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カードローンは銀行系が金利がお得と思っている人が多いようです。
消費者金融系のカードローンは18.0%と確かに高いのですが、利用の仕方によっては銀行系のカードローンよりもずっとお得に利用ができる可能性を秘めていることを知っているでしょうか。
消費者金融のカードローンの可能性についてまとめました。
カードローンには銀行系、消費者金融系、信販系とある
カードローンには種類があり、主に銀行系、消費者金融系、信販系とあります。
そのほかにも流通系など種類はありますが、大きく分けるとこの三つを覚えておくといいでしょう。
この三つのカードは、それぞれ異なる法律によって、取り扱いが定められています。
異なる法律によって分類ができるのが、三種類ということになります。
銀行系は銀行法、消費者金融は貸金業法、信販会社は貸金業法と割賦販売法と業界ごとに関係する法律が異なるのです。
これらの法律ごとに分けて三つのカードローンといっているのです。
流通系のカードローンがあったとしても、それは貸金業法の枠で取り扱いがされています。
もし商品を購入するときに利用できるカードであれば、割賦販売法の枠で取り扱いがされるでしょう。
○○系のカードローンといっても、銀行系、消費者金融系、信販系のカードを取り扱いするにあたっての法律に該当するわけです。
したがって、カードローンといえば、三つに分類されるということになるでしょう。
そこで、人気のあるカードローンは銀行系のカードローンになっているようです。
カードローンを作るといえば、銀行系ということを考えている人が多いでしょう。
しかし、本当に銀行系のカードローンはメリットが多いのでしょうか。
一番お得なカードローンが銀行系だと思いますか。
特に消費者金融のカードローンを敬遠する人が多いかと思いますが、意外と消費者ローンについて知らずにいるのかも知れません。
消費者金融系や、信販系のカードローンは本当に損をするのか、カードの本質について話をまとめました。
消費者金融の金利についての質問です
現在二つの消費者金融から
十万円と五十万円を借りています。
この二つの金利は同じで17.8パーセントです。半年後には全額返済できるのですが
そ
れまでの毎月の返済で
さきに十万円の方から多めに返済し、十万円を払いきってしまうのと
五十万円の方を多めに返済し、金利を安くしていくのでは
最終的に金利はどっちの方が安くつきますか?
金利計算は1日ごとです補足
どちらとも借りてから30日間金利無料となっていますhttp://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10155311530
消費者金融と信販会社のカードローンには色々と制約がある
消費者金融と、信販会社のカードローンは貸金業法が関係すると話をしました。
このふたつの種類はクレジット機能を除き、同じ扱いの商品となっています。
この貸金業法というものが、多重債務者を極力減らそうという趣旨で、2010年6月18日に改正がされました。
その改正時に、取り引きに関して規制が強化され、現在に至っています。
まず自分の所得がなければ、借りることができません。
銀行系の場合は、専業主婦でも配偶者に取得があれば、収入があるとしてみてくれる銀行があります。
しかし、消費者金融や信販会社の場合は、自分自身に収入がなければいけないのです。
この収入は、アルバイトで稼いでいても、パートで稼いでいても、内職で稼いでいても問題がありません。
ただし、例外があり配偶者貸付制度というものがあります。
配偶者貸付制度は、配偶者の所得を自分の所得といて見てくれる制度ですが、婚姻の事実と、配偶者の同意書が必要になります。
実務的には大手消費者金融で、この制度を利用している会社は存在しません。
信販会社で一部取り扱いをしているところがあるようですが、配偶者貸付制度が利用できる会社は少ないようです。
そして貸金業法というと総量規制が一番の問題になります。
この総量規制というのは、年収の3分の1までしかお金を借りることができないというものです。
消費者金融と信販会社から合計で、年収の3分の1までしか借りることができません。
ただし、対象となる商品はカードローンになります。
借入者を借りすぎから守る法律が存在しているのが、消費者金融と信販会社のカードローンになるでしょう。
(1) 総量規制とは
Q2-1. 総量規制とは何ですか?
A2-1. 借り過ぎ・貸し過ぎを防ぐために設けられた新しい規制です。具体的には、貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超える場合は、新たな借入れはできなくなる、という内容です。
例えば、年収300万円の方は、貸金業者から100万円までしか借りることができないということになります。
銀行系のカードローンは利息がお得は本当?
銀行系のカードローンを見ると、消費者金融系で多い18.0%の金利よりも低い金利でお金を借りることができるようになっています。
アコムが18.0%のところ、ソニー銀行では13.8%の金利で、4.2%も金利に差があるでしょう。
4.2%は10万円を30日間借りると、345円の差になります。
1ヵ月にするとワンコイン以下なのですが、3ヵ月で1,000円以上の差になるでしょう。
1ヵ月で見ると、ワンコイン以下でも、長く借りているとその差は広がっていくことになります。
しかし、この金利は本当にお得なのでしょうか。
10万円をソニー銀行で借りた場合の人が、ソニー銀行で定めている返済額で返済をすると、月々2,000円を返すだけで良いのです。
しかし、返済まで6年以上も掛かり、総支払利息は50,000円近くも支払わなければいけません。
これをみると、本当にお得なのか分かりませんね。
そこで、消費者金融はどのようになっているのかというと、金利は18.0%から開始されることが多いのは事実です。
しかし、はじめの30日間は利息が無料となっているのがほとんどの消費者金融の取り扱いとなっています。
そして、意外と知られていないのかも知れませんが、消費者金融は金利が下がっていくのです。
長く利用をしていると、金利が低下していく可能性がある消費者金融のカードローンは、決して金利が高いだけの商品ではないとなります。
銀行系のカードローンは返済が楽は本当?
