それまで働いていた金融機関を辞めて、独立しようと考えたとき、目についたのがクラウドソーシングでした。
インターネット上で、仕事を請け負って働く。
時間や場所にとらわれない働き方ができるクラウドソーシングで、どうやって30万円を稼いだか、独立した際に気をつけなければならないことを紹介します。
どんな仕事を受注してるの?
始まりは1文字0.5円のWEBライター
クラウドワーカーとして働き始めた際、どのような仕事を請け負っていたかといえば、WEBライターとしておまとめサイトなどの記事を書くことでした。
1文字当たりの単価0.5円から始まって、何記事も書きまくり、請負先の基準で単価が0.8円、1円とアップしていきました。
金融機関に勤めていた経験から、金融系の記事であれば基礎知識を始め「実務知識」「業界知識」また裏話的な知識も豊富に持っていたため、いくらでも記事を書くことができました。
クラウドソーシングサイトで募集されていた記事の種類は金融系が多いことも手伝って、クライアントの採用試験に合格することができれば仕事はいくらでもありました。
クラウドソーシングで、ウェブライターとして働きたいと思っているのですが、これを本業に生活できますか?
病気で外で働けなくなったので、ウェブライターのお仕事を考えています。
クライアントによって違う文字単価
0.5円で始まった文字単価も、幾つも仕事をこなしていくうちに1円、1.8円とアップしていきました。
ひとつのクライアントで記事を書き続けていれば、スキルアップに従って文字単価をあげてくれる会社もあります。
一方で、募集時点で1.5円や2円という単価の仕事を提示しているクライアントもあり、応募して採用されれば比較的高単価から始めることができます。
現在2.5円の仕事をメインに、幾つかのクライアントの仕事を請け負い、月30万円をキープすることができています。
基本的にいまはもう、安い単価の仕事を請け負うことはありません。
1日何時間くらい、月に何日ぐらい働いてるの?
自分のペースで働くと、稼働日は月30日
クラウドソーシングの利点は、時間にとらわれず、どこでも仕事ができることです。
会社員のように平日しっかり働いて、土日はゆっくり休むという働き方から、土日関係なく自分のペースで仕事をこなすなど、人それぞれ自分にあった働き方ができます。
体調を壊して仕事を辞めたこともあり、体調の波によって働いたり、休んだりしていました。
しかし1日30分、1時間でもパソコンに向かい記事を書けば、稼働日に該当すると考えれば、稼働日は実に月30日です。
1日の実働時間は最低2~3時間
1日何時間働いているかというと、実はそれほど働いていなかったりします。
体調の波によってどうしても寝込んでしまうこともあり、基本的には朝はゆっくり、日が暮れるにつれて調子があがっていく、その割に早い時間に就寝するという生活です。
平均して1日の実働時間は2~3時間。調子がよければ6時間ということもあります。
文字単価1.8円4,000字の記事執筆を1日3時間行なって2日で3本仕上げる。それを月30日働くと30万円を稼ぐことは可能です。
クラウドソーシングをやっててよかった点
家にいながら仕事を探せる
普通仕事を探す場合、ハローワークへ出向いたり、あるいは求人情報誌を購入しに書店へ行ったりする必要があります。
新聞の折り込み広告として入ってくることもあります。
いずれの場合も、募集するにしても面接するにしても、その募集先の会社へ出向く必要があります。
クラウドソーシングの場合は、求人を探すことから、仕事を請け負い、納品し、報酬を得るまで、すべてパソコンの前にいるだけで完結してしまうというのが最大の利点です。
パート主婦です。
クラウドワークスなどで収入があり、このままいくと年収20万円以上は超えるか微妙なところです。
必要経費などはないに等しいです。
20万円を超えた場合「雑所得」ではなく、「個人事業」扱いされるようですが、
20万以上の収入→来年確定申告するとどうなるのでしょうか?
税金を納めることになるのでしょうか?
