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将来家庭ができると様々な面でお金がかかります。一方、家族がいない一人暮らしは、貯金をするにはうってつけの時期といえます。
特に水光熱費は一人暮らしのうちに節約する癖をつけておくと、将来にも役立つのではないでしょうか。
今回は、水光熱費の中でも特に節約しやすい水道代に注目した節約術を紹介していきます。
一人暮らしの水道代は平均1,600円
2016年に電力の自由化が、2017年4月からはガスの自由化がスタートしました。
そのため電気やガスについては、いろいろな会社と自由に契約することができるようになりました。
ところで水道については、各市区町村の水道局があり、地方公共団体が運営しています。
また計算方法も、その自治体ごとに変わってくるため、同じ使用量でも地域によって料金が変わってきます。
東京都水道局の生活用水等実態調査(平成24年版)よると、一人当たり平均で月8立方メートルの使用量となっています。
●世帯人員別の1か月あたりの平均使用水量
世帯人数 使用水量 1人 8.0立方メートル 2人 16.2立方メートル 3人 20.8立方メートル 4人 25.1立方メートル 5人 29.6立方メートル 6人以上 35.4立方メートル 東京都水道局平成24年度生活用水等実態調査
東京都水道局:https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/faq/qa-14.html#1
これを東京都23区の水道料金に照らし合わせると、8立方メートルで約1,600円となります。(水道代は2ヶ月に1回の請求となるため、請求は3,200円となります)
水道代が1,600円で収まるというのは、十分に節水できていると感じます。この平均である8立方メートルを節約目標にするとよいでしょう。
節約はまずお風呂場から
水道代の節約は、まずお風呂場から始めることがおすすめです。
一般的に最も水道を使うのは入浴でしょう。水道だけでなく、給湯にガスや電気も使うため、風呂場での節約はかなり効率がよいこともあげられます。
では一般的にシャワーやお風呂にどの程度水を使うのでしょうか?
まずシャワーですが、1分間に約12リットルの水を使います。
シャワーの時間が15分間だとすると、1回で180リットルになります。
2リットルペットボトルで90本分ですから、かなりの量が1回のシャワーで使われていること分かります。
さらに湯船にお湯をためるとなると、さらに水道代がかかります。
湯船にためると、平均で約180リットルかかります。つまりシャワーの15分間とほぼ同じ量です。
ということは、お風呂とシャワーを両方使う場合は、一日360リットルもの水を使う計算になります。
ちなみに1立方メートル=1,000リットルとなりますが、入浴とシャワーを毎日使うと10,800リットルとなり、平均8立方メートルをオーバーしてしまいます。
交通費込み14万ぐらいの給料で水道3000円固定の4.5万の物件に住むのは無理ですか?
ケータイはガラケーで月5800円、お風呂はシャワーだけのつもりです。 ちなみに北陸住みで
ガスはプロパンガスです。
水はこまめに止めよう
風呂場での使用量を節約するには、こまめにお湯の量を調節することが大切です。
例えば、頭や体をシャンプーで洗っている間も、お湯を出しっぱなしにしていませんか?
毎回3分間シャワーを止めるだけで、月に1立方メートルの節約になります。1メーター分変わると思うと、やる気が出てきます。
最近ではシャワーヘッドに、水を止めるスイッチが付いている節水効果のあるものもあります。
簡単に付け替えができるものもあるので、検討してみてはいかがでしょうか。
また湯船にはるお湯は、ペットボトルや重りを鎮めることでかさ増しすることができます。
お湯をためる時間も省略することができるので、寒い季節など時短ができておすすめです。
残り湯はさらに洗濯に使うとさらに節約ができます。
少し汚いと思われる方もいらっしゃいますが、洗濯機のすすぎは新しい水で行なうので、汚れが残ることはありません。
トイレのタンクに重りを沈めてはいけない
湯船と同じように、トイレのタンクに重りを入れる節約術があります。
一見効果的に思えますが、実はトイレの故障原因になってしまうことがあるため、あまりおすすめはできません。
トイレが新しいものであれば、1回5リットルから8リットルと、昔よりかなり少ない量で洗浄することができます。
トイレ自体が十分な節水機能を持っているわけですから、これ以上無理に節約する必要はありません。
むしろ、無理に水を減らしてしまうとすべて流すことができず、つまりや臭いの原因になってしまいます。
賃貸を探す場合は、トイレの新しい部屋を選ぶと節水効果も期待できるため、そういった点をチェックポイントにして部屋探しするのも良いかもしれません。
洗面所でも蛇口はこまめに止める
お風呂以外で水を使う場所で思い浮かぶところに、洗面所があげられます。シャワーの時と同じで、歯磨きをしている時も水を出しっぱなしにしていないでしょうか。
歯を磨いている1分間、水を出したままでいると、それだけで12リットルの水が垂れ流しとなっています。
何げなく使っていると思いますが、1分間に2リットルのペットボトル6本分です。
コップに水を入れて使えば、だいたい200ミリリットルから500ミリリットルですむでしょう。
金額でみると小さな差ですが、こうして比べるととてももったいないです。
キッチンの洗い物はまとめて行なう
台所も水道代が関係する場所です。洗い物に時間がかかれば、その分水を使ってしまいます。
水をこまめに止める以外にも、洗い物ごとに工夫ができます。
例えばしつこい油汚れは最初に付けおきしておくと、断然汚れが落ちやすくなります。
またお皿にソースが余っている場合は、最初にティッシュでふき取っておくと良いでしょう。
洗い物は時間がかかって面倒な作業です。時間を短縮する作戦を考えれば、そのまま節水にもつながりますので、楽をしながら洗い物をできるような工夫が大切です。
まとめ
水光熱費の中で水道は使う場所が限られています。1回当たりに使う量も多いため、節約しやすい場所でもあります。
また使用時にはお湯を使うこともあるため、同時にガスや電気の節約にも繋がり、一人暮らしでは大切な節約になります。
節約のためだけでなく、環境にも節水は大切です。是非こまめな節水を心がけて生活をしてください。