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カードローンは利用をしていなくても、持っているだけで住宅ローンに影響があるといわれています。
住宅ローンをすでに借りている人はいいかも知れませんが、これからマイホームを考えている人は、カードローンを作りたくないと考えるでしょう。
でも急な出費に見舞われたらどうしようか、そのときには困ってしまいませんか。
カードローンの契約をすると個人信用情報に登録される
カードローンを契約すると、なぜ住宅ローンの審査のときに影響があるのでしょうか。
カードローンは申し込みをすると、個人信用情報に登録がされます。
しかし、個人信用情報に登録されるローンは、カードローンだけではありません。
個人信用情報というのは、個人用の貸付について情報を蓄積したものです。
氏名や、住所、電話番号はもちろん、勤務先なども登録がされています。
また、お金を借りた日、現在借入の有無、延滞の経歴、破産をした経験がないかなどなど、お金を借りたときの情報や、顛末まで登録がされているのです。
この情報は、カードローンだけではなく、マイカーローン、奨学ローン、奨学金、ブライダルローン、住宅ローン、フリーローンと実に様々なローンの情報が登録されています。
事業のために借りたお金の情報は、登録されませんので、あくまでも個人で借りたお金となります。
会社や事業主の場合は、決算書などを持って、審査がされますが、個人がお金を借りる場合は、収入と現在と過去の借入の情報で審査がされます。
会社や事業主の信用力は、決算書3期分を提出することにより、確認ができます。
しかし、個人が信用力を示すには、勤務先のほかに日頃の行動が重要視されるわけです。
そこで、借りたお金をしっかりと返済する人かどうかというのは、信用力を示すひとつの大きな目安となるでしょう。
そこで、個人用で借りたお金の情報は、全て記録され金融機関で共有をしているのです。
ろうきんのカードローンの仮審査について
ろうきんのカードローンの仮審査は個人情報を調べているのですか?
ちなみに、仮審査は通ったのですが、本審査はなにを調べるのですか?
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1387742048
個人信用情報は消費者ローンを審査するうえでとても重要な情報
会社や個人事業主の信用情報を調べるには、決算書や申告書を3期分みると、安定した経営なのかどうかがある程度判断ができます。
また、おかしな利益がないか、損失がないかも分かりますので審査をするには、信用力=会社の力となるでしょう。
しかし、個人の場合は収入の状況を把握できても、収入を元にした”経営”をうまく行っているのかの判断ができません。
個人で”経営”をうまくするとは変な考えとなりますが、生活をするうえでしっかりとした金銭感覚で、生活を送っているかどうかの話になります。
金融機関でも、個人で”経営”をうまく行うという言葉で審査をしているわけではありませんが、家計もひとつの経営と考えることができるでしょう。
収入があって、出費があり、いかに余剰資金を残すのかは腕の見せ所です。
余剰金を残すには、収入をあげるか、出費を減らすかのどちらかしか方法がありません。
個人信用情報では、この出費が適正に管理が行われているのか、ひとつの目安になります。
また、収入をしっかりと考えたうえで、お金を借りているのかも判断ができるでしょう。
消費者ローンの申し込みをしたときに、この個人信用情報をみられると、人となりがある程度推測されてしまうのです。
場合によっては、生活の水準も判断されることでしょう。
これらの判断は、なにも難しいものではなく、借金を多くしていれば、お金がなくても商品を購入することを苦にしない人だと容易に想像がつきます。
収入と照らし合わせて、決して多くはない収入の割には、借金がない人であれば、倹約家だということが分かります。
お金を借りている状態や、返済の状況をみることで金融機関では色々なことがみえてくるのです。
信用力は返済履歴によっても変わる
金融機関では個人信用情報を元に色々なことが想像ができると話をしましたが、実はそれほどまじまじとみることはないでしょう。
審査は機械化されているところも最近ではありますので、機械的に個人信用情報の情報がチェックされているでしょう。
また、機械化がされていない金融機関では、個人信用情報を目でチェックをしますが、ある程度ヒアリングで状況が想像できてしまうことが多いのです。
ただし、カードローンを保有していて、利用がある人でもしっかりと残高を「0」にしてから、反復利用をする人は、その履歴がしっかりと残されます。
そのときにはお金の管理をしっかりできる人だということで、信用力があがってもおかしくはないでしょう。
スコアリングももちろん高くなってくるのではないでしょうか。
実はカードローンを利用することで、信用力をあげることができる可能性があります。
カードローンを利用して、返済を続けている人は、残高が「0」になった情報というのはないことになるでしょう。
返済の履歴をみることにより、生活が苦しくて利用をしたのか、一時的に計画性を持って利用をしたのか判断ができます。
カードローンは利用の方法をみることにより、いいのか悪いのかが判断がつくのです。
カードローンを持っている?新たなローンの返済が始まるとどうなるか考える
カードローンを保有していて、利用をしていない場合で、新たなローンを検討したときに、考えるべきことをひとつ紹介します。
例えば車を購入しようと考えたとしましょう。
そのときに、いくら掛かるのか見積もりを取ると思います。
そして、手元にあるお金で不足するのであれば、お金をいくら借りなければいけないか計算をするでしょう。
その次に、そのお金を借りたときに、月々の返済がどの程度なのかを調べて、その返済ができるか判断をすることになります。
返済ができると判断をしたのであれば、車を購入するという順番になるのではないでしょうか。
ここで、生活が大変になると想像ができるかどうかなのですが、ぎりぎりで生活費を計算した人であれば、マーカーローンの返済で生活が苦しくなることは想像が可能かも知れません。
しかし、そこでカードローンを持っていれば、お金を使ってしまうという発想までは至らない人が多いのではないかと思います。