その場合いくらくらいになるのか調べてみましたが、答えにたどりつけなくて…。どなたか教えてください。
面接がなく、実力だけで応募できる
クラウドワーカーは実力世界であるといえます。
多くのクライアントは、採用する前にテストライティングという試験を行い、求めているスキルを持っている人材かどうかの判定をしています。
このテストライティングに合格できなければ、クラウドワーカーとしての一歩を踏み出すことができません。
時間が自由に使える
朝、寝坊してしまい気が付いたら9時だったということがあります。疲れたから早く休もうと、12時前に就寝することもあります。
日中ずっと仕事をしているかというと、子供の習い事の送迎や、地域の行事に参加するなど、いろいろな用事ごとをこなしているうちに日が暮れるなんてこともあります。
そんな生活の中でも、2時間や3時間は時間が取れることもあるわけで、そこで集中して執筆活動をすれば、予定通りノルマをこなすことも可能なわけです。
時間が自由に使えるということは、突発的に起きる出来事に臨機応変に対応できるということです。
子供の行事も、ふと思いついて歯医者に行くことも、ちょっと息抜きに映画を見に行くことも、だれに気兼ねすることなく好きなタイミングで行うことができます。
仕事を通して最新の技術や知識が学べる
記事執筆の依頼は、知識や技術の解説、あるいは使い方などその内容は様々です。
しかしどれも最新の知識や技術であるため、執筆する際にはそのことについて調べたる必要があることもあります。
中には自分の知らない業界での執筆依頼もあるため、そのことを調べるうちに新たな知識を吸収することもできます。
自分がいた世界、例えば金融業界だけでなく、それまで触れたことのない業界の話にも詳しくなることができるため、知識の幅が広がり、それが次の仕事へのきっかけとなる場合もあります。
困った点、不安な点
月収30万円、でも手取りは?
クラウドワーカーとして報酬を30万受け取ることができました。
しかし、この30万を全部好きに使うことはできません。
ここから社会保障や税金などを支払わなければなりません。
つまり月30万円という収入は、会社員時代でいう総支給額と考えた方がよいでしょう。
会社員のまま副業として仕事をするのであれば気にする必要はありません。
しかし会社を辞め独立し、クラウドワーカーとして働き始めるのであれば、それまで給与天引きで支払っていた社会保障費などを、これからは自分で支払わなければならないことを肝に銘じておくべきでしょう。
それらを引いた金額を手取り額と考えることで、独立後の生活設計が立てやすくなります。
例えば生活費のほかにも、スキルアップのための書籍代やセミナー代、講習を受けるために地方へ行く場合は出張代など、仕事をする上でかかる経費のことも忘れないようにしておきましょう。
社会保障がないこと
先にも触れましたが、独立すれば、それまで会社員時代にあった社会保障はなくなります。
健康保険を始め、雇用年金、所得税、住民税など、給与天引きだったものをすべて自分で払わなければならなくなります。
項目 | 金額(計算方法) |
住民税 | 前年の収入に対して課税 |
国民健康保険料 | 前年の収入に対して計算 |
国民年金保険料 | 一律16,490円(2017年度) |
国民健康保険や住民税は、前年度の収入によって保険料が決まります。国民年金保険は一律で、2017年5月現在16,490円となっています。
これらのものを負担しなければならないことを考慮して、仕事を請け負う必要があるわけです。
意外にばかにならないシステム利用料
クラウドソーシングサイトは、クラウドワーカーとして働く際に欠かせない存在です。
初めて仕事を請け負うときも、その後も引き続き仕事をする場合にも、クラウドソーシングサイトがあることで、連絡が取れない、仕事を納品したのに報酬がもらえないといったトラブル発生時に、クライアントとの間に入って問題解決のための交渉をしてくれます。
安心して仕事を請け負える一方で、ばかにならないのがシステム利用料です。
クラウドソーシングサイトのひとつ、「クラウドワークス」を例にあげてみれば、システム利用料は、報酬金額によって段階的に設定されています。
