社会人ならば、誰でも一度や二度は保険の勧誘を受けたことがあるでしょう。
真剣に保険への加入を検討している時ならともかく、提案された保険商品の内容に魅力を感じない、もうすでに保険に加入している、という様な場合だと困惑してしまいます。
相手に嫌な思いをさせず、スマートに断るにはどうしたらよいでしょうか?
提案してくれたことに対する感謝の気持ちを示す
たとえ意に反した保険勧誘であっても、先方はあなたのために時間を費やしてくれたわけですから、その点について感謝やねぎらいの気持ちを率直に相手に示すのが、スマートな大人の対応だと言えるでしょう。
どんな人でも感謝の言葉をかけられて嫌な気持ちになることはないでしょう。
断りの意思を切り出すのは気まずいですが、提案してくれたことへの感謝の言葉を添えることで、後味の悪い思いをしなくて済みます。
また、必要としていない保険商品を何度もしつこく勧められるのは、気持ちの良いものではありません。
しかしそこで感情的になってしまうのもまたお互い気持ちの良いものではありませんし、今後加入してみたい保険商品が出てきた時に、その会社を利用しづらくなってしまうかもしれません。
そこで、「今回はありがとうございます」と一言添えてみましょう。
自分の意向を相手に伝えてはっきりと断る時に、感謝の言葉はクッションの役割を果たしてくれます。
曖昧な返答をせず、はっきりと断ることが大切
そして、本当に保険の勧誘を断りたいのであれば、YES、NOをはっきりさせることが重要です。
曖昧な態度をとってしまうと「保険に加入する余地がある」と相手に思われてしまうからです。
また、「検討しておきます」「今は結構です」などという消極的な断り方では、勧誘はずるずると続いてしまうでしょう。
断ると決めたなら、保険に入る意思は全くないのだということをしっかりと先方に伝えることです。
「保険は家の次に高い買い物だと言いますから、充分に時間をかけて考えたいと思います。またこちらから連絡します。ありがとうございました」
「今回は色々ご提案くださいましてありがとうございます。しかし大変申し訳ありませんが、今回は○○なので加入はできません」
「親類に同業者がおりまして、そちらに全て任せていますので失礼ですがご期待には沿えません」
断る口実がない場合には突飛な理由を探すより、正直に保険に入るつもりはないときっぱり伝えるのが良いでしょう。
そして、必要があればこちらから連絡すると伝えておけば頻繁に連絡してくることも無くなるでしょう。
勧誘が外交員の仕事だと理解できれば、スマートに断ることができる
外交員のことを、「保険契約を無理に押し付けてくる人」として見てしまうと、気が重くなってしまいがちです。
そこで外交員も好きでしつこい勧誘をしている訳ではなく、仕事の一環として仕方なく勧誘をしているのだと考えてみるのはどうでしょうか?
一生懸命仕事をしているのだという視点で接してみると、心にゆとりが出てきませんか?
保険をはじめとする様々な勧誘を断るときには、どうしても断る方の人間性が出てしまうものです。
提案してくれたことに対して感謝をし、お断りをしたことに対して謝罪の言葉を添えれば決して角が立つこともないでしょう。
一呼吸おいて相手の立場に思いを巡らせ、笑顔でスマートに不要な勧誘を断れるようになりたいものですね。