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就職したばかりの20代では、収入も低いため貯金をするのは大変です。初任給が手取り15万円しかないということもざらでしょう。
しかし給料が安くても、上手に貯金をしている人は全国にたくさんいます。
今回は一人暮らしでも、上手にコツコツ貯金する方法をまとめました。
手取り15万円でも300万円貯金ができる
手取り15万円の一人暮らしの人の場合、どの程度の貯金を行なっているのでしょうか。
手取り15万円というのは、ボーナスを合わせて年収が約300万円ということになります。
そこで金融広報中央委員会による統計「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]平成28年度」を見てみると、手取り15万円(年収300万円未満)の人の平均貯蓄額は、平均1,201万円、中央値335万円という調査結果になっています。
年間収入別 平均貯蓄額 中央値 300万円未満 1,201万円 335万円 300~500万円未満 1,261万円 560万円 500~750万円未満 1,917万円 1,250万円 750~1,000万円未満 4,230万円 3,000万円 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]平成28年度」
https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/tanshin/2016/
どの収入においても、平均貯蓄額と中央値との値が大幅にかけ離れていることに気づかれるのではないでしょうか。
この数字の違いはどういう意味があるのでしょうか。
平均値と中央値の違い
ここで、登場した平均値と中央値ですが、どちらも中間の値を求めた値になります。
しかし、今回は平均値が1,201万円で中央値は335万円とかなり開きがあります。
これには平均値の計算方法にトリックがあります。
平均は全部の金額を足して、足した個数で割れば求めることができます。
もし1つだけ大きな金額が含まれていると、平均値は大きくなってしまいます。
例えば、A小学校に101人生徒がいて、みんなにお小遣いを聞きました。
100人の生徒はみんな100円のお小遣いをもらっていましたが、超お金持ちのA君だけ100万円のお小遣いをもらっていたとします。
するとこの学校の平均のお小遣いは以下のようになります。
(1,000,000+100×100)÷101=10,000
この学校の平均のお小遣いは10,000円になります。これには違和感を抱きます。
なぜなら、ほとんどの子のお小遣いは100円だからです。つまり平均の値は必ずしも現実を反映しているとは限らないわけです。
そこでこのような場合は中央値が活躍します。中央値は項目のちょうど真ん中の数値をとって中央とします。
つまり、A小学校の場合は、50番目の子供の数値になるので中央値は100円になります。
このように、明らかにとびぬけた数値がある場合は、平均値よりも中央値を見ることで、より現実的な数値を知ることが出来るわけです。
貯金を行なう環境を整える
年収300万円未満の人の貯金額についても同じことが言えます。
平均で1,201万円もあるとは考えにくいのではないでしょうか。そこで中央値を見てみると、335万円というより現実的な金額を知ることが出来ます。
それでは、このような高額な貯金をするためには、どうすればよいのでしょうか?
そのコツは貯金が行ないやすい環境をつくることです。
手取り15万円では、意識を変えるだけで貯金をするのは少し無理があります。
毎日の光熱費を少し減らしたり、お菓子などの雑費を少し減らした程度では難しいでしょう。
では、環境づくりとは具体的に何を変えるのでしょうか?大きく分けて2つ紹介していきます。
使えるお金を細かく分ける
まず始めに、使うお金の項目を洗い出しましょう。家賃や光熱費、通信費など細かく分けてしまいます。
その項目と同じだけ封筒を用意します。封筒に項目を記入し必要なお金を割り振ります。
後は中に入っているお金で、1か月間生活するだけです。
最後に足りなくならないように、注意しながら生活しましょう。最初は、少し多めに割り振っておくとよいでしょう。
この貯金方法のおすすめの点は、家計簿を使わずに家計管理ができることです。
一人暮らしで家計簿をつけるとなると、時間と手間が掛かってしまい長続きしない確率が大きいです。
この貯金法を行なえば、家計簿をつけることなくお金の出入りを把握することができます。
レシートや領収書を封筒に入れておくと、最後に支出の追及もできます。
お金の出入りが明確になりメリハリもつくために、節約効果も抜群に期待できます。
貯金は最後ではなく最初にする
貯金する人の定番と言えば、節約をして最後に余ったお金を貯金する、ということだと思われがちです。
残念ながらこの方法では貯金はできないでしょう。
理由はお金がいつでも使える環境にあります。
最後に余ったお金を貯金に回すということは、その月の最初から最後まで30日間誘惑と戦わなければなりません。
30日間のうち一日でも負けてしまうと貯金のサイクルが狂います。
「今日一日だけぜい沢しよう…」と一日負けると、次の誘惑にはもっと負けやすくなります。
これを避けるために、最初から余分なお金をなくせばよいのです。
給料が入った際は、あらかじめ貯金分を貯金専用の口座に入れてしまうのです。可能であれば、積立て型の口座にするとより引き出しにくくなります。
最初から財布にお金がない状態にしてしまえば、無駄なお金を使いようがありません。
必要な費用はしっかり準備しよう
貯金をする人が陥りやすい失敗に、無理やり生活費を削減して、生活と精神を追い詰めるものがあります。
自分をストイックに追い詰めるのは、失敗する確率も高いですし、失敗したときの反動も大きいです。
何より人間はつらいことにそこまでストイックになれません。節約も自分にとって楽しく行なえるかが大切です。
無理せず必要なお金はちゃんと割り振り、お金を貯めていってください。
そしてなれてきて、お金が貯まる喜びを味わってきたら、徐々に金額を増やしていくと成功しやすいです。
手取り15万、短大卒、26歳実家暮らしの女性です。
今200万くらい貯金があるのですが、来年の終わりまでに300万貯金しておきたいです。
私の給料では月々6万貯金が精一杯で、
消費をもっと抑えたいです。
もう本にかいてあるような節約方法は一通り実行しました。
(家計簿、要らないものを売る、弁当は持参するなど)
物欲がでてしまうので最近の休日は外出せずに
家でドラマの録画を見たり、パソコンしたりしていますが、ストレスがたまって休んだきがせず、損した気分になります。
(ストレスで使ってしまう事も...。)
なるべくお金を使わないで、身も心も充実した生活をする事は可能でしょうか。
また、こんな事をして休日を過ごしているなどありましたら教えて下さい!https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11153267836?__ysp=MTXkuIcg6LKv6YeR
まとめ
手取り15万円は貯金するには収入が少ないのは確かです。
しかし、この少ない収入をやりくりすることができれば、将来収入が増えた際にもっと貯金をすることができます。
少量でも一人暮らしのうちから、貯金の癖つけをすることが大切です。