しかも同じクライアントから追加払いで支払われればまだ安く済むものの、複数の会社から報酬をもらっているならば、システム手数料はそれぞれ個別にかかるため、かなりの金額をシステム利用料として支払うことになります。
月30万を稼ぐには、このシステム利用料を含めて考えるのか、あるいは手取りとして30万円を得ようとするのか、それによって働く量は全く違ってくるわけです。
クラウドソーシング、報酬未払い。
詳しい方ご助言ください。
クラウドソーシングのお仕事で、ネット記事の作成を行っていましたが、クライアントと連絡が取れなくなり、どこに相談すれば
良いのかご教授ください。
詳細
・クラウドソーシングの運営会社に登録している会社に応募
・夏より1年契約で250記事50,000円のライターのお仕事を受注
・運営サイトのシステムで、取引期限が2ヶ月ごとにしか設定できず、一度更新
・全ての記事を投稿後に納品ボタンを押して、報酬を受けとるシステム
・今までの口コミで、他のワーカーさんには報酬を支払われていた様子・今回年末までに運営会社がサイトを閉鎖することになった
・それに伴い、クライアントに今後の方針を問い合わせ、方針が決まり次第連絡するとの返答
・返答がこず、ちょうど取引期限も切れ、納品もできない状態
・運営会社に問い合わせ、運営会社からもクライアントに連絡を取ってもらうが、返信なし
運営会社より警察などに相談してくださいと言われ、本日警察に相談しましたが、
こちらがお金を払ったわけではないから事件として扱うことができないと言われ、
消費者センターを紹介されましたが、こちらでも同じ回答で、
給料未払いということで労働局を紹介され、労働局では雇用されているわけではないから、相談にのれないと言われてしまいました。
現在200記事投稿済みになっていて、報酬として40,000円なのですが、これは泣き寝入りするしかないのでしょうか。
クライアントの情報は名前しかわからない状態で、クライアントを特定する情報は、
運営会社が把握していて、警察から照会を求められたら提示すると言われました。
スキルアップが欠かせない
クラウドワーカーとして働くことで、最新の技術や知識に触れることができます。
言い換えれば、それらの技術や知識を身につけなければ、独立してクラウドワーカーとして働き続けることは難しいといえるでしょう。
会社員であれば、社内で開催される講習会や外部講師を呼んだセミナーなどが開かれ、ただ出席するだけでスキルアップを図ることができました。
しかし独立した以上、それらはすべて自分で考え、必要なスキルアップを図っていかなければなりません。
書籍を購入したり、セミナーに出席したり、方法はいくらでもあります。
しかしどの本を選ぶか、どのセミナーや講習会に出席するかは、自分の判断で決める必要があり、仕事以外の時間でスキルアップのための勉強時間も必要になります。
時間にとらわれない働き方ができるというものの、意外と余剰時間はないかもしれません。
不安なことは?
クラウドソーシングで最大の不安ごとといえば、やはり自分が働けなくなったときどうするかということでしょう。
独身なら自分だけのことを考えればよく、病気やけが等で働けなくなったときのことを考えて蓄えておくこともできます。
しかし家族がいれば、そう簡単にはいきません。
生活費はもちろん、教育費や住宅ローンなど、収入が途絶えると途端に生活に困ることは目に見えています。
そのため日頃から生活を節制し、病気やけがにならないように十分気をつけています。
まとめ
クラウドワーカーとして月30万稼ぎ出すことは、それなりの単価の仕事を効率よくこなすことができれば、できない話ではありません。
ただし、クライアントの望むスキルがなければテストライティングに合格することはできません。
そのためにはまず自分の現在のスキルがどのくらいなのかを客観的に把握し、さらにスキルアップを図ることが必要です。
最初から高単価を目指すのではなく、スキルアップを図りながら、徐々に単価をあげていく方が、月30万円を稼ぎ出すのに実は遠いようで一番の近道だと思います。