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大手の携帯会社からガラホが販売されています。ガラケーユーザーの人は続々とガラホに移行していますが、中にはスマホからガラホに乗り換える人も増えています。
一見スマホからガラホに乗り換えてもお得な感じがしませんが、実は隠されたメリットがあります。今回はガラホに乗り換えて得する人について説明します。
ガラケーからガラホに乗り換える人は増えている
ガラホに移行する人の多くは、ガラケーからの移行が多くなっています。
2017年現在では、ガラケーを使用している人は年々減少している現状です。
以下のデータは内閣府が携帯電話を持っている人のデータを集めたものです。
携帯電話の普及率についての調査(2人以上の世帯調査)
調査年 スマホ スマホ以外 2014年 54.70% 73.70% 2015年 60.60% 69.80% 2016年 67.40% 64.30% 2017年 69.70% 58.60% 内閣府 消費動向調査:
携帯電話を持っている人の中で、スマホを持っている方は年々増加している一方でスマホ以外を持っている人は減っています。
実に一年間で毎年5%前後も、スマホ以外の端末を持っている人が減っています。
しかし、スマホの普及率が伸び悩んでいるところを見ると、今までスマホとガラケーの2台持ちだった人がスマホに移行しているということが分かります。
ガラケーが完全に生産中止 残念…
今度はガラホに乗り換えです
ガラホをお使いの方、使ってみてどうですか?
パナソニックなど日本の携帯端末メーカーが独自の基本ソフト(OS)を載せた従来型携帯電話、通称「ガラケー」の生産を2017年以降に中止する。スマートフォン(スマホ)の普及が進み、ほぼ日本だけで通用する従来型携帯は開発が重荷になっていた。コスト削減のため、開発する全端末のOSをスマホの標準である米グーグルのアンドロイドに統一する。日本がかつてけん引した従来型携帯の基幹技術がその役割を終える。
ガラホはガラケーよりメリットが多いのか
ガラケーは今後どの会社も、ガラホに切り替えていくようになると見られます。
そうなってくると、修理や補償の面で徐々にガラケーのサービスが終了する可能性も考えられるでしょう。
半強制的にガラケー以外の端末に乗り換えざるを得なくなりますが、性能や価格面ではスマホよりもガラホは使いやすいです。
そこで、まず性能面から確認してみましょう。
通話やインターネットの面ではガラケーよりガラホの方がよい
ガラホは操作性や形状はガラケーほぼ同じです。スマホ特有のタッチパネルではなく、ボタンでの操作となります。
また形状も折り畳み式なので、大きくなく持ち運びに不便がでてきません。
通話の性能もスマホのLTE回線を利用するため、スピードや容量が大きく向上しています。
通話が途切れる可能性や、ノイズの心配もガラケーに比べるとなくなるでしょう。
そして、インターネット系の性能も、ガラケーよりガラホの方が格段に上です。
ガラケーはスマホや、パソコン向けのホームページを見ることは性能面で厳しいです。
しかし、ガラホなら性能がスマホに近いため、画像の入った綺麗なホームページも見ることができます。
販売店の通販を見たり、外食の予約をしたりもすることも、ガラケーでは非対応のところが増えています。
ガラホならばこのようなサイトも、見放題になるのため大きなメリットとなるでしょう。
ガラホならばLINEやアプリが使える
ガラホの魅力の一つに、LINEが使えることがあげられます。
ガラケーでもLINEを使うことはできますが、制限がたくさんあり便利に利用するには難しいものがありました。
ガラホであればガラケーではできなかった、LINEアプリをダウンロードして使うことができます。
スマホと同じように機能的な制限をほとんどなく、利用できるので家族との連絡手段や、友達との会話にも手軽に使うことができます。
中にはガラケーだと仕事で連絡が取り難いために困ると、悩んでいる人も増えているようです。
しかしガラホであれば、LINEに関する悩みも解決できるためおすすめです。
ガラケー特有のサービスは使えない
ガラケーからガラホに変えることで性能が落ちる面はほぼないのですが、一部のサービスが使えなくなります。
ガラケー用のネットサービスである「iモード」(NTTドコモ)や、「EZweb」(au)の利用がガラホではできません。
着うたのダウンロードや、「iモード」や「EZweb」を利用したその他のサービスは、引継ぎ等もできないため利用することが難しくなります。
また電池の減り具合はガラケーに比べると短くなってしまいます。
1週間近く電池が持つほどの、バッテリーの容量もないので注意しましょう。
しかし、「iモード」や「EZweb」が利用できなくても、インターネットを利用できるため、ガラホに慣れればそこまで不満はなくなります。
また、電池も1日以上持つこともありますので、毎日充電を行えば不都合には感じないでしょう。
カラケーからガラホに乗り換えすると、変更点が多いため最初は戸惑うかもしれませんが、慣れればデメリットは感じないと思われます。
料金プランもガラケーと似たものが選べる
ガラケーの魅力は、スマホに比べて月々の料金が安いこともあげられます。
ガラホは嬉(うれ)しいことに、ガラケーと同じ料金プランに加入することができます。
ガラケーとスマホの料金価格で、大きく違うものといえばデータ通信の料金です。
ガラケーは利用した通信量に合わせて、料金が決まる「段階型」の支払いが多いです。
一方のスマホは、最初に使用する通信料を選択する「定額型」のみの支払いとなっています。
ガラケーを利用している人の中には、データ通信を余りしない人も多くいます。
データ通信を余りしない場合は、「定額型」の料金の支払いでは損をしてしまうこともあるでしょう。
しかし、ガラホならばガラケーと同じように、「段階型」の支払いと「定額型」の支払いどちらも選択することが可能です。