先ほど話をした、10万円をソニー銀行で借りた場合の返済予定を見てみましょう。
実際の返済予定表とは異なりますが、おおよその利息に差ほど差は出ないと思います。
日付 | 残高 | 返済額 | 元金 | 残高 |
H28.4.20 | 100,000 | 0 | 0 | 100,000 |
H28.5.5 | 100,000 | 2,000 | 1,434 | 98,566 |
H28.6.5 | 98,566 | 2,000 | 845 | 97,721 |
~ | ||||
H34.5.5 | 4,215 | 2,000 | 1,953 | 2,262 |
H34.6.5 | 2,262 | 2,000 | 1,974 | 288 |
H34.7.5 | 288 | 290 | 288 | 0 |
総支払利息額 | 48,290 |
月々の返済は2,000円で家計の負担が少なそうです。
しかし、先ほど話をしたように、返済が終わるまで6年以上も掛かってしまいます。
マイカーローンでも長くて7年程度ですので、10万円で6年はちょっと長いですよね。
いくら家計に負担が掛からないとしても、これでは6年間お金を借りることができなくなります。
総返済額も、50,000円近くまでのぼり、決して負担する支払いが少ないということではないでしょう。
金利に惑わされて、支払額に惑わされて、損をしてしまうパターンとなるかも知れませんね。
消費者金融の場合、アコムを例にすると、1年間で返済をすると月々11,000円の返済で、支払総額が109,710円となるようです。
(参考:アコムHP)
ちょっと返済額が大きく、大変かも知れませんが、支払う利息は10,000円を切りますので、ソニー銀行とどちらがお得か分かりませんね。
目先の数字だけにとらわれずに、カードローンは利用をしなければいけません。
利息がお得かどうかは、いくらずつ返済をしていくかどうかに掛かっています。
返済の計画をしっかりと立てて、上手にカードローンを利用しましょう。
消費者金融系のカードローンはこんなにも便利!お客様への説明も徹底している!
銀行のホームページでは、いくらずつ返済をすると、○年後に返済が終わるという記載がほとんどありません。
しかし、消費者金融は先に照会をしたように、返済早見表のページを公開しているところが多いでしょう。
銀行系の場合は、カードローンは一枚手元に持っておくと便利です!
月々の返済も少額で家計の負担も少ないです!というだけで、長く借りておくことのリスクをあまり伝えてはくれないことが多いです。
カードローンの特徴、メリットだけを説明して、デメリットに対する説明をする職員はそうは多くないでしょう。
消費者ローンは、イメージがあまり良くはないのですが、ホームページにもしっかりといつ頃までに返済を終わらせることができるのか、分かりやすく説明をしています。
カードローンは一体いつになったら返済が終わるか分からないなどという疑問が多いのですが、返済早見表はその疑問にすぐに答えるものとなるでしょう。
銀行系のカードローンは、金利と返済額を強調するだけで、本当にお客様がお得になる利用方法を徹底していないように感じます。
そのため、ついつい使いすぎてしまうのかも知れませんね。
お客様本位なのか、銀行の利益追求のためなのか、返済額を少額にしているという意味はどちらなのか計り知れないところがあるでしょう。
双方の要求を満たしているといえば、そうなるのかも知れませんが、支払利息を計算してみると意外と多い事実は無視できないですね。
金利交渉をして自分だけの1枚にしよう!
銀行系のカードローンは、申し込みをしたときに審査をされ金利が決定したら、その後に金利が引き下がることはないでしょう。
しかし、消費者金融ははじめの金利こそは高いものの、交渉を繰り返すことで、金利を引き下げできるようになっています。
金利の引き下げをするには、1年以上経過する必要がありますが、カードローンを作ってから、金利の引き下げ交渉をしてから、1年以上経過したら電話を入れていましょう。
金利が高いので、金利を引き下げして欲しいというだけです。
そのときに延滞をしていなければ、審査には応じてくれるでしょう。
利用頻度なども加味されるようですが、利用状況が良好であれば金利引き下げをしてくれる可能性があります。
また、金利引き下げを交渉するために、所得が上がっていると金利の引き下げ交渉をしやすいと思います。
毎年、収入が見直されると思いますが、昇給したときや昇進をしたときは、金利引き下げ交渉をする絶好の機会です。
源泉徴収票など所得を証明する書類を送り、金利の交渉をすると、比較的スムーズに話が進むかも知れません。
銀行系のカードローンはこのようなことはできませんので、消費者金融のカードローンが魅力あるといえる理由のひとつといえるでしょう。
消費者金融のカードローンは自分で育てていくものです。
大事に利用して、お得なものとしていきましょう。
銀行のカードローンよりも、金利がお得になる可能性があります。
お得なカードローンを作るためには延滞をしないことが大事!
ここまで消費者金融のカードローンのお得な利用方法を紹介してきました。
どうでしたでしょうか。
消費者金融のカードローンについて、誤解をしていたところはありませんか。
上手に利用をすると、銀行系のカードローンよりもお得になる可能性があるのはありがたいですね。
しかし、お得に利用をするためには条件がありますので、日々のカードローンの利用には気をつけましょう。
カードローンを利用したときには、延滞をしないことがとても重要となります。
また、たまに使ってあげることも大事かも知れませんね。
消費者金融では、頻繁に連絡をくれる人、きちんと返済をする人、ある程度利用をしてくれる人には便宜を図ってくれるようです。
消費者金融は金利が高い!と思っている人は、それは初めてのときだけでしょう。
信用を築き上げていくと、お得なカードローンとなっていくでしょう。