融資額が大きくなりやすいおまとめローンは、審査が厳しくなるものです。
大手金融機関に融資を断られ、藁にもすがる思いで飛びついたおまとめローン、
やけにおいしいうたい文句を使っていませんか?
もしかしたら、それはヤミ金かもしれません。
今回は、おまとめローンとヤミ金の関係、利用者が気を付けるべきポイントなどを紹介していきます!
どうしてヤミ金はおまとめローンに目をつけるの?
ヤミ金というのは、貸金業法の枠外で活動する業者であり、違法なものです。
彼らが狙うのは、窮地に陥って困っている人たちです。
おまとめローンに申し込む人は多重債務を抱えている場合が多く、
「多重であるがためにおまとめローン審査に通らない」
という矛盾に陥ってしまうのはめずらしくありません。
つまり、「多重債務を抱えている」「融資が受けられない」
というWパンチで金銭的に最も困っている人が、おまとめローン申し込む場合が多いということです。
ヤミ金業者は融資してもらえなくて焦っているそのような人たちを狙います。
普通の人なら不審に思うおいしい話も、こういった人は真に受けてしまう可能性が高いため、
おまとめローンを悪用するヤミ金が後を絶たないのです。
合法な金融機関とヤミ金を見分けるポイントは3つ!
①ヤミ金は審査が通りやすいことを主張していることです。
ヤミ金業者が使ううたい文句は、
例えば「ブラックでもおまとめローンできます」「審査なしで融資致します」というようなものです。
合法な金融機関がこのようなことを言うわけはありませんので、
このように宣伝している業者はヤミ金業者だと疑いましょう。
②使用している電話番号が090などの携帯番号しか記載されていないことです。
すぐに行方をくらませられるよう使用している電話はプリペイド携帯であることが多数です。
合法な金融機関は固定電話を引いていますので、携帯番号しか記載されていない場合は注意しましょう。
③貸金業登録がなされてないことです。
貸金業を営む際は財務局や都道府県に届け出をする必要があります。
きちんと承認されている金融機関には登録番号があります。
例えば「関東財務局長(3)第00001号」というような表記がされています。
ちなみにこの番号が正しいかどうかは金融庁のHPで簡単に調べることができます。
ヤミ金の手口と対策とは?
キーワードは「手数料」「法定金利」
では、実際のヤミ金の手口を2つご紹介します。
①少額の手数料や手付金を支払わせる方法です。
おまとめをすると説明しつつ、それにはまず手数料が必要だと説明し、
最初に数万円程度払わせて姿をくらませるやり方です。
彼らを捜査すれば見つけ出すことは可能でしょうが、
数万円の損と時間と労力の代償を比べると、諦めざるを得なくなります。
これらの対策としては、前金を要求されたらまずヤミ金だと思うことです。
合法な金融機関では借り入れ前に手数料が発生することはありません。
先にお金は払わないことを肝に銘じ、少しでも怪しいと思った場合は、
実在する真っ当な金融業者であるか調べましょう。
②即日融資を促して最初から高額な貸し付けをし、
後から法外な利息を取り立てる方法です。
法定金利以上の利息を課すことは立派な違法行為です。
法定金利、つまり課してもいい年利の上限は、
借り入れ10万円未満が20%、10万円以上100万円未満が18%、100万円以上が15%となっています。
対策としては、どんなにお金が必要だとしても、
「貸付期間が短い融資」「法定金利を超える融資」は受けないことです。
ヤミ金を描いたマンガやドラマで、
「トイチ」という10日で1割の利息がつく貸付を目にしたことがある方も多いでしょう。
日に日に返済額が膨れ上がっていくことは明らかです。
やけに親切な対応で甘い条件を出してきたとしても、後々地獄を見ることになりますから、
絶対借りないようにしましょう。