家計がぎりぎりになれば、急な出費が発生したときに、カードローンを利用するリスクは当然あります。
したがって、そのカードローンを返済できるようになっている、家計であることが重要でしょう。
マーカーローンを返済して、家計が多少きつくなると判断できるのであれば、カードローンを利用したときにどうなるのかまで考えておくといいのではないでしょうか。
新たにローンを借りたときに現状のことだけを考えずに、冠婚葬祭などのことも考えて、対応できるかしっかりと把握をしておきましょう。
生活費に余裕がなくなってしまうときに、カードローンを持っていれば、利用をする可能性は増えてきてしまいます。
金融機関ではそういったことを、総合的に判断をして審査が行われます。
利用をしていないカードローンをなぜ、限度額いっぱい借りていることにして、審査を行うのかというと、このようなことを想定して審査が行われる場合のことを話をしているのです。
全ての人が該当するわけではありませんし、収入状況や、家族構成によっても対応は変わってくるでしょう。
クレジットカードはカードローンの亜種と考える
カードローンは、反復利用できるのが大きな特徴でしょう。
これは、クレジットカードと同じですね。
クレジットカードも、何度も利用が可能となっています。
ただ返済方法を指定して、一回払いなのか、二回払いなのか、リボ払いなのかと選択が可能です。
しかし、カードローンは利用をすると、必ずリボ払いになります。
そして、クレジットカードは現金を借りることはできず、商品を購入するときに利用をするカードで、カードローンは現金を借りるときに利用をするカードです。
一見同じようにみえる、カードなのですが、ちょっと性質が異なるものになっています。
ただ、クレジットカードをリボ払いで利用する人にとっては、カードローンも同じ様なカードととらえることができるかも知れません。
クレジットカードの申し込み状況や、利用状況も個人信用情報に登録がされます。
したがって、返済に遅れがあれば、ダークな情報として登録されるわけです。
そして、利用していないカードがあったとしても、限度額をフルに利用したものと仮定して審査がされることがありますので注意をしましょう。
他人からみるとカードローンの契約理由は分からない
カードローンの存在を、あまり金融機関でよくみないのは、生活費に困ったときに利用をするための借金であると考えているからです。
カードローンの残高がなくならないということは、収入が生活費に追いついていないと判断ができませんか。
また、カードローンの利用目的は、事業用のお金として利用をしなければ、何に利用をしても大丈夫となっているでしょう。
カードローンを利用した人は、なんのためにお金を借りたのか分かります。
正当な理由でお金を借りているかも知れません。
しかし、その理由はお金を借りた人にしか分からないのです。
他人がみてお金の使い道が分からないということは、借金の返済に利用をしたのかも知れませんし、博打に利用をしたのかも知れないと判断をされてもおかしくはないでしょう。
このカードローンの残高があることにより、なぜお金を利用したのかが目的がはっきりしないという点で、審査をするときに邪魔になる存在となるケースがあるようです。
また、住宅ローンの審査で、消費者金融のカードローンを持っている人は、なかなか保証会社の保証が通りにくいという経験をしたことがあります。
銀行では保証会社の審査にさえ通過してくれれば、住宅ローンを貸したいという人がいたとしても、保証会社でOKを出してくれなければ貸せないとなりますので、注意が必要になります。
消費者金融のカードは、付き合いで作るというケースが少なく、自分の判断であえて作るケースが多いからです。
その場合の申込人を思い起こすと、生活が決して楽ではないことが想像できる人が多かったように思えます。
簡単に話をすると、職業からみて昇給があまり見込めない、住宅ローンを借りることにより、返済が大変になるのが目にみえている返済額というのが共通していました。
返済額はもちろん申し込み条件に合った様になっているんですが、どう考えても楽ではないと思える人がいるのです。
カードローンの契約時に考えておかなければいけないこと
返済負担率というものがあります。
借りているお金の年間返済額合計が、年収の何割を占めているのかというものです。
これの目安が30%となっているところが多いでしょう。
年収300万円以上400万円未満の人は、フラット35の場合で返済負担率が30%となっています。
(参考:http://www.flat35.com/kaitei/kansoka19.html)
この年収300万円以上400万円未満のケースで考えます。
年収300万円の人の返済負担率が30%ということは、年間の返済が90万円までになります。
年収390万円の人の返済負担率が30%だと、年間の返済が117万円でしょう。
しかし、返済が年収300万円の人と同じ90万円だとすると、返済負担率は23%なのです。
この年収は、税引き前の金額ですので、年収300万円の場合は、手取りにすると230万円そこそこと考えましょう。
月の手取り収入が20万円を切るか切らないかのところですが、月々の返済を7万5000円も払うとどうなるでしょうか。
残りは12万5000円になってしまいますよね。これはボーナスを月平均にならした計算でしていますので、実際にはもっと大変になるでしょう。
この状態でも生活が大変になるのが容易に想像ができます。
ここで、カードローンがあると使ってしまう可能性があるのは容易に想像ができます。
なお、年収390万円の人の場合は月の手取りが24万円ぐらいにはなるでしょう。
このときに年間の返済額が90万円であれば、毎月16万5000円で生活していくことになります。
同じ返済負担率30%でも全然違うことになります。
このように、現実的な数字をみて、カードローンを持っているとどうなのか判断をすることが重要です。
カードローンを契約するときに、自分の年収はどの程度なのか、この先新たなローンを借りる予定があるのかしっかりと考えてから、カードローンの契約をするといいのではないでしょうか。
なお、住宅ローンを借りた後でも、住宅ローンは借り換えをするという可能性がありますので、そこのところも考えてカードローンを契約することをお勧めします。