ひとえにおまとめローンと言っても、アコムやプロミス等が取り扱う専用おまとめローンを利用しておまとめをする場合と、銀行カードローンをおまとめローンとして利用する場合では、契約期間や貸付条件等が大きく異なりますし、ローン契約をした後の流れについても大きく異なっています。
ローン契約後に慌てず、適切にローン利用ができるように、専用おまとめローンを契約した場合と銀行カードローンをおまとめローンとして利用する場合のそれぞれにおいて、契約後の流れがどうなっているのか、どのような点に違いがあるの等について、詳しく解説を行っていきたいと思います。
銀行カードローンをおまとめローンとして利用する場合のその後の流れって？
まずは銀行カードローンをおまとめローンとして利用する場合の、契約後の流れなどについて、紹介を行っていきます。
銀行カードローンをおまとめローンとして利用する場合、カードローンが利用可能となった後には、利用者自身でおまとめ元のローン残高の清算に必要な金額の借入を行い、借入をした後は、おまとめ元の金融機関に対して清算手続きを取る必要があります。
この清算手続きが遅くなればその期間分だけ、おまとめ元の金融機関に対しても銀行カードローンに対しても利息を支払わなければならない期間が発生する恐れがあるため、銀行カードローンを契約した後はできるだけ速やかにおまとめ元のローンの完済手続きを取ることをお薦めします。
なお銀行カードローンは、自由度の高いフリーローンの一種ですので、おまとめローンとして利用している最中であっても、利用限度額に空きがあれば、追加で借り入れを行うことができます。
加えて、おまとめローンの残高の全額返済が済み、おまとめローンとしての利用を終えた後であっても、契約期間が残っていたり、契約が自動更新された場合などは、引き続き、カードローンとして利用し続けることもできます。
これらのことから、融通性の高いおまとめローンを利用したいと考えている人や、おまとめローンとしての利用を終えた後でも引き続きフリーローンとして利用したいと考えているに、銀行カードローンをおまとめローンとして利用するというケースは向いていると言えるでしょう。
専用おまとめローンを利用する場合のその後の流れって？
続いて、アコムやプロミス等が取り扱う専用おまとめローンを利用する場合の契約後の流れなどについて解説をしていきます。
大手消費者金融が取り扱う専用おまとめローンを利用する場合、契約後は原則として、大手消費者金融がおまとめローンの契約者名義で手数料無料でおまとめ元の金融機関に対し、振り込みを行ってくれることとなります。
そのため、専用おまとめローンの契約者自身はおまとめ元の金融機関に対し、殆ど何もする必要が無いと言っても過言ではなくなっているのです。
但し例外的に専用おまとめローンの申込者自身でおまとめ元の金融機関に対し清算手続きを取らなければらないことがありますし、その場合には専用おまとめローンの提供元である大手消費者金融におまとめ元のローンの精算が済んだことを証明する書類を提出しなければならないこともあるので、専用おまとめローン契約前には、消費者金融がおまとめ元に振込をしてくれるのかどうかをしっかり確認しておくと良いでしょう。
なお、専用おまとめローンはカードローンやキャッシングサービスなどとは異なる、目的ローンの一種であるため、契約後は返済計画に沿ってひたすら返済をしていくこととなります。
銀行カードローンをおまとめローンとして利用する場合のように、途中で追加借り入れを行うことはできませんし、おまとめローンとしての利用が完了した場合には、そこで契約満了となるので、契約後に引き続き利用するということもできなくなっています。
銀行カードローンと比べると、融通性は低いように感じられますが、追加借り入れができない分、着実にローン残高を減らすことができるので、融通性や利便性よりも、ローンの完済を第一に考えたい、という人に専用おまとめローンの利用は向いていると考えられるでしょう。
まとめ
専用おまとめローンを利用してローンを一本化する場合と、一種のフリーローンである銀行カードローンを利用してローンを一本化する場合では、契約後のおまとめ元に対する手続きが大きく異なりますし、おまとめローンとして利用している最中の追加借り入れについてや、おまとめローンとして利用が済んだ後の取り扱いについても、大きく異なることがわかりました。
銀行カードローンをおまとめローンとして利用する場合には、契約後直後にやや手間はかかるものの、融通性が高く、おまとめローンとしての利用を終えた後でも再利用できるというメリットがありますし、専用おまとめローンの利用する場合には、契約直後の手間がかからないという点や着実にローン残高を減らしていけるというメリットがあります。
それぞれに大きなメリットがあるので、自分はいったいどのようにおまとめローンを利用していきたいのか、ということをはっきりさせ、自分の考えに近い方のおまとめローンを利用することで、より無理なく・無駄なくおまとめローンを利用していくことが出来るでしょう。