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複数のカードローンを利用している人が、思いつくものとしておまとめローンがあります。
返済額を抑える効果があるのですが、申込みをしても借金全額ではなく一部だけが借り換え可能となることもあるでしょう。
そこで、借金の一部だけを借り換えたときにどのようにすると効果があり、お得になるのかみていきましょう。
おまとめをするには幾つかの方法がある
複数のカードローンを利用してしまって、返済が大変になる人もいるようです。
このようになると、月々の負担を軽減して、家計を楽にしたいと誰もが思うことでしょう。
そこで思いつくのが、借りている借金をひとつにまとめることではないでしょうか。
借金をまとめるには幾つかの方法があります。
消費者金融のおまとめローンを利用する方法、銀行系のカードローンを利用する方法、銀行系のフリーローンを利用する方法などが主な方法です。
この3つの方法以外にも、金融機関に相談をすると幾つかの提案を受けられることもあります。
いずれにしても、借金をひとつにまとめるには、新たにローンの申込みをしなければいけません。
しかし、既に複数のカードローンを利用している場合は、必然的に審査が厳しくなるでしょう。
複数のカードローンを持っていると言うことは、お金の管理をできない人とみられます。
計画的に返済をせず、お金を借り続けた結果であるため、審査においてはいい評価を得ることはできません。
また、カードローンを複数枚持っている人は、できる限り早めに借金をひとつにまとめることをお勧めします。
消費者金融のホームページでスピード診断ができますが、その診断を利用してみると、カードローンの保有枚数が3~4枚までが審査に通過する限度のようです。
カードローンが3枚若しくは4枚になったら、まずは借金をまとめることを考えてみましょう。
おまとめローンは利息で損をするとも言われています。
しかし、銀行系のカードローンで借金がまとめられるのであれば、損をすることなく借金の返済が可能となるでしょう。
おまとめローンの事で聞きたいのですが・・
クレジットカードの支払が月に嫁と合わせて4件で20万くらいです。
それと市県民税が60万くらい滞納があります。
全部で300万円借りたいのですが・・
まとめて月10万円くらいの支払にしたいのですが・・
税金の滞納を話ししたら断わられる可能性はありますか?
年収は500万円です。http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13147006108
銀行系のカードローンは総量規制対象外
総量規制とは年収の3分の1までがお金を借りることができる上限となっている法律です。
対象は消費者金融と信販会社のカードローンになります。
このカードローンの利用限度額の合計額が、年収の3分の1までとされているのが総量規制です。
この規制は貸金業法に定められているのですが、貸金業法の規制のため銀行系には関係の話となっています。
したがって、銀行系のカードローンは総量規制にとらわれることなく申込みができるのです。
例えば年収300万円の人が、消費者金融と信販会社のカードローンを持っていたとします。
その限度額の合計が80万円であれば、消費者金融や信販会社には20万円までしかカードローンを申込みすることができません。
借金をまとめたくても、20万円までしか限度額の申込みができないため、消費者金融や信販会社のカードローンではひとつにまとめることができないでしょう。
そこで出てくるのが、消費者金融のおまとめローンか銀行系のカードローンになります。
おまとめローンも総量規制の例外商品となっているため、消費者金融の商品であったとしても申込みが可能です。
また、銀行系のカードローンも貸金業法には関係がありませんので、20万円以上の申込みができます。
20万円どころか、80万円の申込みが可能ですので銀行系のカードローンであれば借金をまとめることは可能でしょう。
また、おまとめローンよりも金利が低いことが多いので、まずは銀行系のカードローンでまとめることを考えてみてはどうでしょうか。
(1) 総量規制とは
Q2-1. 総量規制とは何ですか?
