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銀行の預金金利がかつて無いほどの超低金利であることや、NISAの制度拡大・ジュニアNISA制度が開始されたこと、さらには「株主優待」という言葉がメディアなどで大きく取り上げられている事などが大きく関係し、今日では資産運用の手段として株式投資を行う人が多くなっています。
しかしながら、株式投資は放っておいても資産が増えていく預金とは違い、資産を増やすためにはポイントを抑えつつ、適切な投資を行う必要があります。
株式投資は長く続ければ続けるほど、儲けることができる人と、そうでない人との差がハッキリとしてくるわけですが、勝てる人と勝てない人との違いはどのような点にあるのでしょうか。
株式投資を行う上でのポイント等について解説をしていきます。
知識不足
株式投資でなかなか勝つことができない人の共通点として、まず挙げられるのが、株式投資や関連する事柄についての知識が絶対的に不足しているということになります。
ここで注意喚起したいのが、この知識というのは、単なる株の専門用語知識や取引の仕方という知識のことを指しているのではないということになります。
特に株式投資の初心者に陥ってしまいがちな過ちとしては、最初に難解な株の専門用語などの勉強を行い、その勉強をしただけで株に詳しくなったような気になってしまうということになります。
分かりやすく言い換えるとすれば、パソコンの専門用語を学ぶことと、パソコンを操作するのは別のことであり、パソコンの専門用語を学んだからと言ってパソコンが自由自在に操作できるようにわけではない、ということと同じことだといえるでしょう。
株で成功している人は、専門知識を有しているのは当然として、株で勝つための基本的なルールが身についています。
逆に株で勝てない人というのは、自分が長期的視野で稼ごうとしているのか短期的視野で稼ごうとしているのかがはっきりしていないケースが珍しくないですし、長期なのか短期なのかはっきりしていない分、合理的な戦略が組めていないケースが多いとも言うことができます。
つまり、勝てない個人投資家は、株で勝つための基本的なルールや取引の仕方に関する知識が不足していると言い換えられるのです。
資金管理能力が不十分
株式投資で勝てない投資家の共通点として、多くの人に当てはまるのが、資金管理能力が不足しているということになります。
株式投資で利益を出し続けるためには資金管理が必要不可欠といっても大袈裟ではないのですが、特に株の初心者に至っては、「資金管理」について全く考えずに投資をしているというケースも珍しくはないのです。
初心者の場合、どの銘柄に投資をするのか、ストラテジーにばかりついつい気を取られてしまいがちですが、株で負けないためには資産管理能力は非常に重要ですし、長く株式投資で成功を収めている人ほど、資産管理能力がしっかりしていると言えるのです。
株取引をしていると、ついつい夢中になって売買をしてしまいがちですが、基本的には一回のトレードでの負けが運用資産全体の2%以内になるように管理をすることが、株取引で負けないための基本となります。
また一流の投資家ともなれば、一回のトレードでの負けが1%以内になるように管理をしているとも言われており、徹底的なリスク・ヘッジができているのです。
株式投資をやっていれば、いつでも勝てるとは限りませんし、時には連続して負けてしまうこともあるでしょう。
しかし一回のトレードでの負けは2%以内となるようにコントロールしていれば、たとえ3回連続して負けてしまった場合でも、失うのは運用資産全体の6%以内に収めることができます。
一回のトレードで負けてしまい、それを取り戻すためにさらに大金を投じ、傷口を広げてしまった、というようなことを繰り返していては、いつまで経っても株式投資で成功することは難しいでしょうし、その姿はまるでギャンブラーのようです。
株式投資はギャンブルとは異なります。
自分自身で運用資産を徹底的に管理することで、成功するための重要な要素の一つとなっているのです。
勝ちパターン(投資戦略)がない
しっかりした投資戦略がなく、直感的にトレードをしている人、株画の上昇下落に一喜一憂しまるけ競馬をするような感覚で投資をしている人、これらの所謂しっかりした「勝ちパターン」を持っていない人も株式投資で勝てない投資家によく見られる共通点の一つとして挙げることができます。
どのような投資戦略で株式投資を行うのか、というのは個人の好みですし、長期的視野で投資を行うのか短期的視野で投資を行うのかによってもトレードの仕方は大きく異なるので、絶対的な投資戦略というのは存在していません。
しかし成功している投資家は例外なく投資戦略がありますし、特に負けないための投資戦略が非常にしっかりしています。
より具体的に解説をしますと、株式投資で勝てる投資家というのは、ロストカットを躊躇なく行うことができ、損失を最小限に抑えるための投資戦略が盤石となっているのです。
例えばデイトレードなどの短期的な投資を行う場合、先ほど紹介した「一回のトレードでの損失を運用資産全体の2%以内とする」というルールと組み合わせて、「運用資産全体の2%を超える損失が出た場合、強制的にロストカットする」というルールで行い、うまくいっている人というのは実は非常に多いのです。
株式売買における投資戦略に加えて、負けないための投資戦略をしっかり持つことが鉄板の「勝ちパターン」へと繋がりますし、株式投資で成功するための一番の近道と言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたか。
株式投資を行う上で成功するためのポイント等について、おわかりいただけたでしょうか。
株式投資で成功するためには、自身のトレードスタイルを確立することや、負けないための投資戦略を持つこと、そしてトレードの際は冷静でいることなどが大切になってきます。
なかなか株式投資で勝てないという場合は、今一度自身のトレード手法を見直し、正しい知識と投資戦略を確立することをおすすめします。