大手消費者金融が取り扱う専用おまとめローンと並んで、最も多くおまとめローンとして利用されているローン商品の一つが、銀行のローン商品となります。
銀行のフリーローンやカードローンは、事業制資金としての利用を除き、原則借りたお金の使いみちがフリーとなっているので、おまとめローンとして利用することに何ら問題はないのですが、『専用』のおまとめローンが存在する中で、銀行のローンをおまとめローンとして利用する価値はどこにあるのでしょうか。
銀行のローンをおまとめローンとして利用することのメリットなどについて、詳しく解説を行っていきます。
銀行のローンをおまとめローンとして利用することで得られるメリットとは？
まず最初に、銀行のローンをおまとめローンとして利用することで享受できるメリットについて、紹介を行っていきます。
銀行のローンをおまとめローンとして利用することのメリットとして、真っ先に挙げられるのが、より低金利で運用ができる可能性が高い、ということになります。
専用のおまとめローンに対して、大手銀行のローンの方が、低金利であるケースが多く見られますし、特に上限金利の低さという点においては、大手銀行のローンに強い優位性が見られます。
具体的に商品名を列挙して上限金利を比較してみますと、プロミスの専用おまとめローンの上限金利が17.8％となっているのに対し、三井住友銀行のカードローンの上限金利は14.5％となっているのです（上限金利については、いずれも2017年2月24日現在のもの）。
おまとめローンはその特性上、比較的長期間借り入れをすることとなるので、金利が1％違えば金融機関に支払う総支払額に大きな差が出る可能性が高くなります。
つまり低金利で契約できる可能性が高い銀行のローンは、専用のおまとめローンを利用するよりも、ずっとお得に借入ができる可能性が高いと言えるのです。
また金利以外の面では、専用のおまとめローンよりも銀行のローンの方が、融資限度額が高いケースが多い、という特徴も挙げることができます。
再びプロミスの専用のおまとめローンと三井住友銀行カードローンを比較してみますと、前者の融資限度額が300万円までとなっているのに対し、後者の融資限度額は800万円までとなっているのです。
銀行のローンの方が、より高額のおまとめに対応できると考えられますし、ゆとりをもって契約をしたいという考えを持つ人にも向いていると考えられるのです。
おまとめローンとしての利用をおすすめしたい銀行のローンって？
銀行のローンをおまとめローンとして利用することの主なメリットについての解説が済んだところで、次は具体的に商品名を挙げて、おまとめローンとしての利用を勧めたい銀行のローン商品について紹介を行っていきます。
・三井住友銀行カードローン
三井住友銀行カードローンは銀行のカードローンの中では最高レベルの貸付条件を誇る商品であり、融資限度額は最高で800万円、金利は年4.0％から年14.5％（2017年2月24日現在）となっています。
また貸付条件が良いことに加えて、同カードローンは銀行のカードローンとしては珍しく口座開設不要での契約が可能とされていますし、インターネットから来店不要で申込みができたり、無人契約機から申込みができたりと、様々な申込み方法が用意されているので、申込みがし易いという絶対的な強みも持っているのです。
加えて、同ローンはカードローンということもあり、おまとめローンとして利用している最中に追加融資を受けることもできますし、おまとめローンの残金の清算が済んだあとも、そのまま利用し続けることができるので、融通性が高いサービスであるとも言えるのです。
・みずほ銀行多目的ローン
みずほ銀行の多目的ローンは、担保も保証人も不要で契約ができる上に、借りたお金の使いみちは原則自由となっているので、おまとめローンとしての利用がし易いフリーローンであると考えられます。
同ローンは最長で7年間の借り入れが可能となっていますし、2017年2月24日時点の金利が、変動性のもので年5.875％、固定性のもので年6.7％と、無担保のフリーローンの中では屈指の低金利となっているので、非常にお得に融資金の運用ができる商品となっているのです。
加えて同ローンは、現在若しくは過去にみずほ銀行で証書貸付の契約歴がある人であれば優遇金利で利用ができるようになっているので、該当する人には特に利用をお勧めできます。
まとめ
銀行のローンをおまとめローンとして利用する場合、「専用」のおまとめローンを利用する以上のメリットが得られると考えて差し支えありませんし、特に金利面においては絶対的な強みがあると言っても過言ではないので、おまとめローンをお得に利用したいと考える人にはおすすめとなります。
また今回紹介した三井住友銀行とみずほ銀行のローンは、大手銀行のローンということで、全国で利用できる上に、安心して利用できるサービスとなっているので、どの銀行ローンを選んだら良いのかわからない、という人はこれらのローンを選んでみてはいかがでしょうか。