家族が増えるごとに増えていく支出の1つに食費があります。
食費は生活に欠かせないものなので、毎月一定額は必要になります。
しかし、もし節約できるのであれば、やってみたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
今回は気になるほかの家庭の食費の平均を見比べつつ、気軽に行なえる効果的な食費の節約法を紹介していきます。
4人家族の平均的な食費はいくら?
夫婦二人の生活から家族が増えていくにつれ、食費も比例して増えていくでしょう。
4人家族ともなると、2人で生活していたころよりも、もしかしたら倍近い金額になってしまっているかもしれません。
では、実際4人家族の平均的な食費は幾らぐらいなのでしょうか。
総務省統計局の「家計収支調査(家計収支編)平成28年度」によると、共働きではない4人家族の平均的な食費は、76,147円となっています。
人によっては少し高めに感じる方もいるのではないでしょうか?実は年収によって食費にかなりばらつきがあります。
年収600万円以下の世帯は食費に70,000円以下となっていますので、気をつけてください。
年 収 |
消費支出 |
食 費 |
エンゲル係数 |
平 均 |
300,688円 |
76,147円 |
25.3% |
350~400万円 |
214,918円 |
62,566円 |
29.1% |
400~450万円 |
221,975円 |
58,077円 |
26.2% |
450~500万円 |
267,037円 |
64,574円 |
24.2% |
500~550万円 |
237,956円 |
63,745円 |
26.8% |
550~600万円 |
266,109円 |
67,380円 |
25.3% |
600~650万円 |
297,129円 |
79,397円 |
26.7% |
650~700万円 |
298,406円 |
81,768円 |
27.4% |
700~750万円 |
297,933円 |
83,215円 |
27.9% |
またこの食費には外食費も含まれていますので、外食を減らせばもっと平均は下がります。
総務省統計局:家計調査報告(家計収支編)平成28年度(二人以上の世帯)
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001172945
食費の目安エンゲル係数とは
食費の話を持ち出す際に、エンゲル係数という言葉を聞いたことはないでしょうか。
何やら政治や経済に使う小難しい言葉にみえますが、実際はとても簡単な指数です。
それは家庭の出費の中で、食費がどの程度の割合を占めているかというものです。
食費÷支出×100をすることで求めることができます。
先ほどの表にも載せましたが、大体平均は25%前後で推移しています。
家計簿をつけているなどで、食費と支出がすぐに求められる方は、計算してみると面白いかもしれません。
計算した結果、25%を超えるようであれば節約できるポイントがある可能性があります。食費を見つめなおすきっかけにしてみてください。
外食を減らし自炊を増やす
食費を浮かす上で大切なことは、外食を減らすことにあります。
4人家族で外食をした場合、1回あたり3,000円は必要になります。
週に一回程度なら問題はありませんが、平日にもよく利用するとなると食費を抑えることは難しいでしょう。
さらに、旦那さんや息子さんのお昼ご飯はどうしているでしょうか。外食やパン、コンビニのお弁当などで済ませていないでしょうか。
手間は増えますが、毎日お弁当を作れば食費を浮かすことができます。
もしランチ代がお小遣いに含まれているのであれば、パートナーやお子さんの懐も暖まり一石二鳥です。
毎日欠かさず自炊をすることは大変ですが、冷凍食品やインスタントの食品を上手に利用して、外食を行なわない工夫をしましょう。
なぜコンビニヘビーユーザー女はエンゲル係数が異常に高いのですか?
買い物は一週間分まとめて行なう
買い物を行なうときのコツですが、一回でまとめて買うことがおすすめです。
何度も細かく分けて買い物に出ると、不必要なものをその都度買ってしまう可能性があります。
食材を買いに行ったつもりが、服や雑貨屋さんをのぞいてしまう経験がある人は多いのではないでしょうか。
それ以外にも毎日買い物に行く時間を考えると、時間の浪費につながり、料理をする時間が削られてしまいもったいないです。
また買い物に行く前に、冷蔵庫の中身を確認しておくことも大切です。
野菜など期限が近いものは必要以上に買いすぎないように注意し、冷蔵庫の中身が多い場合は、無理に覚えずメモを取っていくこともよいでしょう。
行きつけのスーパーを作る
買物にかかる時間の短縮を考えるのであれば、行きつけのスーパーを作ることもおすすめです。
チラシをチェックして、最安値を求めて幾つものスーパーを巡って、安い食材を買いそろえる方がよいように思えます。
しかし、スーパーを一日に2軒も3軒も回ってしまうと、移動だけでかなり時間がかかってしまいます。
それでいて節約できる費用はせいぜい100円から200円ぐらいでしょうか。これなら内職などに時間を割いてお金を稼いだ方がよっぽど有意義かもしれません。
行きつけのスーパーを一つ決めておくと、特売の日やセールの内容を覚えるようになります。
ほかにも商品の陳列位置も覚えるので、効率よく買い物をすることができるでしょう。
食費用の財布を作る
1か月ごとに食費に割きたいお金の目途が立つのであれば、その金額が入った食費専用の財布を作ることもおすすめです。
他のお金と混ざることがないので管理がしやすくなります。
残りのお金から逆算して、使える金額も分かりやすいでしょう。
理想としては、家計簿をつけることで支出の管理をすることが望ましいですが、難しい場合は、この食費専用財布がプチ家計簿の代わりもしてくれます。
財布の中に最初の金額だけメモを残しておき、月の最後にレシートで集計を取ることで、今月の出費の振り返りができます。
お金の管理にも最適なため、ポーチなどを代用してもよいので、気軽に始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
4人家族の食費の平均は約76,000円になります。そして、食費が総支出に占める割合のエンゲル係数を調べて、食費を浮かせるようにしましょう。
食費を浮かせるには外食を減らすことが大切で、買い物をまとめたり、行きつけのスーパーを作ったりすることで可能になります。
また、このようなことをすると時間も節約することができます。そして食費専用財布を作ることで、節約と管理の両立ができます。
食費の平均は収入によっても変わってきますが、食費の平均よりもエンゲル係数を気にする方が目安にしやすいかもしれません。
食事は家族がそろう場所なので、是非みんなで楽しい時間を過ごせるように自炊を楽しんでください。