A2-1. 借り過ぎ・貸し過ぎを防ぐために設けられた新しい規制です。具体的には、貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超える場合は、新たな借入れはできなくなる、という内容です。
例えば、年収300万円の方は、貸金業者から100万円までしか借りることができないということになります。
金利がお得な銀行系カードローン
消費者金融のおまとめローンは17.5%以上の金利が最高金利となっているでしょう。
しかし、銀行系のカードローンは14.5%前後の金利になっていることが多いので、お得に借り換えをしたい人は銀行系カードローンをお勧めします。
総量規制にも関係なく、金利がお得な銀行系カードローンは、おまとめローンで借り換えをするよりもお得で、便利ではないでしょうか。
おまとめローンは借金をまとめて、返済期間を10年などに設定をすることで、借金の返済をするものです。
借りている期間が長いため、月々の返済額が少額となります。
借りている期間が長いと言うことは、必然的に支払利息も多くなるため、おまとめローンは利息で損をすると言われているのです。
また、おまとめローンは借金をまとめるだけですので後日お金を借りたいときには、新たにカードローンなどを申込みしてお金を借りる必要があります。
一方、銀行系のカードローンは、金利の低いカードローンで借り換えをするだけになりますので、返済期間が長くなると言うわけではありません。
また、あくまでもカードローンのため、返済をしていくと利用限度額にあき枠が出てきます。
その限度額の範囲内であれば、再びお金を借りることができるでしょう。
手軽で便利、お得なのが銀行系カードローンと言えます。
ただし、カードローンですので借りすぎることがないように気をつける必要があります。
借金をまとめると言うことは、一度はお金を借りすぎた状態になっているはずです。
そのことをしっかりと考えて、幾らずつ生活費から返済が可能なのかしっかりと把握をした上で、カードローンを利用することが大事でしょう。
一部の金額しか承認ならなかった場合の対応方法
総量規制の対象にはならないのですが、銀行系のカードローンに申込みをしても、現在抱えている借金を全額まとめられるとは限りません。
一部の金額しかまとめられないときには意味がないのでしょうか。
銀行系のカードローンは先にも話をしましたが、一般的には消費者金融のカードローンよりも金利が安いでしょう。
したがって、一部の金額でも銀行系のカードローンにできるのであれば、借り換えた方がお得となります。
金利の負担を考えると、少しでも銀行系のカードローンにした方がいいのではないでしょうか。
全てのお金を18.0%の金利で借りるよりも、一部でも14.5%の金利にした方がお得なことは分かると思います。
また、銀行系のカードローンに申込みをするときには、しっかりとほかのカードローンをまとめるための申込みであることを伝えましょう。
そして、カードローンの審査に通過したときには、そのカードローンで返済できるものは必ず返済をしてください。
一部の金額しか借りることができないとしても、その金額で既存のカードローンの残高は減らすようにしましょう。
カードローンを返済しないと、返済が大変になるだけで、いずれは自己破産の道を歩むことになりかねません。
そのようなことにならないためにも、銀行系のカードローンの審査に通過をしたのであれば、しっかりと既存のカードローンは返済をすると言いでしょう。
また、残高が「0」になったものは解約の手続まですることをお勧めします。
金利が高く返済額が少ないカードを完済しよう
一部の金額しか審査に通過しなかった場合には、どのようにするといいのか考え方を説明します。
重要なことは金利と返済額です。
完済をする優先順位としては、
①金利の高いもの
②返済額の小さなもの
と言う順序でカードローンを選んでいき完済をしましょう。
金利の高いカードローンを返済して、解約することは分かるのではないでしょうか。
しかし、返済額が小さなものと言うと、生活が楽にならないように思いませんか。
ではなぜ返済額が小さなものから完済をすると良いのか、と言うことを説明します。
返済額が小さいと言うことは、同じ金利であれば元金に返済されている金額が少ないと言うことです。
したがって、返済をしてもなかなかカードローンの残高が減らないことになります。
また、お金を借りることを考えてみましょう。
返済額が大きいと言うことは、元金に返済される金額が大きいため、返済金額を調整したいときに融通が利きやすいのです。
毎月10,000円の返済のうち利息が3,000円だとしましょう。
10,000円を返済して、すぐに7,000円を借りることができます。
しかし毎月8,000円の返済で利息が同じ3,000円ならば、5,000円しか借りることができないのです。
手間は掛かりますが、月々の返済額を調整する上で返済金額が大きい方が便利と言えます。
金利の低いものは最後まで返済をしない
銀行系のカードローンに一部の金額を借り換えた場合は、銀行系のカードローンはほかのカードローンの返済が終了するまでは、借り続けることをお勧めします。
元金に返済される部分は、ほかのカードローンに回しましょう。
実際にどのように返済額を調整するのか説明をしていきます。
A社14.5%で160万円、B社が18.0%で20万円、C社が17.8%で70万円を借りていると仮定します。
返済額は、A社30,000円、B社8,000円、C社18,000円で合計が56,000円になるでしょう。
ここから、まずは1か月のおおよその利息を計算してみましょう。
A社
1,600,000×14.5%÷365×31=19,704円
B社
400,000×18.0%÷365×31=6,115円
C社
700,000×17.8%÷365×31=10,582円
利息の支払が合計で36,401円です。
返済額合計の56,000円から利息を差し引くと、19,599円が元金返済になります。
これを一旦全ての会社に通常に返済したあとに次のようにすると
A社
10,000円借入れ
C社
6,000円借入れ
B社
10,000円返済
実際の総返済額50,000円になり、おおよそ1年半後にはB社の借金がなくなります。
そして、その後にはやはり一旦全ての会社に通常に返済したあとに次のようにすると
A社
10,000円借入れ
C社
10,000円返済
実際の総返済額48,000円になり、3年後にはC社の借金がなくなります。
最後にA社の返済ですが、一旦全ての会社に通常に返済したあとに次のようにすると
A社
10,000円返済
総返済額が40,000円で、4年半程度で返済が終わります。
返済期間はA社4年半、B社1年半、C社3年になり8年半程度で返済が終了するでしょう。
返済金額を多くすることで、この期間は短縮できます。
また、返済額を少なくすることも可能ですので、これを参考に返済計画を立ててください。