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認知症介護に役立つ介護保険制度まとめ


現代の日本社会は年々平均寿命が延びていますし、それに伴って認知症介護を長期間行っているという人も年々増加傾向にあります。

認知症介護にかかる医療費は比較的長期間となってしまうことが多くなっていますし、介護をしていると医療費がかかるだけでなく、仕事の時間も使うこととなるので、収入が減少してしまい、生活に困ってしまうことが考えられます。

そんな時にうまく活用したいのが、認知症介護をしている人が利用できる介護保険制度なのですが、具体的にはどのような制度があるのでしょうか。

認知症介護をしている人向けの介護保険制度について、まとめて紹介をしていきます。

 

そもそも介護保険制度って?どんな人が被保険者となるの?

介護士

 

まずは介護保険制度制度とはそもそもどのようなものなのかということや、介護保険の利用対象となる人はどういう人なのかということ等についてみていきましょう。

 

そもそも介護保険というのは、介護が必要な状態(病気など)になってしまった場合でも、要介護状態の人が出来る限り自立した生活を送れるようにと、社会で支えることを目的として制定された保険制度となっています。

平成18年4月には大きな制度改革が行われ、現在では介護状態にならないための予防サービスや、地域密着型サービス等が主なサービス内容となり、「要支援」状態の人は在宅サービスを、「要介護」状態の人は在宅サービスに加えて施設サービスの利用も可能となっています。

 

なお、介護保険の保険サービスの保険者は各市町村であり、被保険者は65歳以上の人第一号被保険者)と40歳から64歳までの人第二号被保険者)とに分けられます。

第二号被保険者が介護保険を利用要件は、脳血管疾患やパーキンソン病などの特定の疾病にかかり介護が必要となった場合のみとされているのに対し、第一号被保険者の場合はどんな病気であっても介護が必要となった場合には利用可能となっています。

 

なお、若年性アルツハイマー病などの若年性認知症は介護保険の特定疾病に指定されているので、仮に40歳で若年性アルツハイマー病を発症してしまい、介護が必要となった場合には、問題なく介護保険の利用ができるようになっています。

年齢が40歳以上であり、認知症を発症していて介護が必要という場合には介護保険が利用できるということを心に留めておき、必要となった場合には速やかに手続きを行うことをおすすめします。

 

 

介護保険を利用するための具体的な手続きは?どんなサービスが利用できるの?

老人と介護士

 

介護保険の簡単な概要説明と、被保険者となる人についての解説が済んだところで、次は介護保険を利用するための手続きと、介護保険にはどのようなサービスがあるのかということを説明していきます。

 

介護保険を利用するためには各市町村の役場で申請を行うこととなります。

役場の担当窓口へ介護保険の被保険者証と介護保険の申請書を提示することで申請手続きについては完了となります。

但し、介護保険は申請手続きするだけで利用できるというわけではなく、申請者が本当に支援が必要なのかどうかの審査が行われることとなります。

介護保険を利用するための条件としては、介護保険の被保険者が「要支援」若しくは「要介護」のいずれかの状態となっている必要があるのです。

被保険者がどの程度の支援が必要なのかということを客観的に示す指標が「要支援」「要介護」の認定であり、かかりつけ医やケアマネージャーなどの意見を総合して介護認定審査会が判定を行います。

介護認定審査会が審査と判定を行った結果、「要支援」若しくは「要介護」と判定された場合には介護保険の利用が可能となりますが、「非該当」と判断された場合には介護保険の利用適用外となるので注意が必要となります。

 

なお、「要支援」と判定された場合には在宅サービスが、「要介護」と判定された場合には在宅サービスに加えて施設サービスが利用可能となるわけですが、利用できる具体的なサービスは次のようになっています。

 

・在宅サービス

訪問介護、訪問入浴介護、デイサービス、デイケア、ショートステイ、グループホーム…etc

 

・施設サービス

特別養護老人ホーム、老人保健施設、介護医療型医療施設…etc

 

 

介護が必要と認定された場合には、これらのサービスの中からどのサービスを利用するのかを考えて、ケアプランを作成することとなります。

被保険者の身内のみでケアプランを作成してもよいのですが、専門家であるケアマネージャーと相談しながらケアプランを立てるのがおすすめとなります。

予算と利用者の状態を確認しながら、利用者にとって最適となるプランを組みたいものですね。

 

 

まとめ

 

いかがでしたか。

認知症介護に役立つと考えられる、介護保険の概要や利用するための要件、また介護保険ではどのようなサービスが受けられるのかということについて、おわかりいただけたでしょうか。

 

認知症介護は介護をする側も介護をされる側も大きな心理的負担がかかると考えられますし、家計にかかる金銭的な負担も決して小さいものではありません。

そこで介護保険を利用することで、介護をされる側・する側双方の心理的な負担を軽減できると考えられますし、金銭的な負担が軽くなることは言うまでもありません。

家族みんなで健やかに暮らすためにも、介護保険を有効に活用したいものですね。







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