自分の通信量に合わせて料金設定を行なうことができます。
スマホからガラホに乗り換えて得をする人
スマホを使っている人にとって、ガラホに乗り換えるメリットは何でしょうか。
まず乗換えのメリットで、料金を安くすることができることがあげられます。
スマホを利用していて、ガラケーの頃より料金があがったと感じる人が増えています。
スマホでは通話代と通信量だけで月々最低でも6,000円以上はかかるでしょう。人によっては、毎月1万円を支払っている人も珍しくはありません。
そこで、通信料金を少しでも安く抑えたいために、スマホからガラホに乗換えをする人が多いようです。
ガラホに乗り換えて通信料はお得になるのか
それでは、スマホからガラホに乗り換えることで、どの程度通信料金がお得になるのでしょうか。ドコモの料金プランを例に紹介していきます。
【ドコモのスマホとガラホのおすすめプラン】
料金内容 | スマホのおすすめプラン | ガラホのおすすめプラン |
電話基本料金 | 1,700円 | 1,200円 |
インターネット通信基本料 | 300円 | 300円 |
データ通信料 | 6,000円 | 300~4,200円 |
合計 | 8,000円 | 1,800~5,700円 |
ドコモ スマホのおすすめプラン:
https://www.nttdocomo.co.jp/charge/recommend_plan/smart_phone/index.html
ドコモ ガラホのおすすめプラン:
上記の表で料金が大きく差がでているのが、データ通信料になっています。
スマホのデータ通信料は、20GBになっており料金体系は定額料金になります。
一方、ガラホは2GBまでの段階型定額料金です。
つまり、データ通信をほとんど行わなければ、支払料金は300円で済み、もしも最大まで利用したとしても4,200円の支払いで済むという訳です。
このことから、スマホでほとんど電話しか利用していない人は、ガラホに乗り換えることで月々の通信料を一気に抑えることも可能になります。
データ通信が多い人はガラホに乗り換えても得をしない
反対にスマホでデータ通信を、よく行なっている人はどうでしょうか。
データ通信が多い人というと、連絡手段のほとんどが「LINE」で行なっている人や、スマホでYouTubeなどの動画をよく見ている人です。
このようなデータ通信が日ごろから多い人は、ガラホに乗り換えても得する可能性は低いでしょう。
ガラホの段階型定額は一見とてもお得に見えますが、実は定額に切り替わる上限は137MBとあまり大きな通信量ではありません。
137MBを超えてしまうと、2GBまではどれだけ利用しても一律で4,200円の支払いが請求されます。
この137MBというデータ量はデータ通信をよくする人は、ほぼ確実に超える量になります。
また2GBという通信制限がかかるまでの上限も、データ通信をよく使用する人には少ない可能性があります。
2016年より、一般ユーザー向けに20GB以上の上限が大きい定額サービスを、大手携帯会社が始めました。
従来の2GBや5GBでは、通信料が足りないというユーザーの声が多かったことが原因と考えられます。
このようなデータ通信を多く行なう人にとっては、ガラホの段階型定額に切り替えてもメリットは少ないでしょう。
ガラホに乗り換えるメリット
スマホからガラホに乗り換えるメリットは、料金だけではありません。例えば、操作性があげられます。
スマホでは、物理的なキーパッドが廃止されて、ほとんどがタッチパネルになっています。
今まで、ガラケーのキーパッドに慣れ親しんだ人にとって、いきなりタッチパネルになると操作の勝手が変わり戸惑ってしまう人も多いでようです。
また、ガラケーであったら、画面を見ることなくある程度の文字を入力したり、操作を行なったりできますが、スマホのタッチパネルではそうはいきません。
このようにガラケーに近い操作性を求める人にとっては、ガラホはとても便利な機種になります。
さらに、ガラホはWi-Fiを利用して、データ通信を行なったり、デザリング機能を搭載していたりとスマホと性能が近くなってきました。
ガラホ発売当初は性能的にスマホに比べると、見劣りする点が多くありましたが性能面が追いついてきているため、スマホから乗り換えても違和感を持つことも減っています。
スマホの機能を持て余している人には、ガラホの方が料金的にも無駄がなく、ちょうどよい性能になる可能性が大きいでしょう。
ガラホのメリットは何ですか?
タブレットとの2台持ちでお得に
スマホだけでなくタブレットを購入することを検討している人にも、ガラホはおすすめです。
タブレットを購入すると、インターネットの利用やLINEなどのSNSの利用、動画の視聴などをタブレットメインで行なうことになるでしょう。
こうなると、スマホを利用する目的がほとんど通話のみになります。
しかし、スマホで使う月々のデータ通信に対する料金は、定額制になるので利用していなくても一定の金額を支払わなければなりません。
そこでガラホに乗り換えるとお得になります。
ガラホでは先ほど説明した通り段階型の定額が採用されているので通信料に無駄がなくなり、スマホに比べると機種代も安くなるために費用を安く抑えることができます。
ガラホは非常にコンパクトなので、携帯もしやすく電池もスマホより長持ちします。
通信会社によっては、複数台機種を持つことで、割引を行なってくれるところもあります。
携帯電話を買い替えるときには、スマホだけでなくタブレットとの複数台持ちも視野に入れてみるのもどうでしょうか。
まとめ
ガラケーからガラホに乗り換える人は、基本的に得をすることが多いですが、スマホからガラホに乗り換える場合は得をするかどうかは人によって差が大きいです。
乗換えのときは料金だけでなく、スマホが使い慣れているか、自分のデータ通信量がどのくらいであるかなどを確認しながら乗換えを検討するとよいでしょう。