、生年月日、郵便番号、電話番号等 6ヶ月間 ■お申込み内容に関する情報 照会日、商品名、契約予定額、支払予定回数、照会会社名等
まとめ
おまとめローンの申込みですんなり審査に通過する人は、複数の金融機関からお金を借りている初期状態の頃になります。
生活が苦しくなってから、おまとめローンに申込みをしても、なかなか審査に通過しないのが現状でしょう。
しかし、おまとめローンを借りるための対策を行い、しっかりと準備をしてから申込みをすると、借金をまとめられる可能性も出てきます。
まずは1年間は辛抱して、借金を減らす計画を立てて実践をしてください。