「シンプルライフ」という言葉が流行りつつありますね。
消費することが美徳とされていたいわゆるバブル期だったら、「貧乏っぽい」という印象しか持たれなかったはずのシンプルライフが、不況を脱しきれない現在の日本では脚光を浴びつつあります。
今回はこのシンプルライフを主に服との関係で見ていきましょう。
まずは基本から。そもそもシンプルライフって?
簡単に言ってしまうと、「シンプルライフ=ムダがない生活」です。
私たちが何かを買うときにはもちろん目的があります。
しかし、その目的が「ニセモノ」だとしたらどうでしょう?
つまり「何かのために買う」のではなく「ただ買いたいから」という理由を、自分の中で「目的」とすり替えてごまかしているとしたら、身の周りはムダなものだらけの生活になり、シンプルライフとは真逆になってしまいます。
このすり替えをしてしまっている方はかなり多いのではないでしょうか?
もし趣味が何かのコレクションであれば、いくら数が多くてもムダとは呼べません。目的をごまかしていないからです。
そうではないのに次から次へと「ただ買いたいから」集めてしまったモノたちを一掃することで、シンプルライフが実現します。
その一掃すべきものの代表が服なのです。
部屋中の服を集めてみると分かる、非シンプルライフからの脱却法
部屋中の服を全て集めてみたとします。その中に、ここ1年で全く着なかったものはありませんか?
誰にでも1着はあるのはないでしょうか?それどころか着ていない服の方が多い方もいるでしょう。
季節に合わせて服を買うとすると、1年間着なかった服をこれから着る可能性はほとんどないはずです。
まず、着なかった服と着た服を比べてみましょう。
必ず「着た理由」「着なかった理由」それぞれがあるはずです。
今後は「着た理由」に合っていない服は絶対に買わないようにしてください。
たったこれだけのことで服についてのムダが解消されます。
着なかった服は、捨てるなり古着屋に売るなりして処分してしまいましょう。
服のコーディネートは、足し算ではなく掛け算で考える!
こうして着なかった服を処分してしまうと、おそらくかなり服が減ってしまうはずです。
「これだけで着回せるかな」と不安になるでしょう。
しかしそれは服のコーディネートを足し算で考えているからです。
スカート3着・ブラウス5着・カーディガン2着があったとして、ここにスカートを1着買い足すと、増えるコーディネートは1つではありません。
もともと3×5×2=30パターンのコーディネートができたところにスカート1着が加わると、4×5×2=40パターンとなり、なんと10パターンも一気に増えます。
つまり、服のコーディネートは掛け算で考えることが大切なのです。
こうして「選抜メンバー」だけの服を上手に着回して、服からシンプルライフを始めてみませんか?