この記事の目次
お金をためるための方法が、テレビやインターネットで紹介されています。
これらで紹介される共通の方法は、無駄な出費を節約する必要があるということです。
しかし、やみくもに節約を行なっても、逆にストレスをためてしまう可能性もあり、長続きしない場合があります。
そこで、比較的に長続きしやすい節約術を紹介します。
節約の意識が高まる
現在、消費税の増税や景気の不透明さが相まって、日本全国で支出に対して節約する意識が高まっています。
日本銀行の調査によると、1年後の支出をどうしたいかというアンケートに「減らしたい」と答え方は、46.1%と高い水準になっています。(2017年3月現在)
1年後支出をどうしたいか 割合 増やしたい 6.10% 変えない 47.20% 減らしたい 46.10%
上記の表で減らしたいと答えている人は、どうにか節約をしたいという意識を持っていると考えられます。
しかし、実際に節約を行なおうとしても、全員が成功できる訳ではありません。
節約を成功できる人とできない人は、何が違うのでしょうか。それは節約する項目が大きく明暗を分けますので見ていきましょう。
節約するべき項目を考える
節約をするとしたら、どの部分から始める人が多いのでしょうか。
ネット上の情報を見ると、好きなお菓子を減らしたり、趣味の費用を削減したりしようとしている人もいるようです。
しかし、実はこのような点を削ると節約が失敗しがちな原因となります。
なぜ好きなものを減らすと節約に失敗しやすいかと言うと、モチベーションの低下が一番の原因にあげられます。
節約するということは何かを我慢する必要がありますが、趣味などの好きなものを減らしてしまうと、自分の生きがいを削ることになります。
理想としては、節約をしながらできる限り趣味の費用は削らず、息抜きをしっかりできることが重要です。
節約しようと家計を見なおしたとき、削れる額が小さいとモチベーション下がりますか?
何と何を辞めて、切り替えて、など良くやりますが、その金額がさほど大きくないと、節約項目からはずしたくなりますか?
効率のよい節約ポイント
趣味以外で節約できる項目として、ポイントはふたつあげられます。
ひとつ目は高額のものから節約をすることです。
家賃やローンの代金、通信費などは比較的高額になるため、少し努力することによって1,000円単位で節約をすることができます。
ふたつ目は毎月必ずかかる費用を節約することです。
水道光熱費や食費などが該当します。毎月費用がかかるものは、節約の方法をつかめたら毎月の費用を確実に抑えることができます。
家計簿をつけると節約の状況が目で追えるので、さらにおすすめです。
このふたつの項目を押さえながら、具体的な節約の対策を考えていきましょう。
一番費用のかかる住宅費を見つめなおそう
人にもよりますが、基本的に一番支出の中で大きなウエイトを占めるのは住宅に関する費用ではないでしょうか。
もし賃貸に住んでいるのであれば、家賃を5,000円安くするだけで1年に60,000円もの節約になります。
引っ越しに費用がかかりますが、これだけ節約できたら十分に費用を取り返すことができます。
また賃貸物件によっては、何年かに1度更新の手数料がかかることもあります。
このような物件に住んでいる人は、時期などを確認しながら、引っ越しも視野に入れてみることがおすすめです。
また、これからマイホームを購入する人に、注意してほしいことは住宅ローンの借り方です。
一般的に住宅ローンは35年や、40年など長期的になりがちです。
ただし、返済期間が長くなるとその分利子の負担も増えていきます。
年利が1%で3,000万円のマイホームのローンを組んだ場合、5年間ローンの期間を長くする場合でも150万円ほど負担が増えます。
もちろん、月々の返済額に併せて設定されると思いますが、できる限り短い年数で返済することが重要です。
なお、短い年数で返済を試みたとしても、生活に負担になっては本末転倒です。貯蓄ができる程度の、返済額に設定しておくことがおすすめです。
そして、2017年以前で金利の高い時期に住宅ローンを借りた人は、借り換えも視野に入れてみましょう。
「10年」「1,000万」「1%」の差がある場合は、特になると言われていますが、借入額が大きいときにはこの条件を満たさなくてもお得になることもあります。
住宅ローンの借り換えで100万円などの節約をした人もいますので、シミュレーションなどを行いその効果を調べてみてください
水光熱費を節約しよう
水道光熱費も節約する上で非常に大切になります。
毎月出費がかかることは確実な上、何よりふだんの生活でもっとも節約しやすい項目でもあります。
一般的に水光熱費は電気:ガス:水道が5:3:2の割合になるのが理想とされています。
シーズンごとにばらつきが多少ありますが、こちらの割合に沿って無駄がないかチェックしてみましょう。
もしも、バランスがとれているようならば、一番支出の大きい電気代から気にしてみましょう。
電力自由化を活用しよう
2016年4月より電力の自由化が始まりました。
今までは、関東に住んでいる人は東京電力、関西に住んでいる人は関西電力、といったようにひとつの会社しかなかったため、選択の幅がありませんでした。
それが今では、関東では50社以上もの電力会社が設立され、様々なプランが選べるようになりました。
これらのプランを自分の家庭にあったものを選ぶことが大切になってきます。
例えば、基本的に電気は夜しか使わない家庭や、大家族で毎月の電力消費が多い家庭というような、自分の家庭の特徴がどのようになっているのかを確認しましょう。
地域などの条件によりますが、年間に10,000円以上得する可能性もあります。インターネットで簡単な見積りもできるので、是非チェックしてみてください。
ガス代は給湯機がポイント
最近はオール電化のブームがありますが、まだまだ給湯はガスである家庭も多いと思います。そんな給湯ですが意外とコストが高くかかっています。
特にお風呂はたくさんの節約ポイントがあります。
まず、シャワーのお湯はこまめに止めるとよいでしょう。最近ではシャワーヘッドに、一時的に留(と)めるボタンがついているものもありますので、シャワーヘッドを交換して上手に利用しましょう。
さらにお風呂の追い炊きもできる限り減らしましょう。お風呂のふたをすることで、保温効果をあげたり、保温シートを湯船に浮かべたりすることも有効です。
温度設定の調節や水量の調節も効果ありなので、いろいろ工夫してみてください。
まとめ
節約は全世帯の4割以上の人が意識しているのですが、節約で長続きするコツは自分の好きなものは節約しないことです。
住宅費は費用が大きいため節約効果も大きいので様々なことを検討し、水道光熱費はコツコツ節約していくことをおすすめします。
節約術はあくまで貯金を殖やすために行なう術です。浮いたお金をしっかり把握し、貯金に回すようにしましょう。